ゆめも

toyjoy11

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戻った公爵子息

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グロ・胸糞注意。カニバリズムを含みます。苦手な方はブラウザバック推奨。

【悪魔side】

「あっ。」
頭に大きな角が生えた青年がふと思い出したように立ち止まり、呟いた。
「どうかなさいましたか?」
それを聞いて、黒髪の侍従らしい服装の青年が訪ねた。
「生贄が一人消えたっぽい。」
と角のある青年が言う。
「あー、死んだんですかね?」
と侍従らしい青年が答えると
「かもな。まぁ、どうでもいいか。」
と実に興味なさげに言った。
「それより、今日のご飯は?」
と既に頭は夕飯のこと。
「今日は、オーギュストのハンバーグですよ。」
と侍従がにっこり笑って答えた。
「おおお、あのくそ生意気なオーギュストかー。ハンバーグになってさぞ、悔しかろうて。」
と涎を垂らした。

オーギュスト・ハンバーガー公爵は、悪魔と魂の契約をしたのに、約束を破り、逃げ出した人間だった。悪魔は契約を守ったのに、守らなかった為、報復されたのだ。

結果・・・。
「やべでぐれぇ!!!痛い!いたいよぉ!!」
生きたままハンバーグにされて、痛覚などの感覚を残されたまま、現在食べられている最中である。もちろん、調理の間も感覚はあった。
「ははっ。わたくし、本当に侍従で良かったと思いますよ。」
と先ほどの侍従が苦笑いする。
「そうだね。君は魂を対価にせず、労働を対価にした。実に懸命だと思うよ。」
侍従の呟きににこやかに答える角のある青年。

そこに悪意は全くない。
もちろん、罪の意識もない。

「悪魔は誠実なのさ。とてもね。」
と角のある青年は言う。叫び声の中、優雅に食事を楽しんでいた。


【マリアSIDE】

どうしてこうなった?
マリアは自問自答していた。


マリアは幼い時に偶然、悪魔にあった。
悪魔は私を見て、「人間にしては珍しいスキルを持っているね。」と言って微笑んだ。マリアはそんな悪魔に一目ぼれしたのだ。
だから、マリアは悪魔に契約を申し出た。
「私と結婚してください。」
と。悪魔は大笑いして
「なにそれ、冗談?」
と本気にしなかった。
「貴方にフォーリンラブです。」
マリアはそう言って、悪魔に告白した。
「へー。なら、取り合えず、せめてこの国滅ぼしてみてよ。」
悪魔は本気にしていなかった。でも、面白そうだから、適当な無謀なことを言った。
しかし、マリアは本気にした。
「わかりました!頑張ります。」

そして、彼女はやり遂げた。
この国の守りの聖人を殺し、聖女候補を皆殺しにした。
彼女の邪魔になるだろう人間も魅了した人間に殺させた。
このままいけば、国滅亡も目前だった。

なのに、あの処刑の後、世界は黒い炎に包まれたのだ。
訳が分からなかった。
でも、確かにわかるのは、世界が滅んで、巻き戻ったことだ。

8歳の体に戻ったマリアは、まだ、あの悪魔に会う前の状態だった。
約束はまだ成立していない。
今度こそ、悪魔との契約を成立させる為に、この国を滅ぼそうとマリアは闘志に燃えるのだった。

【悪魔side】

「ところで、主、これなんです?」
一枚の仮契約書が主の机に置いてあり、不思議そうに侍従が聞いた。
「それ、よくわかんないけど、生えてたんだよね。机に。」
と角のある青年が答える。
「仮契約書は生えるものではないのですが・・・確かにおかしいですね。なになに?」

「『国を一つ滅ぼしたら、結婚相手として考えてやる。』?サインは無いですが、あなた様の字ですね。」
侍従が仮契約書を読みながらそう聞くと
「そうなんだよね。でも、記憶にないから、ちょっくら散歩して思い出してくるよ。きっと、平行世界の契約書でしょ。」
と角のある青年が答えた。
「あー、そう言うことですね。たまにありますけど、あれ、なんでしょうね?」
侍従が苦笑いしながら、言う。
「さぁね。きっと、神のみぞ知るってやるだろ?」
と角のある青年は言って、服を着替え、外出した。
「いってらっしゃいませ。」
侍従は、そんな主を送り出す。

「気が向いたら戻る。」
「かしこまりました。」

正直、その様子は、外見以外はまさに普通の主従関係だった。
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