キー殴ってやるぅ!(音:てしてし)

toyjoy11

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ざまぁ回《婚約者カルド》※BL表現有※胸糞表現有

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~カルドside~
※胸糞表現があります。
※BL表現があります。
※苦手な方は今すぐブラウザバック推奨!

俺の婚約者は生っちろい幽霊みたいな女だった。
5歳になった時、勝手に決められた女。
顔の形は結構整っているけど、本当、幽霊みたいに死にそうな女。
本当、ムカついた。

俺は、将来騎士団長になりたかった。アーナス姉は騎士団長の家に入るらしい。女だからと言う理由で。ズルい。
俺があの英雄の妻になりたかったのに。

まぁ、アーナス姉は正確には英雄子息の妻になるんだけどね。
俺は、立派な騎士になりたいのに、宰相の子だからと皆が言う。実力は絶対ここの子息よりも上なのに、宰相の子息だかって皆いう。それなら俺に勝手見せろと思う。流石に英雄の子息には敵わないけど、それ以外になら、俺は強いのだ。
一杯、剣も振っている。体力だって、凄い。戦略だって、父上の血を引き継いだ俺が出来ない筈がない。
頭もいい、腕もいい、俺は最高な筈だ。

なのに、皆、俺は次期宰相だから騎士団長にはなれないと言う。
父上は
「好きな道を選べばいい。」
と言うのにだ。

だから、俺には病弱な妻なんか必要ない。
騎士の嫁に相応しくないからだ。

そんなにあの女が良いのなら、父上と母上が嫁に貰えばいいんだと思う。

それにだ。
弟が王家。姉が侯爵家にそれぞれ嫁ぐのに、長男で一番才能がある俺がだ、伯爵家の嫁を貰うとかあり得ないく無いか?
俺が一番優秀なのに?

不満で仕方が無かった。
そして、遂にその思いが爆発したのは婚約してから2年後のことだった。

俺は、騎士訓練を一緒にする友達と冒険者ギルドを通して、初心者合宿に行った。
父上も母上も大反対したけど、無視した。

そして、合宿では色んな新しいことが一杯で楽しかった。
焚火のつけ方とかテントの張り方とか夜の見張りとか。
獣の追跡の方法とか魔獣の倒し方とか本当、今まで知らなかったことが一杯だった。

だから、家に帰って、皆にそれを知って欲しくて、侍従が止めるのを無視して、屋敷内で火をつけるのをやったり、テントの張り方とかをやったりした。
そしたら、絨毯は燃えるし、絵画は燃えるし、テントも燃えるし、ベッドも燃えかけた。
本当、ついてない。
そのせいで、侍従は大やけどでやめる羽目になったし、父上からもシコタマしこられた。
本当に、ついてない。

それに、気付けば弟が増えてたし、俺に許可なく酷くない?
母上に慰めて欲しくて部屋に行こうとしたら、一杯医者が出入りしていて、追い払われた。

極めつけに
「自分の婚約者が生死の境を行ったり来たりしている最中、お遊びしているなんて。」
と言われた。

本当、何もかもあいつのせいだ。

あいつなんて、死んでしまえばいいんだ。でも、俺がやったってバレたら困る。そう言えば、この前お爺様のところにあった、下痢が止まらなくなるクスリってあったな。こっそり拝借したアレ。あいつに仕込んじゃえば、死ぬんじゃないか?
だって、風邪ごときで死にかけるんだし。

でも、俺が直接やったら、バレるしなぁ…。
そう言えば、しょっちゅう俺にプレゼントしてくる五月蠅い女居たな。あいつに頼もう。
あぁ、あいつさえ、死んじゃえば、俺は宰相にも団長にもなれるんだ。
だって、合宿でも褒められた。

俺は天才なんだ。
だから、邪魔な奴はどんどん排除して、俺は素晴らしい人間になるんだ。

5年後。
ぺちん。
と婚約者は青っ白い手を正拳の形にして俺の顔面に叩き込んできた。
と言っても触るくらいの感触。
何処もへこんでいない。勿論痛くもかゆくもない。
その後も手を振り回されて、てしてしと叩かれた。
まぁ、羽が触る程度だ。くすぐったいくらい。

一体何がしたいんだ?こいつ。

と思いつつ、今までのことを鑑みる。
お爺様のところに行く度に毒薬を手に入れる。それをリーリアだっけ?あのファンの女の子に渡した。でも一向に此奴は死なない。病弱って嘘じゃんとか思う。でも、よく考えたら、この家には常に医者が常駐しているんだよなぁ。無駄だったか?

あぁ、どうしたら、此奴死ぬんだろう?

ぼやぁっと考えていた。その間にもあの女はごちゃごちゃ言ってる。適当に返す。

そしたら、あの女今度は
「そうですか!ならば、私は日記を衛兵に提出しましょう。」
と言い始めた。しかも
「伯爵家のリーリアがどう考えても手に入れられない毒がありましたもの。あなた以外の誰です?毒を彼女に提供していたのは?」
と。

よく考えれば、2年ほど前から通常手に入らない毒ばかり渡していた気がする。
確かに伯爵家なら手に入らない。
あぁ、どうしよう。ヤバいな?バレるな?

思わず、あの女の腕をつかんだ。

「あなたが義理の祖父様の家に行った数日後に必ず私は毒を盛られました。」
「私が確認に行きましょうか?義理の祖父様に。」

それらの言葉に頭がカッとなった。
此奴さえいなければ。

俺は咄嗟に此奴の首を締めあげようとした。

気付けば、沢山のうちの家の兵士に取り押さえられていた。
口に猿轡され、罪人の様に腕も足も縛られた。

それからは公爵家の執事によって、あちこちたらい回しされた。
幼年騎士学校は自主退学させられた。
冒険者ギルドも脱退させられた。

剣や防具も取り上げられた。そして、お爺様のところにある塔に閉じ込められた。

狭い部屋。石造りだし、絨毯さえ轢かれていない。ベッドも薄汚れている。天蓋さえついてない。
布団は柔らかくないし、草の匂いがして臭い。
水差しも無いし本も無いし、剣も無い。
なーんにもない。

俺は怒鳴った。
怒鳴りまくった。

でも、誰も来ない。

朝と夕だけ、部屋の小さな小窓から食料と水が入った盆が差し入れられるだけ。
それ以外何もできない。
トイレも桶があるだけだし、内容物は自分で外に放り出す以外の方法が無い。
要は臭い。

7日後。
水桶を持ったボロイ服を着た平民の女がドアを開けてやってきた。
タックルして逃げた。
直ぐにお爺様のところの騎士に捕まり逆戻り。

何か色々言ってたけど、無視した。

そしたら、ご飯がさらに減った。
水桶さえも1か月に一度になった。

だから、俺はとっても不潔な感じになった。

そして、11か月経った頃、俺は塔から出された。
「反省したか?」
とか何とか聞かれたけど、丸っと無視した。だって、俺は悪くない。

最後の恩情として、学園には行って良いと言うことになった。但し、平民の寮に入ることと言われた。平民?でもそれって冒険者ギルドと同じ感じ?ちょっとウキウキした。
身なりを整えさせられ、1か月は普通の暮らしをお爺様のところですることになった。

俺は天才だから、学園の学習内容なんか1週間で覚えた。
でも、入学テストの順位は3位だった。
まぁ、1位が王太子。2位が最近噂の才女と謳われる男爵令嬢で3位が俺なんだから、問題ない。
まぁ、男爵令嬢ごときに負けるなんて、ムカつくから、ちょっと話でも聞いてやろうかな?

寮は凄く不便だが、塔に比べれば問題ない。
多少他から文句が出るが、同部屋の者が代わりにしてくれるのでむしろ快適だ。

それにしてもあの男爵令嬢は面白いなぁ。
あいつが俺の妻になればいいのに。

そして、案の定、元俺の婚約者だったカナリアはこの学園には来なかった。体調面で不可能だったようだ。
生徒はカナリア姫とか言ってるけど、ただの青っ白い病弱女じゃないか?姫じゃないだろう?伯爵令嬢だし。とか思ってた。

それよりもあのピンク色の髪の男爵令嬢と仲良くなりたいと思って、俺は色々した。
虐めを陰から操ってみたり、暴漢に襲わせる振りして俺が助けるなんかしたり。まぁ、助けるときあの王太子殿下も偶然いたけどな。

そうして迎えた卒業式。
俺とピンク色の髪の男爵令嬢ことマリア・ヒローニアは卒業式に出席を禁じられ、そのままヒローニア男爵領に連行された。
そして、強制的に俺とマリアは結婚させられた。
マリアは何でか嬉しそうにはしていなかった。
そして、マリアは俺と初夜をするのかと思いきや
『白き結婚』なので、と言われて、マリア自身は王宮に連行された。

俺は一人ヒローニア男爵領に残された。

その後は、あんまりだった。
俺は、男爵に落ちぶれた。

妻は居ない。
妻マリアは、マーク王太子殿下…今は陛下の妾になったから。
男爵だった為、側室にさえなれないと言うことで、王宮のさらに奥の宮ってところで囲われているんだそうだ。
社交に出れば、俺は皆から後ろ指を指される。
『白き結婚』は不能者のレッテルを貼られるから。

俺は不能ではない。
だけど、皆信じてくれない。
義理の父母は軽蔑の目線を俺にやる。酷い。酷い。

義理の父母は領主の才能が無いから俺が領主としてちゃんと経営してるのに、お前たちは遊んでばかりじゃないか?お前たちはそんな目で俺を見るなんて、許されんだろうに!
気付けば、俺は20も上のくそ婆の上で腰を振っていた。後ろにはクソ爺が俺を掘ってる。
俺の義理の叔父叔母に当たるクソ野郎たち。
なんだ?俺の人生。まるで、俺がクソみたいじゃないか。

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