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金持ち悪役令嬢に転生してます
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~騎士団長子息アレン・ダグラス侯爵子息と魔法団長子息マイケル・ジェイド伯爵子息~
運命の少女に出会った。
僕とアレンが思ったことだった。
僕は魔違法団長子息として生まれた。後々、魔法団長になるべく育てられたけど、僕にはあまり魔力が無かった。勉強も上手くできなかった。幼馴染のアレンも同じだった。騎士団長になるべく訓練に連れて行かれてたらしいけど、全く身に付かなかったと言って、お母さまに泣きついて、それ以降、訓練に参加しなくなったんだって。
それを聞いて僕も同じことをして訓練をさぼったんだ。
それでも学園にはいけって言われて、渋々、入学したら、そこには理想の女の子が居た。
アタックしたいけど、僕もアレンも女の子にしゃべりかけられなかった。
そんなある日、宰相子息のカルドが話しかけて、仲良くなりやがった。
僕たちは怒った。カルドを放課後呼び出して、リンチしてやれと思った。
そしたら、逆に窘められた。
身分が上の公爵家にたてつくのは愚策と言うことを滾々と説教された。
運命の少女マリアは、僕たちともしゃべるようになった。そして、勉強を見てあげると言って、みんなで彼女を勉強会に誘った。
・・・まぁ、マリアの方が成績が上なのを忘れていたんだけどね。
そんなある日彼女がバレン侯爵令嬢に虐められているところを発見した。すぐさま、助けた。彼女はありがとうと言って、僕たちの手を握ってくれた。
僕たちは彼女にお礼を言われたくて、また、バレン侯爵令嬢が彼女を虐めてくれないかと思った。
そしたら、バレン侯爵令嬢がまた彼女に嫌がらせをした。
よかった。おかげで僕たちはまた、彼女に触ってもらえた。
でも、何でか、バレン侯爵令嬢が学園からいなくなった。そのせいで、僕たちは彼女にありがとうと言ってもらえなくなった。だから、最初子息のカルドに相談したら、僕たちがいじめを演出すればいいと言われた。真っ先に、宰相子息カルドがやってくれた。
でも、それをした次の日、カルドは学園から去っていった。
何が起こったのか、よくわからない。
唯一、わかるのは彼女にありがとうと言ってもらえなくなったと言うことだけ。
だから、僕たちも宰相子息の真似をして、いじめを演出しようと言うことになった。
そしたら彼女の雰囲気がまるで変ってしまった。顔は同じなのにそれ以外はまるで別人のようになった。
でも、前より積極的に会話してくれるし、ボディータッチもかなり増えた。
しかも、彼女と一緒に冒険者ギルドで登録したら、一緒にダンジョンで寝泊まりなんかもすることになった。とっても幸せ。アレンも前より生き生きしている。
だから、俺たちがなにもしていないのに彼女が虐められていると知って、驚いた。相手は、王子の婚約者のエリン公爵令嬢。
王子とも話し合い、卒業式の日に断罪をすることにした。
彼女も乗り気だった。
何でか、階段から突き落とされて、くじいていた筈の彼女がスキップするほどに乗り気だった。
・・・失敗した。
彼女の性格が変わってから、彼女のやることはなんかおかしいことが多かったけど、まさか、自作自演をするなんて。
でも、それでも僕たちは彼女のことが大好きだ。
でも、彼女は王子様と一緒にいると言う。
とっても残念だ。
でも、待っていたら、きっと彼女はここに来るとアレンが言った。
だから、僕たちは待つことにした。
その間に、冒険者として頑張ることにした。
・・・2年後。
彼女と出会えた。
でも、森の中のダンジョン。
オークの集落でだが。
彼女はオークの子供を一杯孕んで既に意識が無くなっていた。でも生きていた。僕たちは彼女をオーク村から救い、お嫁さんにした。
彼女は子供は産めない体になっていたけど、僕もアレンも幸せだ。
彼女は僕たちを否定しない。だから、3人で仲良く暮らそうと思う。
~宰相子息カルド・アッサム公爵子息~
父上が忙しくて、なかなか家に戻ってこない。それも何もかも、王が仕事しないせいだと母上が言う。
俺はあまり真面目にその話を聞こうとしなかった。
ある日、目にクマを深くしたままの父上が帰ってそのまま、倒れてしまったことがある。
その為、宰相の仕事を母上と私がやろうと言うことになったけど、領主としての仕事位しか母上も出来ず、宰相と言う重みはかなり重すぎて、俺は絶対宰相になりたくないなと痛感した。
だから、それからは勉強もやる気をなくした。
だって、頑張れば頑張るほど父上の様に骨と皮になってしまうのだから。
そんな風にして、俺は過ごしていた。
学園に入りたくなかったけど、父上が将来どうする気だと責めたててきたので、仕方なく入学することに。そしたら、理想の少女が居た。
名前はマリア。
でも、彼女には既に王子が居た。
王子とマリアはどっからどう見ても相思相愛。
俺の手が届く気配が全くない。
でも、俺は、彼女が欲しかった。3人集まれば、新しい法案が浮かぶというし、彼女を想うお仲間がいたので、丁度良く仲間にした。ただ、俺よりも頭が悪い此奴らは、扱いにくかった。
でも、それでも彼女をたまにみんなでご飯も食べられた。
これが当人同士なら絶対無理だったろう。
色んな意味で。
そんな幸せな時間を過ごしていたら、彼女が別のご令嬢に虐められていた。
俺たちはすぐさま助けに行った。
そしたら、マリアは俺たちに感謝してくれた。
俺の手を握ってくれたのだ。
そしたら、そこから先は我さきにと彼女を虐めるやつを排除して、お礼を言われまくった。
でも、困った。
気付いたら彼女を虐める人が居なくなったのだ。
だから、俺が彼女を虐められている状況を作ればいいのだ。と思いいたり、実行した途端に俺は父上の手のものに捕まった。
気付けば、帝国に留学させられていた。
帝国にも学園はあるんだけど、スパルタ学園と言われる程、厳しいところ。
でも、ここで頑張らないと俺は父上に殺されてしまうらしいので、頑張りたいと思う。
~マリア・ヒロイン男爵令嬢~
よくある異世界転生もの。
私はヒロインに転生していると気付いた。
とてもうれしかったけど、スタートは花屋の娘。
正直に言おう、花屋は娼婦の別称だ。俗に言う立ちんぼの方。
娼館にいる娼婦は店主に守られているし、ベッドや清潔なシーツや風呂などの特権がある。だけど、花売りは違う。
ベッドは自前・・・下手したら地べただし、大抵は路地裏での壁際での行為だ。俗に言う青姦。かなりの確率で病気になるし、娼館の娼婦と違って、誰にも守ってもらえないので、厄介ごとに巻き込まれたら、速攻で死ぬ。
母は花売りにしては顔が良いし、勘もいい。だから、今まで何とかやってきている。
そんな中、生まれた私。
よく産んだなぁと思ったら、ゲームの記憶を思い出して思い至った。
ゲーム内でヒロインは男爵家の落とし子。つまり、庶子。
それなりのリターンを考えて産んだんだと思われる。
運よく、私と父親の母に当たる人、つまり、私にとってのおばあ様に私の顔はそっくりと言う設定だった気がする。
それまでは、不能と言われているギルド長の家にこっそり忍び込んで過ごしていた。
冒険者ギルドのギルド長はずっとギルドで働き続けていて、家に帰ってこない。なので、無断ではあるが、私の母が住み着いていた。一応、家はある。ベッドしかないけど。そこは母の仕事場でもあるので、私が居るのは危険とのこと。
まぁ、そうだね。
それでも手を出そうとするやつはいる。だから、力でねじ伏せた。ヒロインはゲーム内で男子生徒を押さえて、成績トップになれる素養を持っている。それは、学力的にも体力的にも。だから、今は学力は無理なので、体力的に鍛えた。
結果、この王都の子供たちのトップは私だ。
そして、運命の日。
私は王子に会った。
金髪碧眼の美少年。
ゲームのスチルでも思ったけど、超美形。
しかも、ゲームとは違って、匂いも柔らかだし良い匂い。当たり前だけど、触れる。
頭が悪いし、体力が無さすぎな気がするのが欠点だけど、それ以外はとても良かった。お母さんも捕まえておけって言ってたし、頑張りたい。
初めは1か月に1回位の頻度で王子様は来た。
だから、それ以外の日は子供がやれる仕事をやっていた。ここを絶えれば、王子様のお嫁さんと思って頑張った。
しかし、時を断つごとに王子の来る頻度がかなり増えてきた。
王子の護衛騎士さえも、ちょっと問題あるんじゃないのか?的なことを忠告する始末。
子供シーンはOPだけだったし、正直、ここまでか?と疑問に思ったけど、本編以外はよくわからないので、取り合えず、なすが儘に。
でも、彼のせいで仕事に時間が取れない。おかげでお母さんから説教を食らった。ドブ掬いはいつの間にか他の奴に仕事をとられた。仕方ない。レストランの皮むきが次の私の職場。これなら、仕事直後に王子に会っても問題なかろう。
と思っていたのに、王子は私が仕事をしていても関係なく、私に会いに来る。そして、私を遊びに連れて行く。しかも、私の職場に王子と言わないから、無断で仕事放棄と言うことになった。まぁ、クビになった。
13歳になった時には子供がやれる正規の仕事はほとんど敬遠される感じになっていた。まぁ、王子のせいだ。
正直、うざいと思い始めたけど、将来の贅沢の為に頑張った。
そうして、ようやく男爵が私を迎えに来た。
お母さんももちろん一緒だ。男爵はどうやら、奥さんを亡くしたばかりらしい。しかし、奥さんとの間に子供はできなかった模様。つまり、何もしなくても男爵家に跡取りにはなれるようだ。
しかし、夢は大きくと思って、王子に手紙を書いた。
王子は学園での再会を希望していた。
実に楽しみだ。
王子は私をお嫁さんにすると意気込んでいたし、正直、ゲーム本編よりも先に落としているってすごくね?
でも、学園に入って思った。
誰も私を虐めない。むしろ興味さえも持たれない。
なんか、王子とか要らないよって感じの雰囲気。王子を相手してくれるの?有難いって感じの雰囲気のご令嬢まで居る。
どういうこと?と思った。
唯一、一人だけバレン侯爵令嬢が突っかかってきたけど、陰険な感じのやり方。しかも、自分でやっといて、全部、王子の婚約者のエリン公爵令嬢のせいにしている。わかっていたけど、ゲームの悪役令嬢が突っかかってこないので、乗っかることにした。
おかげで、騎士団長子息と魔法団長子息や宰相子息もゲットできた。
ゲーム内ではコマンドを選択して、本人の心の傷をいやす感じだったけど、正直、そんなことしなくても、簡単に心を掌握できた。なんでだろうか?
色々、疑問に思うところはあるけれど、ゲームのほとんど変わらない感じで3次元のリアルタイムでイベントを経験出来てとても幸せだった。勿論、ゲームの通りなら、逆ハーレムエンドの為には成績トップになる必要がある。
だから、私は頑張った。
唯一、礼儀作法はどう頑張ってもうまくやれなかったけど、それ以外は全てトップに君臨できた。
でも、ゲームと違うことをかなり大きく感じてしまった。
それは、攻略キャラの質が悪いこと。
私はトップだ。でも、王子は下から数えた方が早いくらい。騎士団長子息も同じくらいだ。魔法団長子息が中の下。宰相子息さえも中の中。加えて、彼らも礼儀作法は壊滅的。一体どうしてこうなった?
単純に悪役令嬢が虐めてこない程度なら、なんか色々しようと思ったんだけど、なんかやる気をなくす。
でも、王子さえゲットできれば、裕福な暮らし。お父様も応援してくれていると言っていた。だから、頑張ろうと思った。
そんな矢先、宰相子息のカルドが消えた。
よくわからないけど、私の代わりに令嬢が私を虐めていたと言う状況を作ろうとしたのが発覚した模様。
ゲームの展開と違い過ぎるし、なんかバカっぽい感じだから、呆れて物も言えない。でも、特にやる気は無い。だから、居なかったことにした。
それからも小さないじめが発生した。ただ、なんだろう、これ。なんで騎士団長子息と魔法団長子息がいじめを演出しようとしているの?
なんか、まるで、ざまぁ系の典型的なパターンに入り込んでいることに気付いて、私は、愕然とした。
正直、王子は頭悪すぎて、最近は喋るのもおっくうなのだ。だから、ちょっと危機感を覚えた。
このままだとざまぁされる側になりそうだと。
私は学園を抜け出し、ギルド長に相談しに行った。
実は、ギルド長は私たちが勝手に住んでいたことに気付いていたらしいのだが、可哀そうに感じて、放置していたんだそうだ。結構お人よし。お人よしなら、なんとか相談に乗ってくれるはず。
そう思って、相談してみたら、なんと最近変な女冒険者が居て、ギルドでも問題ばかり起こしているらしい。その人が私の代わりに学園に行ってくれるようにしてくれるんだそうだ。
私はいいの?って聞いたら、とても優しく笑って、私の頭を撫でてくれた。
私はギルド長の差配で、王都とは離れた街に行くことになった。
そこには、沢山の孤児が居て、私はギルド長の推薦もあり、その街のギルドで案内嬢と教会で子供たちの世話をするアルバイトに付くことが出来た。学園で学問はしっかり学んだおかげで、この街の代官の手伝いもたまにして、お金もうけ出来ている。結構、王都にいた頃よりも男爵家に入った時よりも幸せだし、贅沢に暮らしている。
なにより、ストレス(バカの世話)が無くていい。正直、孤児の子供たちの方が頭いいと思う。ヒロイン転生して、攻略も済ませたのに、ドロップアウトしてしまったことについては、神様に申し訳なく思うけど、今、私は幸せです。
運命の少女に出会った。
僕とアレンが思ったことだった。
僕は魔違法団長子息として生まれた。後々、魔法団長になるべく育てられたけど、僕にはあまり魔力が無かった。勉強も上手くできなかった。幼馴染のアレンも同じだった。騎士団長になるべく訓練に連れて行かれてたらしいけど、全く身に付かなかったと言って、お母さまに泣きついて、それ以降、訓練に参加しなくなったんだって。
それを聞いて僕も同じことをして訓練をさぼったんだ。
それでも学園にはいけって言われて、渋々、入学したら、そこには理想の女の子が居た。
アタックしたいけど、僕もアレンも女の子にしゃべりかけられなかった。
そんなある日、宰相子息のカルドが話しかけて、仲良くなりやがった。
僕たちは怒った。カルドを放課後呼び出して、リンチしてやれと思った。
そしたら、逆に窘められた。
身分が上の公爵家にたてつくのは愚策と言うことを滾々と説教された。
運命の少女マリアは、僕たちともしゃべるようになった。そして、勉強を見てあげると言って、みんなで彼女を勉強会に誘った。
・・・まぁ、マリアの方が成績が上なのを忘れていたんだけどね。
そんなある日彼女がバレン侯爵令嬢に虐められているところを発見した。すぐさま、助けた。彼女はありがとうと言って、僕たちの手を握ってくれた。
僕たちは彼女にお礼を言われたくて、また、バレン侯爵令嬢が彼女を虐めてくれないかと思った。
そしたら、バレン侯爵令嬢がまた彼女に嫌がらせをした。
よかった。おかげで僕たちはまた、彼女に触ってもらえた。
でも、何でか、バレン侯爵令嬢が学園からいなくなった。そのせいで、僕たちは彼女にありがとうと言ってもらえなくなった。だから、最初子息のカルドに相談したら、僕たちがいじめを演出すればいいと言われた。真っ先に、宰相子息カルドがやってくれた。
でも、それをした次の日、カルドは学園から去っていった。
何が起こったのか、よくわからない。
唯一、わかるのは彼女にありがとうと言ってもらえなくなったと言うことだけ。
だから、僕たちも宰相子息の真似をして、いじめを演出しようと言うことになった。
そしたら彼女の雰囲気がまるで変ってしまった。顔は同じなのにそれ以外はまるで別人のようになった。
でも、前より積極的に会話してくれるし、ボディータッチもかなり増えた。
しかも、彼女と一緒に冒険者ギルドで登録したら、一緒にダンジョンで寝泊まりなんかもすることになった。とっても幸せ。アレンも前より生き生きしている。
だから、俺たちがなにもしていないのに彼女が虐められていると知って、驚いた。相手は、王子の婚約者のエリン公爵令嬢。
王子とも話し合い、卒業式の日に断罪をすることにした。
彼女も乗り気だった。
何でか、階段から突き落とされて、くじいていた筈の彼女がスキップするほどに乗り気だった。
・・・失敗した。
彼女の性格が変わってから、彼女のやることはなんかおかしいことが多かったけど、まさか、自作自演をするなんて。
でも、それでも僕たちは彼女のことが大好きだ。
でも、彼女は王子様と一緒にいると言う。
とっても残念だ。
でも、待っていたら、きっと彼女はここに来るとアレンが言った。
だから、僕たちは待つことにした。
その間に、冒険者として頑張ることにした。
・・・2年後。
彼女と出会えた。
でも、森の中のダンジョン。
オークの集落でだが。
彼女はオークの子供を一杯孕んで既に意識が無くなっていた。でも生きていた。僕たちは彼女をオーク村から救い、お嫁さんにした。
彼女は子供は産めない体になっていたけど、僕もアレンも幸せだ。
彼女は僕たちを否定しない。だから、3人で仲良く暮らそうと思う。
~宰相子息カルド・アッサム公爵子息~
父上が忙しくて、なかなか家に戻ってこない。それも何もかも、王が仕事しないせいだと母上が言う。
俺はあまり真面目にその話を聞こうとしなかった。
ある日、目にクマを深くしたままの父上が帰ってそのまま、倒れてしまったことがある。
その為、宰相の仕事を母上と私がやろうと言うことになったけど、領主としての仕事位しか母上も出来ず、宰相と言う重みはかなり重すぎて、俺は絶対宰相になりたくないなと痛感した。
だから、それからは勉強もやる気をなくした。
だって、頑張れば頑張るほど父上の様に骨と皮になってしまうのだから。
そんな風にして、俺は過ごしていた。
学園に入りたくなかったけど、父上が将来どうする気だと責めたててきたので、仕方なく入学することに。そしたら、理想の少女が居た。
名前はマリア。
でも、彼女には既に王子が居た。
王子とマリアはどっからどう見ても相思相愛。
俺の手が届く気配が全くない。
でも、俺は、彼女が欲しかった。3人集まれば、新しい法案が浮かぶというし、彼女を想うお仲間がいたので、丁度良く仲間にした。ただ、俺よりも頭が悪い此奴らは、扱いにくかった。
でも、それでも彼女をたまにみんなでご飯も食べられた。
これが当人同士なら絶対無理だったろう。
色んな意味で。
そんな幸せな時間を過ごしていたら、彼女が別のご令嬢に虐められていた。
俺たちはすぐさま助けに行った。
そしたら、マリアは俺たちに感謝してくれた。
俺の手を握ってくれたのだ。
そしたら、そこから先は我さきにと彼女を虐めるやつを排除して、お礼を言われまくった。
でも、困った。
気付いたら彼女を虐める人が居なくなったのだ。
だから、俺が彼女を虐められている状況を作ればいいのだ。と思いいたり、実行した途端に俺は父上の手のものに捕まった。
気付けば、帝国に留学させられていた。
帝国にも学園はあるんだけど、スパルタ学園と言われる程、厳しいところ。
でも、ここで頑張らないと俺は父上に殺されてしまうらしいので、頑張りたいと思う。
~マリア・ヒロイン男爵令嬢~
よくある異世界転生もの。
私はヒロインに転生していると気付いた。
とてもうれしかったけど、スタートは花屋の娘。
正直に言おう、花屋は娼婦の別称だ。俗に言う立ちんぼの方。
娼館にいる娼婦は店主に守られているし、ベッドや清潔なシーツや風呂などの特権がある。だけど、花売りは違う。
ベッドは自前・・・下手したら地べただし、大抵は路地裏での壁際での行為だ。俗に言う青姦。かなりの確率で病気になるし、娼館の娼婦と違って、誰にも守ってもらえないので、厄介ごとに巻き込まれたら、速攻で死ぬ。
母は花売りにしては顔が良いし、勘もいい。だから、今まで何とかやってきている。
そんな中、生まれた私。
よく産んだなぁと思ったら、ゲームの記憶を思い出して思い至った。
ゲーム内でヒロインは男爵家の落とし子。つまり、庶子。
それなりのリターンを考えて産んだんだと思われる。
運よく、私と父親の母に当たる人、つまり、私にとってのおばあ様に私の顔はそっくりと言う設定だった気がする。
それまでは、不能と言われているギルド長の家にこっそり忍び込んで過ごしていた。
冒険者ギルドのギルド長はずっとギルドで働き続けていて、家に帰ってこない。なので、無断ではあるが、私の母が住み着いていた。一応、家はある。ベッドしかないけど。そこは母の仕事場でもあるので、私が居るのは危険とのこと。
まぁ、そうだね。
それでも手を出そうとするやつはいる。だから、力でねじ伏せた。ヒロインはゲーム内で男子生徒を押さえて、成績トップになれる素養を持っている。それは、学力的にも体力的にも。だから、今は学力は無理なので、体力的に鍛えた。
結果、この王都の子供たちのトップは私だ。
そして、運命の日。
私は王子に会った。
金髪碧眼の美少年。
ゲームのスチルでも思ったけど、超美形。
しかも、ゲームとは違って、匂いも柔らかだし良い匂い。当たり前だけど、触れる。
頭が悪いし、体力が無さすぎな気がするのが欠点だけど、それ以外はとても良かった。お母さんも捕まえておけって言ってたし、頑張りたい。
初めは1か月に1回位の頻度で王子様は来た。
だから、それ以外の日は子供がやれる仕事をやっていた。ここを絶えれば、王子様のお嫁さんと思って頑張った。
しかし、時を断つごとに王子の来る頻度がかなり増えてきた。
王子の護衛騎士さえも、ちょっと問題あるんじゃないのか?的なことを忠告する始末。
子供シーンはOPだけだったし、正直、ここまでか?と疑問に思ったけど、本編以外はよくわからないので、取り合えず、なすが儘に。
でも、彼のせいで仕事に時間が取れない。おかげでお母さんから説教を食らった。ドブ掬いはいつの間にか他の奴に仕事をとられた。仕方ない。レストランの皮むきが次の私の職場。これなら、仕事直後に王子に会っても問題なかろう。
と思っていたのに、王子は私が仕事をしていても関係なく、私に会いに来る。そして、私を遊びに連れて行く。しかも、私の職場に王子と言わないから、無断で仕事放棄と言うことになった。まぁ、クビになった。
13歳になった時には子供がやれる正規の仕事はほとんど敬遠される感じになっていた。まぁ、王子のせいだ。
正直、うざいと思い始めたけど、将来の贅沢の為に頑張った。
そうして、ようやく男爵が私を迎えに来た。
お母さんももちろん一緒だ。男爵はどうやら、奥さんを亡くしたばかりらしい。しかし、奥さんとの間に子供はできなかった模様。つまり、何もしなくても男爵家に跡取りにはなれるようだ。
しかし、夢は大きくと思って、王子に手紙を書いた。
王子は学園での再会を希望していた。
実に楽しみだ。
王子は私をお嫁さんにすると意気込んでいたし、正直、ゲーム本編よりも先に落としているってすごくね?
でも、学園に入って思った。
誰も私を虐めない。むしろ興味さえも持たれない。
なんか、王子とか要らないよって感じの雰囲気。王子を相手してくれるの?有難いって感じの雰囲気のご令嬢まで居る。
どういうこと?と思った。
唯一、一人だけバレン侯爵令嬢が突っかかってきたけど、陰険な感じのやり方。しかも、自分でやっといて、全部、王子の婚約者のエリン公爵令嬢のせいにしている。わかっていたけど、ゲームの悪役令嬢が突っかかってこないので、乗っかることにした。
おかげで、騎士団長子息と魔法団長子息や宰相子息もゲットできた。
ゲーム内ではコマンドを選択して、本人の心の傷をいやす感じだったけど、正直、そんなことしなくても、簡単に心を掌握できた。なんでだろうか?
色々、疑問に思うところはあるけれど、ゲームのほとんど変わらない感じで3次元のリアルタイムでイベントを経験出来てとても幸せだった。勿論、ゲームの通りなら、逆ハーレムエンドの為には成績トップになる必要がある。
だから、私は頑張った。
唯一、礼儀作法はどう頑張ってもうまくやれなかったけど、それ以外は全てトップに君臨できた。
でも、ゲームと違うことをかなり大きく感じてしまった。
それは、攻略キャラの質が悪いこと。
私はトップだ。でも、王子は下から数えた方が早いくらい。騎士団長子息も同じくらいだ。魔法団長子息が中の下。宰相子息さえも中の中。加えて、彼らも礼儀作法は壊滅的。一体どうしてこうなった?
単純に悪役令嬢が虐めてこない程度なら、なんか色々しようと思ったんだけど、なんかやる気をなくす。
でも、王子さえゲットできれば、裕福な暮らし。お父様も応援してくれていると言っていた。だから、頑張ろうと思った。
そんな矢先、宰相子息のカルドが消えた。
よくわからないけど、私の代わりに令嬢が私を虐めていたと言う状況を作ろうとしたのが発覚した模様。
ゲームの展開と違い過ぎるし、なんかバカっぽい感じだから、呆れて物も言えない。でも、特にやる気は無い。だから、居なかったことにした。
それからも小さないじめが発生した。ただ、なんだろう、これ。なんで騎士団長子息と魔法団長子息がいじめを演出しようとしているの?
なんか、まるで、ざまぁ系の典型的なパターンに入り込んでいることに気付いて、私は、愕然とした。
正直、王子は頭悪すぎて、最近は喋るのもおっくうなのだ。だから、ちょっと危機感を覚えた。
このままだとざまぁされる側になりそうだと。
私は学園を抜け出し、ギルド長に相談しに行った。
実は、ギルド長は私たちが勝手に住んでいたことに気付いていたらしいのだが、可哀そうに感じて、放置していたんだそうだ。結構お人よし。お人よしなら、なんとか相談に乗ってくれるはず。
そう思って、相談してみたら、なんと最近変な女冒険者が居て、ギルドでも問題ばかり起こしているらしい。その人が私の代わりに学園に行ってくれるようにしてくれるんだそうだ。
私はいいの?って聞いたら、とても優しく笑って、私の頭を撫でてくれた。
私はギルド長の差配で、王都とは離れた街に行くことになった。
そこには、沢山の孤児が居て、私はギルド長の推薦もあり、その街のギルドで案内嬢と教会で子供たちの世話をするアルバイトに付くことが出来た。学園で学問はしっかり学んだおかげで、この街の代官の手伝いもたまにして、お金もうけ出来ている。結構、王都にいた頃よりも男爵家に入った時よりも幸せだし、贅沢に暮らしている。
なにより、ストレス(バカの世話)が無くていい。正直、孤児の子供たちの方が頭いいと思う。ヒロイン転生して、攻略も済ませたのに、ドロップアウトしてしまったことについては、神様に申し訳なく思うけど、今、私は幸せです。
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