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役者と育毛剤と令嬢
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※注意
本作に出てくるあらゆる商品、場所、団体、人物名は架空のものです。コメディーでもありません。残酷な表現・グロ・虐待などの胸糞表現があります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
二人が出した結論は、だんまりをきめること。
公爵の問いにも宰相猊下の問いにも答えなかった。
結果、私たちは宰相猊下に連れられて、王城に行くことになった。
公爵は、
「体調が悪いだけなのです。ちゃんと後日来てくれれば、誤解が解ける。」
とか何とか言っていたが・・・。
宰相猊下と私たちだけになって、私たちは口を開いた。
狭い馬車の中、一応、馬車の周りに人はいるが、それでも屋敷で話すよりはと思って、現状の経緯を話すことにしたのだ。
まず、誰が、レティシア・ゲイノルズかというところから。
宰相猊下は、女装のままのセルジオをじっと見て、抱きしめた。
『『変態だ!』』
とか思ったが、口にはせずにジッと我慢した。
「これで、男の子?誰かによく似ている気がする。」
と小声で言っていたので、セルジオの経緯も話した。
すると、宰相猊下は私たちを豪華な部屋に案内してすぐ、どっかに行った。
まぁ、優秀で優しいおばあちゃんのような侍女がつけられ、色々世話されたので、文句は無いが・・・。
着いて、すぐにされたのは、お風呂だ。
私たちは井戸で水浴びしかしていなかったから、温かいお湯で風呂はかなり久しぶりだった。セルジオは男の子だから、違うお風呂に案内されたのも驚きだ。
二人して、丁寧に隅から隅まで洗われ、ちょっと疲れた。
少し休憩したら、今度は着せ替え人形タイム。
軽食を摘まみながら、いろんな服を着たり脱いだり。
ちなみに、今世初めての軽食『クッキーと紅茶』。特に紅茶最高に美味しかった。前世でもこんなに美味しい紅茶飲んだことあったっけと思うくらい美味しかった。クッキーは前世の市販品クッキーより固めではじめカリントウか?と思うくらい甘かった。まぁ、不味くは無いけど飽きる味。
最後に軽く化粧させられた。ちょっと嫌だったので、抵抗したのだが、薄化粧はせめてしてと言われ、ちょっと塗られた。
一通りの入門儀式のような世話が終わり、セルジオにやっと再び会えた頃には日が真上に来ていた。
それから、宰相猊下の奥さんと一緒に昼食をとることに。
宰相猊下の奥さんは女性であるのにもかかわらず、文官をしており、キャリアウーマンって感じの優秀な雰囲気たっぷりの女性だった。
・・・巨乳なのは、・・・まぁ、置いておこう。
昼食をとりながら、私たちがこれから置かれるであろう状況説明を聞いた。
これから私たちは貴族の勉強をすることになる。今は平民の優秀な冒険者程度の礼儀作法しかできていないようだから、貴族レベルにあげる為にはかなり過酷な礼儀作法の勉強になるだろうとのこと。
学力に関しては、一度、家庭教師を選定した後に計画するんだそうだ。
そして、7歳までには第2か第3王子の婚約者になると言うことに。
つまり、1年以内に見れる程度になれよということだ。
そこからは個人の感想。『正直、会う前は、ただただ可哀想な子供という考えしかなかったが、会えば、とても良い子達で安心した』んだそうな。義母として、二人をちゃんと世話をすると約束してくれた。
それから、簡単に身分の説明をされた。
1位 王族
2位 公爵
3位 侯爵
4位 辺境伯爵
5位 伯爵
6位 子爵
7位 男爵
8位 準男爵
ちなみに宰相猊下は侯爵。だが、昔は子爵だったらしい。ある事件で、一度は男爵になったのだが、2年前に事件が解決し、栄誉を取り戻し、更に優秀だったこともあり、男爵から子爵に戻り、さらに伯爵に格上げされ、1年程前に侯爵令嬢だった彼女、マルチア様と結婚することで、侯爵になったらしい。
そして、以前から打診されていた宰相の椅子に座ることになったんだとか。
つまり、ほぼ新婚さん。でも、そんな雰囲気は無い。何故?
顔に出ていたらしく、そこの説明も入った。
宰相猊下・・・グレコス・エンドはかなりのブラコンで、口を開けば、その事件で行方不明になった兄貴の事ばかりを話すんだそうだ。変態過ぎて、男として見ることが出来ないんだそうだ。
セルジオと共に馬車で抱き着いてきた宰相を思い出す。
「あぁ、それは、まったく、お気の毒です・・・。」
と返すと滅茶苦茶愚痴が始まった。
まぁ、仕方が無い。
愚痴が終わるころには日が暮れていて、何にもしていないのに夕食と言うことになった。
正直、さっき食べたからご飯いらないとか思ったが、会食なので、そこは仕方が無い。
食べ終わった頃、宰相が帰ってきた。
そして、まーた、セルジオに抱き着いてきた。そして、
「おおお、兄の子よ。」
と言ったのだ。
全員が固まった。
はい。困った。セルジオは、宰相猊下、グレコス・エンドの兄レント・ミディアムの子だった。名字が違うのは宰相猊下が婿入りしたため。まぁ良い。今は関係ない。
因縁の無い子だったら、彼女・・・マルチア様もこんなに眉を顰めることは無かっただろうに。
でも、セルジオが男だったので、それだけが救いだと言っていた。
なんかゾッとする言い回しだったので、私もセルジオも理解したくは無いが理解してゾッとした。
あの事件・・・第二王子の勝手な婚約破棄事件での被害者は私の母だけではなかったらしい。当時の母の護衛だったレント・ミディアムもその被害者になるんだそうだ。レントは、母が教会に行く途中で逃げるときにも護衛として一緒に逃げたんだらしい。だけど、何かのきっかけで離ればなれになったらしく、その後、手と足を失って、とある村の療養施設にいたんだそうだ。その時に知り合った女性と恋仲になり、子セルジオが生まれた。しかし、流行り病で二人とも死亡。セルジオは住んでいた村の人に奴隷にされて、売られたらしい。
ちなみに、村の人は現在は、ほとんど死んだんだそうだ・・・昨日。
心の中で
(きこえなーい。最後の言葉はきこえなーい。)
して聞かなかったことにした。
そうそう、例の詐欺師もその村に帰っていたらしい。今はもう、この世にいないんだそうだけど。
おかげで、前にいた私たちの村に詐欺で取られた金が戻ってきたし、育ての両親も今はまともに暮らしているんだそうだ。
私たちが出た後も少しではあるが差別が続いていたらしいのだが、宰相猊下が何とかしてくれたんだそうだ。
・・・深くは考えるまい。
それから、再度、今度は宰相猊下からの状況説明が入った。
途中変態発言が多かったので、中略するが、言っていることはマルチア様とほとんど同じだった。違う点はセルジオの扱い。宰相猊下はセルジオの叔父。
「だから、セルジオと叔父は同じ部屋でね…」
直ぐにマルチア様に却下されて、叩かれていた。
中断後、再説明、彼も貴族教育を正式に受け、いずれは王女と結婚しよう!と言うような内容。
マルチア様に最後の王女の部分は却下され、『大事な義兄の子を無理矢理結婚させる気ですか?』と説得させられ、『私の妻に。』とバカな発言をしたので、また殴られていた。
それからは、マルチア様に守られながら、私たちは貴族教育を頑張った。
結構、私たちは元々優秀だったらしい。
6歳で計算や文字を書けるのは珍しいんだそうだ。回復魔法を使えると知られたときは、マルチア様に抱きしめられ、よく頑張ったねと撫でられた。
本には載っていないので知らなかったのだが、貴族で回復魔法が使えるものは今は少ないらしい。
何でも、自分が怪我をし、その傷を理解しないと回復を使えないんだそうだ。酷い怪我を回復できる魔法使いが、もし、いるなら、それだけの傷を負ったことがあると言うことらしい。
確かに本には傷を理解し、魔力があれば、誰でも使えるとあったが、そりゃ、貴族で大怪我は珍しいだろうなぁ、戦争でもない限りと納得した。
本はきっと戦争がある時に書かれたのだろう。かなり古い本だったし。
礼儀作法には苦労したが、二人でやれば、結構なんとかなった。マルチア様の分かりやすい指導のおかげもあると思うけどね。
そして、やってきました。来月…4月が、第二王子の7歳の誕生日です。
準備は万端?ちょっと不安だが、筆頭候補として、誕生日会に伺うことになった。
ちなみに、第三王子が7月生まれ。私は12月に7歳になる。
セルジオの出生が分かったので、誕生日と歳も分かった。セルジオは12月生まれ。今年で10歳だった。奴隷生活と貧困生活のせいで栄養回っていなかった模様。
この家に来てからは少しずつだけれど、大きくなっている気がする。
一応、貞操の危機を感じているので、剣術と体術の訓練は人並み以上に頑張っているようだ。
現在は、女装しても男に見える程度に体つきが良くなってきた。
だから、以前のように、私の振りは無理だろう。
閑話休題。
来月のパーティーに向けて、採寸が行われています。
本来なら、もっと早い時期にドレスを作るべきなんだろうけど、この家に来てから、セルジオほどではないけど私も急成長をしたのだ。貧困生活はやはり成長を阻害していたようだ。
その為、3か月前の服は全く着られない状態。
デザイン自体はセルジオがやってくれたので、後は洋裁だけなんだけどどこのお店にお願いするか検討して・・・、マルチア様から待ったがかかった。
セルジオのデザインにはかなりセンスがある。
3か月前に洋裁をお願いしたお店はセルジオデザインの服でかなり稼いでいるとのこと。
ちなみに、セルジオの許可もマルチア様や宰相猊下の許可も取らずに儲けていたんだそうだ。
今はまだ無事であるが、今後どうなるか分からないお店に頼むのはよそうと言うことになった。
(あぁ、ブラコンが知ったら大変だね。血の雨リアルで降っちゃうもんな。)
なので、今回はセルジオ自身が作ることになった。
セルジオ、正直、洋装店よりも作るのが速くて上手なので私は嬉しいけども・・・セルジオはいいのだろうか?
聞いてみたら、
「もちろん!レティーの服ならいつでも何着でも作りたいよ。前回、他の人に任せるのも本当は嫌だったんだ。レティーの服は出来れば全部僕が作りたいんだ。」
と言ったので、物凄く嬉しかった。二人でギュッと抱き合った。
まぁ、それを見て、聞いたマルチア様は
「絶対、それをあのブラコンの前で言わない様に!」
と念押しされた。
(だよねー。)
ちなみに、私にはセルジオのことをどうしても弟としてしか見れない。セルジオは私のことどう思うかって以前聞いたことがある。そしたら
「あねさん、みたいな感じ。」
と返ってきた。
(あねさん?)
よくわからないけど、恋愛感情じゃなくて良かったと思った。
そして、色々ありながらも、服は完成し、第二王子の誕生会の当日となった。
色々って?まぁ、色々だよね・・・。
本作に出てくるあらゆる商品、場所、団体、人物名は架空のものです。コメディーでもありません。残酷な表現・グロ・虐待などの胸糞表現があります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
二人が出した結論は、だんまりをきめること。
公爵の問いにも宰相猊下の問いにも答えなかった。
結果、私たちは宰相猊下に連れられて、王城に行くことになった。
公爵は、
「体調が悪いだけなのです。ちゃんと後日来てくれれば、誤解が解ける。」
とか何とか言っていたが・・・。
宰相猊下と私たちだけになって、私たちは口を開いた。
狭い馬車の中、一応、馬車の周りに人はいるが、それでも屋敷で話すよりはと思って、現状の経緯を話すことにしたのだ。
まず、誰が、レティシア・ゲイノルズかというところから。
宰相猊下は、女装のままのセルジオをじっと見て、抱きしめた。
『『変態だ!』』
とか思ったが、口にはせずにジッと我慢した。
「これで、男の子?誰かによく似ている気がする。」
と小声で言っていたので、セルジオの経緯も話した。
すると、宰相猊下は私たちを豪華な部屋に案内してすぐ、どっかに行った。
まぁ、優秀で優しいおばあちゃんのような侍女がつけられ、色々世話されたので、文句は無いが・・・。
着いて、すぐにされたのは、お風呂だ。
私たちは井戸で水浴びしかしていなかったから、温かいお湯で風呂はかなり久しぶりだった。セルジオは男の子だから、違うお風呂に案内されたのも驚きだ。
二人して、丁寧に隅から隅まで洗われ、ちょっと疲れた。
少し休憩したら、今度は着せ替え人形タイム。
軽食を摘まみながら、いろんな服を着たり脱いだり。
ちなみに、今世初めての軽食『クッキーと紅茶』。特に紅茶最高に美味しかった。前世でもこんなに美味しい紅茶飲んだことあったっけと思うくらい美味しかった。クッキーは前世の市販品クッキーより固めではじめカリントウか?と思うくらい甘かった。まぁ、不味くは無いけど飽きる味。
最後に軽く化粧させられた。ちょっと嫌だったので、抵抗したのだが、薄化粧はせめてしてと言われ、ちょっと塗られた。
一通りの入門儀式のような世話が終わり、セルジオにやっと再び会えた頃には日が真上に来ていた。
それから、宰相猊下の奥さんと一緒に昼食をとることに。
宰相猊下の奥さんは女性であるのにもかかわらず、文官をしており、キャリアウーマンって感じの優秀な雰囲気たっぷりの女性だった。
・・・巨乳なのは、・・・まぁ、置いておこう。
昼食をとりながら、私たちがこれから置かれるであろう状況説明を聞いた。
これから私たちは貴族の勉強をすることになる。今は平民の優秀な冒険者程度の礼儀作法しかできていないようだから、貴族レベルにあげる為にはかなり過酷な礼儀作法の勉強になるだろうとのこと。
学力に関しては、一度、家庭教師を選定した後に計画するんだそうだ。
そして、7歳までには第2か第3王子の婚約者になると言うことに。
つまり、1年以内に見れる程度になれよということだ。
そこからは個人の感想。『正直、会う前は、ただただ可哀想な子供という考えしかなかったが、会えば、とても良い子達で安心した』んだそうな。義母として、二人をちゃんと世話をすると約束してくれた。
それから、簡単に身分の説明をされた。
1位 王族
2位 公爵
3位 侯爵
4位 辺境伯爵
5位 伯爵
6位 子爵
7位 男爵
8位 準男爵
ちなみに宰相猊下は侯爵。だが、昔は子爵だったらしい。ある事件で、一度は男爵になったのだが、2年前に事件が解決し、栄誉を取り戻し、更に優秀だったこともあり、男爵から子爵に戻り、さらに伯爵に格上げされ、1年程前に侯爵令嬢だった彼女、マルチア様と結婚することで、侯爵になったらしい。
そして、以前から打診されていた宰相の椅子に座ることになったんだとか。
つまり、ほぼ新婚さん。でも、そんな雰囲気は無い。何故?
顔に出ていたらしく、そこの説明も入った。
宰相猊下・・・グレコス・エンドはかなりのブラコンで、口を開けば、その事件で行方不明になった兄貴の事ばかりを話すんだそうだ。変態過ぎて、男として見ることが出来ないんだそうだ。
セルジオと共に馬車で抱き着いてきた宰相を思い出す。
「あぁ、それは、まったく、お気の毒です・・・。」
と返すと滅茶苦茶愚痴が始まった。
まぁ、仕方が無い。
愚痴が終わるころには日が暮れていて、何にもしていないのに夕食と言うことになった。
正直、さっき食べたからご飯いらないとか思ったが、会食なので、そこは仕方が無い。
食べ終わった頃、宰相が帰ってきた。
そして、まーた、セルジオに抱き着いてきた。そして、
「おおお、兄の子よ。」
と言ったのだ。
全員が固まった。
はい。困った。セルジオは、宰相猊下、グレコス・エンドの兄レント・ミディアムの子だった。名字が違うのは宰相猊下が婿入りしたため。まぁ良い。今は関係ない。
因縁の無い子だったら、彼女・・・マルチア様もこんなに眉を顰めることは無かっただろうに。
でも、セルジオが男だったので、それだけが救いだと言っていた。
なんかゾッとする言い回しだったので、私もセルジオも理解したくは無いが理解してゾッとした。
あの事件・・・第二王子の勝手な婚約破棄事件での被害者は私の母だけではなかったらしい。当時の母の護衛だったレント・ミディアムもその被害者になるんだそうだ。レントは、母が教会に行く途中で逃げるときにも護衛として一緒に逃げたんだらしい。だけど、何かのきっかけで離ればなれになったらしく、その後、手と足を失って、とある村の療養施設にいたんだそうだ。その時に知り合った女性と恋仲になり、子セルジオが生まれた。しかし、流行り病で二人とも死亡。セルジオは住んでいた村の人に奴隷にされて、売られたらしい。
ちなみに、村の人は現在は、ほとんど死んだんだそうだ・・・昨日。
心の中で
(きこえなーい。最後の言葉はきこえなーい。)
して聞かなかったことにした。
そうそう、例の詐欺師もその村に帰っていたらしい。今はもう、この世にいないんだそうだけど。
おかげで、前にいた私たちの村に詐欺で取られた金が戻ってきたし、育ての両親も今はまともに暮らしているんだそうだ。
私たちが出た後も少しではあるが差別が続いていたらしいのだが、宰相猊下が何とかしてくれたんだそうだ。
・・・深くは考えるまい。
それから、再度、今度は宰相猊下からの状況説明が入った。
途中変態発言が多かったので、中略するが、言っていることはマルチア様とほとんど同じだった。違う点はセルジオの扱い。宰相猊下はセルジオの叔父。
「だから、セルジオと叔父は同じ部屋でね…」
直ぐにマルチア様に却下されて、叩かれていた。
中断後、再説明、彼も貴族教育を正式に受け、いずれは王女と結婚しよう!と言うような内容。
マルチア様に最後の王女の部分は却下され、『大事な義兄の子を無理矢理結婚させる気ですか?』と説得させられ、『私の妻に。』とバカな発言をしたので、また殴られていた。
それからは、マルチア様に守られながら、私たちは貴族教育を頑張った。
結構、私たちは元々優秀だったらしい。
6歳で計算や文字を書けるのは珍しいんだそうだ。回復魔法を使えると知られたときは、マルチア様に抱きしめられ、よく頑張ったねと撫でられた。
本には載っていないので知らなかったのだが、貴族で回復魔法が使えるものは今は少ないらしい。
何でも、自分が怪我をし、その傷を理解しないと回復を使えないんだそうだ。酷い怪我を回復できる魔法使いが、もし、いるなら、それだけの傷を負ったことがあると言うことらしい。
確かに本には傷を理解し、魔力があれば、誰でも使えるとあったが、そりゃ、貴族で大怪我は珍しいだろうなぁ、戦争でもない限りと納得した。
本はきっと戦争がある時に書かれたのだろう。かなり古い本だったし。
礼儀作法には苦労したが、二人でやれば、結構なんとかなった。マルチア様の分かりやすい指導のおかげもあると思うけどね。
そして、やってきました。来月…4月が、第二王子の7歳の誕生日です。
準備は万端?ちょっと不安だが、筆頭候補として、誕生日会に伺うことになった。
ちなみに、第三王子が7月生まれ。私は12月に7歳になる。
セルジオの出生が分かったので、誕生日と歳も分かった。セルジオは12月生まれ。今年で10歳だった。奴隷生活と貧困生活のせいで栄養回っていなかった模様。
この家に来てからは少しずつだけれど、大きくなっている気がする。
一応、貞操の危機を感じているので、剣術と体術の訓練は人並み以上に頑張っているようだ。
現在は、女装しても男に見える程度に体つきが良くなってきた。
だから、以前のように、私の振りは無理だろう。
閑話休題。
来月のパーティーに向けて、採寸が行われています。
本来なら、もっと早い時期にドレスを作るべきなんだろうけど、この家に来てから、セルジオほどではないけど私も急成長をしたのだ。貧困生活はやはり成長を阻害していたようだ。
その為、3か月前の服は全く着られない状態。
デザイン自体はセルジオがやってくれたので、後は洋裁だけなんだけどどこのお店にお願いするか検討して・・・、マルチア様から待ったがかかった。
セルジオのデザインにはかなりセンスがある。
3か月前に洋裁をお願いしたお店はセルジオデザインの服でかなり稼いでいるとのこと。
ちなみに、セルジオの許可もマルチア様や宰相猊下の許可も取らずに儲けていたんだそうだ。
今はまだ無事であるが、今後どうなるか分からないお店に頼むのはよそうと言うことになった。
(あぁ、ブラコンが知ったら大変だね。血の雨リアルで降っちゃうもんな。)
なので、今回はセルジオ自身が作ることになった。
セルジオ、正直、洋装店よりも作るのが速くて上手なので私は嬉しいけども・・・セルジオはいいのだろうか?
聞いてみたら、
「もちろん!レティーの服ならいつでも何着でも作りたいよ。前回、他の人に任せるのも本当は嫌だったんだ。レティーの服は出来れば全部僕が作りたいんだ。」
と言ったので、物凄く嬉しかった。二人でギュッと抱き合った。
まぁ、それを見て、聞いたマルチア様は
「絶対、それをあのブラコンの前で言わない様に!」
と念押しされた。
(だよねー。)
ちなみに、私にはセルジオのことをどうしても弟としてしか見れない。セルジオは私のことどう思うかって以前聞いたことがある。そしたら
「あねさん、みたいな感じ。」
と返ってきた。
(あねさん?)
よくわからないけど、恋愛感情じゃなくて良かったと思った。
そして、色々ありながらも、服は完成し、第二王子の誕生会の当日となった。
色々って?まぁ、色々だよね・・・。
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