31 / 36
31
しおりを挟む
日の出の時間が近いのか、次第に空が白み始めてきた。
早朝、森に足を踏み入れた時には森の外もまだ暗かった。
その時に比べれば、薄っすらと森の中にも日が差し込み始めたが、鬱蒼と茂った木々の葉が邪魔をして、思っていたよりも薄暗い。
恐らく天高く日が昇っても、眩しいほどの日光が注ぐ事は無いのだろう。
その証拠に、地面は湿気を帯び、木の根元や石には苔が生えていた。
そんな薄暗い森の中を、誰一人声を発することなく、黙々と目的地へと向かい歩き進めるリージェ国の兵士達。
そんな中、長い列にあからさまに兵士ではない人間が前、中、後方に数人ずつ混じっていた。
遠くから獣の遠吠えが聞こえ、周りの空気がざわりと揺れた気がした。
グルルル・・・・と森の奥から聞こえはじめる、獣の唸り声。
隊の後方が獣に狙われたのだ。
だが、兵士達は慌てることなく、シャツにズボンというあからさまに浮いた男二人を、最後尾へと連れて行った。
虚ろな目をした男は逆らうことなくその後を着いてく。
そして、兵士はおもむろに二人に向かって剣を振り下ろした。
当然、二人は血を流し絶命。兵士は彼等が死んだことを確認すると、あろうことか遺体を投げ捨てたのだ。
途端に獣たちがその遺体に群がり、貪り始める。
その間、兵士たちは距離をとる様に先へと進んでいった。
そう、兵士たちに交じっているその者達は、獣たちの餌として同行させていたのだ。
しかも、魔薬の実験体でもあり既に廃棄処分が決まっていた者達。
ガルドの「有効に使え」という一言で、この役割を与えられてしまったのだ。
そんな事を数度繰り返しながら、休憩もそこそこに先へと進んでいった。
ガルドも隊の中ほどで守られる様に進んでいく。
日の昇る前に国を出発してきた。
戴冠式などで時間を無駄にする事は無い。必要書類に名を書き、すぐに出発したのだ。
明日の日が昇る前には、帝国の門に着くはずだ。
逸る心を抑えきれず、襲い来る獣たちを滅多刺しにする。
その血につられ獣たちが群がるが、ガルドの発する殺気に然しもの獣たちも尾が内側に丸まっていた。
そんな群れの中に惨殺された獣を投げ入れると、何事もなかったかのように歩きはじめるガルド。
帝国に近づくにつれ、彼の頭の中はクロエで満たされていく。
そして、愛しいクロエとの未来に思いを馳せる事を止められない。
クロエを妻に迎え、結婚式と一緒に戴冠式を改めてすればいい。
後宮はすぐにでも閉めて、女たちは麻薬の施設で使えばいい。
本物が手に入るのだから、偽物はもういらない。
あぁ、早く彼女を抱きしめたい・・・・
決して叶う事のない思いを胸に、ガルドは帝国へ向けて歩き続けるのだった。
クロエが目覚めたのは夜も更け、本来であれば深い眠りについている時間帯だ。
既に隣にイサークは居らず、見慣れない室内にここは何処なのかと混乱したものの、ケイトに声を掛けられ天幕の中である事を思い出す。
そして眠る前までのイサークとの情交を思い出し、身体全体を朱に染めた。
下手をすれば戦になる事。それに対しての不安と興奮。そして、布一枚だけで隔たれただけの中と外。
そんな特殊な状況と、弱い心を誤魔化すかのように盛ってしまった事に、恥ずかしくてしょうがない。
どんな顔で周りの人達と顔を合わせたらいいのかと、思わず頭を抱えた。
だがそんな事など気にする様子もなく、いつも通り支度を整えていくケイトに、悩んでもしょうがないわね・・・と、諦めた様に息を吐いた。
「イサーク様は?」
「陛下は今、ジャスパー様達と打ち合わせ中です」
「そう・・・ケイト達はちゃんと休んでる?」
「えぇ、私は先に休ませてもらいましたわ。今は夫と娘が休んでます」
「そうなのね。騎士の皆さんも?」
「交代で仮眠をとってましたよ。ただ、ちゃんと休めたかはわかりませんけどね」
確かにそうだ。戦などない平和な時代。周りに居る騎士達に戦場を知る者はいない。
ただ、帝国内のいざこざや盗賊退治などのために剣を振るう事はある。が、対国という事が初めてだった。
一昔前の様に常に睨み合い、一触即発の時代は終わったのだ。
恐らくその時の様な戦にはならないとは思うが、初めての事に気持ちが昂りなかなか休むことが出来ないでいるようだ。
そんな状況の中で、自分は恥ずかしながらもぐっすりと休ませてもらった。
それに至るまでの過程が恥ずかしいが、熟睡できた分、頭の中はすっきりしている。
クロエは身支度を整えると、用意された軽食をつまんだ。
ほっと一息ついたところに、イサークが天幕に戻ってきた。
「クロエ、起きていたのか?」
「はい。すみません・・・寝過ごしてしまったようで・・・・」
「いや、もう少しゆっくりしていてくれても良かったんだ。気持ちを抑えきれず、その、少し無理をさせてしまったからな」
照れながらの言葉に、クロエも堪らず真っ赤になった。
「イサーク様・・・恥かしいですわ」
「あぁ、すまない」
数え切れないほど肌を重ねているというのに、未だ初々しく照れあう二人にケイトは、この幸せが長く続く事を祈らずにはいられない。
クロエは秀外恵中で各国に名を馳せていた。
そんな彼女を誰もが欲しがるのはわかる。だがその中でも、怖いほどの執着を見せるのがリージェ国のガルドだった。
クロエが十才を過ぎたあたりから、しつこいほどに求婚の手紙が届いていたのだ。
当時、既に目覚めていたクロエ。リージェ国からの求婚など、彼女の耳に入れないようルナティアと共に警戒していたのが、ケイトだった。
まさかこうして、直接会い見える時が来ようとは。
だが、彼はもう終わっている。戦う前から分かっている事だ。
リージェ国もあと少しでルナティア達に落され、彼が帰る場所は無くなるのだから。
ほんの少し憐みの気持が芽生えるが、それを払拭するように頭を振った。
自分達には逆行する力はない。だが、それを繰り返しもがいている主を助ける事が我々の使命なのだ。
改めて自分に言い聞かせながら、照れながらも互いに気遣い合うイサークとクロエを確認し、ケイトはそっと天幕から出ていった。
早朝、森に足を踏み入れた時には森の外もまだ暗かった。
その時に比べれば、薄っすらと森の中にも日が差し込み始めたが、鬱蒼と茂った木々の葉が邪魔をして、思っていたよりも薄暗い。
恐らく天高く日が昇っても、眩しいほどの日光が注ぐ事は無いのだろう。
その証拠に、地面は湿気を帯び、木の根元や石には苔が生えていた。
そんな薄暗い森の中を、誰一人声を発することなく、黙々と目的地へと向かい歩き進めるリージェ国の兵士達。
そんな中、長い列にあからさまに兵士ではない人間が前、中、後方に数人ずつ混じっていた。
遠くから獣の遠吠えが聞こえ、周りの空気がざわりと揺れた気がした。
グルルル・・・・と森の奥から聞こえはじめる、獣の唸り声。
隊の後方が獣に狙われたのだ。
だが、兵士達は慌てることなく、シャツにズボンというあからさまに浮いた男二人を、最後尾へと連れて行った。
虚ろな目をした男は逆らうことなくその後を着いてく。
そして、兵士はおもむろに二人に向かって剣を振り下ろした。
当然、二人は血を流し絶命。兵士は彼等が死んだことを確認すると、あろうことか遺体を投げ捨てたのだ。
途端に獣たちがその遺体に群がり、貪り始める。
その間、兵士たちは距離をとる様に先へと進んでいった。
そう、兵士たちに交じっているその者達は、獣たちの餌として同行させていたのだ。
しかも、魔薬の実験体でもあり既に廃棄処分が決まっていた者達。
ガルドの「有効に使え」という一言で、この役割を与えられてしまったのだ。
そんな事を数度繰り返しながら、休憩もそこそこに先へと進んでいった。
ガルドも隊の中ほどで守られる様に進んでいく。
日の昇る前に国を出発してきた。
戴冠式などで時間を無駄にする事は無い。必要書類に名を書き、すぐに出発したのだ。
明日の日が昇る前には、帝国の門に着くはずだ。
逸る心を抑えきれず、襲い来る獣たちを滅多刺しにする。
その血につられ獣たちが群がるが、ガルドの発する殺気に然しもの獣たちも尾が内側に丸まっていた。
そんな群れの中に惨殺された獣を投げ入れると、何事もなかったかのように歩きはじめるガルド。
帝国に近づくにつれ、彼の頭の中はクロエで満たされていく。
そして、愛しいクロエとの未来に思いを馳せる事を止められない。
クロエを妻に迎え、結婚式と一緒に戴冠式を改めてすればいい。
後宮はすぐにでも閉めて、女たちは麻薬の施設で使えばいい。
本物が手に入るのだから、偽物はもういらない。
あぁ、早く彼女を抱きしめたい・・・・
決して叶う事のない思いを胸に、ガルドは帝国へ向けて歩き続けるのだった。
クロエが目覚めたのは夜も更け、本来であれば深い眠りについている時間帯だ。
既に隣にイサークは居らず、見慣れない室内にここは何処なのかと混乱したものの、ケイトに声を掛けられ天幕の中である事を思い出す。
そして眠る前までのイサークとの情交を思い出し、身体全体を朱に染めた。
下手をすれば戦になる事。それに対しての不安と興奮。そして、布一枚だけで隔たれただけの中と外。
そんな特殊な状況と、弱い心を誤魔化すかのように盛ってしまった事に、恥ずかしくてしょうがない。
どんな顔で周りの人達と顔を合わせたらいいのかと、思わず頭を抱えた。
だがそんな事など気にする様子もなく、いつも通り支度を整えていくケイトに、悩んでもしょうがないわね・・・と、諦めた様に息を吐いた。
「イサーク様は?」
「陛下は今、ジャスパー様達と打ち合わせ中です」
「そう・・・ケイト達はちゃんと休んでる?」
「えぇ、私は先に休ませてもらいましたわ。今は夫と娘が休んでます」
「そうなのね。騎士の皆さんも?」
「交代で仮眠をとってましたよ。ただ、ちゃんと休めたかはわかりませんけどね」
確かにそうだ。戦などない平和な時代。周りに居る騎士達に戦場を知る者はいない。
ただ、帝国内のいざこざや盗賊退治などのために剣を振るう事はある。が、対国という事が初めてだった。
一昔前の様に常に睨み合い、一触即発の時代は終わったのだ。
恐らくその時の様な戦にはならないとは思うが、初めての事に気持ちが昂りなかなか休むことが出来ないでいるようだ。
そんな状況の中で、自分は恥ずかしながらもぐっすりと休ませてもらった。
それに至るまでの過程が恥ずかしいが、熟睡できた分、頭の中はすっきりしている。
クロエは身支度を整えると、用意された軽食をつまんだ。
ほっと一息ついたところに、イサークが天幕に戻ってきた。
「クロエ、起きていたのか?」
「はい。すみません・・・寝過ごしてしまったようで・・・・」
「いや、もう少しゆっくりしていてくれても良かったんだ。気持ちを抑えきれず、その、少し無理をさせてしまったからな」
照れながらの言葉に、クロエも堪らず真っ赤になった。
「イサーク様・・・恥かしいですわ」
「あぁ、すまない」
数え切れないほど肌を重ねているというのに、未だ初々しく照れあう二人にケイトは、この幸せが長く続く事を祈らずにはいられない。
クロエは秀外恵中で各国に名を馳せていた。
そんな彼女を誰もが欲しがるのはわかる。だがその中でも、怖いほどの執着を見せるのがリージェ国のガルドだった。
クロエが十才を過ぎたあたりから、しつこいほどに求婚の手紙が届いていたのだ。
当時、既に目覚めていたクロエ。リージェ国からの求婚など、彼女の耳に入れないようルナティアと共に警戒していたのが、ケイトだった。
まさかこうして、直接会い見える時が来ようとは。
だが、彼はもう終わっている。戦う前から分かっている事だ。
リージェ国もあと少しでルナティア達に落され、彼が帰る場所は無くなるのだから。
ほんの少し憐みの気持が芽生えるが、それを払拭するように頭を振った。
自分達には逆行する力はない。だが、それを繰り返しもがいている主を助ける事が我々の使命なのだ。
改めて自分に言い聞かせながら、照れながらも互いに気遣い合うイサークとクロエを確認し、ケイトはそっと天幕から出ていった。
32
あなたにおすすめの小説
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。
水鳥楓椛
恋愛
男爵令嬢オードリー・アイリーンはある日父が負った借金により、大好きな宝石だけでは食べていけなくなってしまった。そんな時、オードリーの前に現れたのは女嫌いと有名な公爵エドワード・アーデルハイトだった。愛する家族を借金苦から逃すため、オードリーは悪魔に嫁ぐ。結婚の先に待ち受けるのは不幸か幸せか。少なくとも、オードリーは自己中心的なエドワードが大嫌いだった………。
イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!
引きこもり少女、御子になる~お世話係は過保護な王子様~
浅海 景
恋愛
オッドアイで生まれた透花は家族から厄介者扱いをされて引きこもりの生活を送っていた。ある日、双子の姉に突き飛ばされて頭を強打するが、目を覚ましたのは見覚えのない場所だった。ハウゼンヒルト神聖国の王子であるフィルから、世界を救う御子(みこ)だと告げられた透花は自分には無理だと否定するが、御子であるかどうかを判断するために教育を受けることに。
御子至上主義なフィルは透花を大切にしてくれるが、自分が御子だと信じていない透花はフィルの優しさは一時的なものだと自分に言い聞かせる。
「きっといつかはこの人もまた自分に嫌悪し離れていくのだから」
自己肯定感ゼロの少女が過保護な王子や人との関わりによって、徐々に自分を取り戻す物語。
どちらの王妃でも問題ありません【完】
mako
恋愛
かつて、広大なオリビア大陸にはオリビア帝国が大小合わせて100余りある国々を治めていた。そこにはもちろん勇敢な皇帝が君臨し今も尚伝説として、語り継がれている。
そんな中、巨大化し過ぎた帝国は
王族の中で分別が起こり東西の王国として独立を果たす事になり、東西の争いは長く続いていた。
争いは両国にメリットもなく、次第に勢力の差もあり東国の勝利として呆気なく幕を下ろす事となった。
両国の友好的解決として、東国は西国から王妃を迎え入れる事を、条件として両国合意の元、大陸の二大勢力として存在している。
しかし王妃として迎えるとは、事実上の人質であり、お飾りの王妃として嫁ぐ事となる。
長い年月を経てその取り決めは続いてはいるが、1年の白い結婚のあと、国に戻りかつての婚約者と結婚する王女もいた。
兎にも角にも西国から嫁いだ者が東国の王妃として幸せな人生を過ごした記録は無い。
令嬢から成り下がったメイドの分際で、侯爵様と目が合ってしまって
真好
恋愛
彼はメイドの私に手を差し出した。「私と、踊っていただけませんか?」
かつては公爵令嬢として、誰もが羨む生活を送っていたエルナ。
しかし、国家反逆罪で家は没落し、今は嫌な貴族の下で働く「身分落ち」のメイド。
二度と表舞台に立つことなどないはずだった。
あの日の豪華絢爛な舞踏会で、彼と目が合うまでは。
アルフォンス・ベルンハルト侯爵。
冷徹な「戦場の英雄」として国中の注目を集める、今もっともホットで、もっとも手が届かない男。
退屈そうに会場を見渡していた彼の視線が、影に徹していた私を捉えて。
彼は真っ直ぐに歩み寄り、埃まみれの私に手を差し出した。
「私と、踊っていただけませんか?」
メイドの分際で、英雄のパートナー!?
前代未聞のスキャンダルから始まる逆転劇。
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
冷徹公爵閣下は、書庫の片隅で私に求婚なさった ~理由不明の政略結婚のはずが、なぜか溺愛されています~
白桃
恋愛
「お前を私の妻にする」――王宮書庫で働く地味な子爵令嬢エレノアは、ある日突然、<氷龍公爵>と恐れられる冷徹なヴァレリウス公爵から理由も告げられず求婚された。政略結婚だと割り切り、孤独と不安を抱えて嫁いだ先は、まるで氷の城のような公爵邸。しかし、彼女が唯一安らぎを見出したのは、埃まみれの広大な書庫だった。ひたすら書物と向き合う彼女の姿が、感情がないはずの公爵の心を少しずつ溶かし始め…?
全7話です。
王弟が愛した娘 —音に響く運命—
Aster22
恋愛
弟を探す旅の途中、身分を隠して村で薬師として生きていたセラは、
ハープの音に宿る才を、名も知らぬ貴族の青年――王弟レオに見初められる。
互いの立場を知らぬまま距離を縮めていく二人。
だが、ある事件をきっかけに、セラは彼の屋敷で侍女として働くことになり、
知らず知らずのうちに国を巻き込む陰謀へと引き寄せられていく。
人の生まれは変えられない。
それでも、何を望み、何を選ぶのかは、自分で決められる。
セラが守ろうとするものは、弟か、才か、それとも――
キャラ設定・世界観などはこちら
↓
https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる