10 / 70
第一章
第10話 いらっしゃいませ、王子様
しおりを挟む
「ルスカ王子ーーーッッ!!!
お話したいことがありまあああすッ!!人命がかかってるんですううう!!」
「お、おねがいしまーす……!」
月明かりが照らす静かな城壁に、野太く伸びたクラリスの声と、かすれたヴィルの声が重なった。
「……若いって、すげぇなぁ……」
ミュラーは少し離れた街路樹の下で、今は禁じられた煙草を探していた。
――遡ること30分前。
『それで…どうやって会うつもりなの?』
ヴィルの手は嫌な予感に震えていた。
『俺も元軍医とはいえ、王子殿下とのコネなんて、そうそうねーぞ』
『……』
クラリスは顎に手を当て、数秒間じっと考え――
ふいにミュラーを見つめた。
『元軍医ってことは…城の構造ご存知ですよね?……ルスカ王子のお部屋の場所なんかも?』
『……知ってるっちゃ知ってるが、まさか忍び込む気じゃねぇだろうな?』
ミュラーは小さく首を振った。
『あの城門は越えられねえぞ。水路が阻んでいるし、兵士だっている』
『そんなことはしませんよ。城門を消すのも考えましたが、構造を把握してないから消せないし……それに、捕まりでもしたらお母さんが怖い』
クラリスは人差し指をピンと立てた。
『…法の範囲内で、頑張ればいいのよ。ルスカ王子の居室に近い場所で、法に触れずに、注意を引く方法が、ある』
その目はぎらりと光っていた。
『昔死ぬ前ね、古本屋に通ってたの。本を売るなら~って歌が有名だったの』
クラリスの歌にヴィルは一瞬眉を寄せたが、すぐに諦めたように『また訳のわからないことを』とためいきをついた。
『毎日静かで、誰も話しかけてこなくて、最高だった。
でも一つだけ、集中を乱される瞬間があったの』
クラリスはゆっくりと拳を握る。
『……それは、店員の控え室から響く、超元気な挨拶だったの。
“いらっしゃいませーっ!!”ってやつ』
『……それが?』
『無視できないでしょ!?反射で顔あげちゃうでしょ!?
つまり――あれは、人間の注意を強制的に引く“声の魔法”だったのよ!!』
『めちゃくちゃじゃねーか』
『そこで、我々が実践するのは、その名も――』
クラリスは胸の前で拳を握った。
『いらっしゃいませ戦法』
『やめとこう?』
ヴィルが小さく言ったが、聞かれることはなかった。
……そして、今に至る。
「ルスカ王子ー!!!疫病の原因を突き止めたのです!!」
「突き止めたのです…」
城門前に響き渡る、クラリスの野太い絶叫。
その後ろでヴィルが裏返った声を絞り出す。
「あなたの力があれば解決できます!!」
「できます…」
「声が小さいヴィル!!」
「は、はいっ…!」
ヴィルは両目をぎゅっとつぶり、ありったけの肺活量で叫んだ。
クラリスはその様子に、ふ、とわずかに笑みを浮かべる。
(なんだか、前世の小学校の卒業式みたいね)
そして数分後――
「なんだこの騒ぎは!」
「無礼者!ここをどこだと思っている!!」
ざわついた兵士たちが、ばたばたと駆けつけてくる。
「わたしたちは大声を出しているだけです!なにか、法に触れていますか!?」
クラリスは、臆することなく、声を張った。
その体幹は安定している。
――赤子の頃から続けた筋トレの成果が輝いていた。
「大声をだすのは、国民の権利です!!ルスカ王子!!王子の特別なお力があれば、疫病を消せます!!そのお力を、お貸しください!!」
「お、お貸しください!!」
ヴィルもやけくそ気味に声を張る。
クラリスには勝算があった。
(これだけ騒げば、さすがに近くの誰かの耳に届く。疫病に関する叫びを無視したら、王族の評判は地に落ちるはず。……まあ、そこを気にするタイプかは知らないけど)
クラリスが更に息を吸い込んだとき。
「やめろ!!」
兵士のひとりが剣に手をかけた――
その瞬間、静かな夜を切り裂くような、凛とした声が響いた。
「……おい。そこの者」
はっとして見上げると、城壁の上。
塔の窓が開かれていた。
月光に照らされたその場所に、片膝を立てて腰かける少年の姿。
その短い黒髪が風にゆれた。
「…うるせーんだよ。頭いかれてんのか」
その声に、ヴィルが小さく「もう終わりだ……」と呟いた。
だが――クラリスは一歩、前へ出た。
「ルスカ王子!この疫病は、水が原因なんです!!わたしたちは、それを突き止めました!」
クラリスの瞳は、まっすぐ塔の上を見据えていた。
「王子のお力があれば、助けられる命があります!どうか――どうか、お話だけでも!」
夜風が、ぴたりと止まったように感じられた。
兵士たちの足音も、声も、何もかもが止まる中。
塔の上の少年は、小さくため息をついた。
「……わかったよ。うるせぇから、とにかくこっちで話せ」
その瞬間。
クラリスとヴィルが顔を見合わせ声を揃えて小さくガッツポーズを決める。
ふたりの手がぱちん、と軽くハイタッチを交わした。
「……若ぇって、すげぇな……」
離れた場所に立つミュラーの呟きは、夜の水路にふわりと溶けていった。
クラリスたちは、兵に先導され、静かな城の廊下を進んでいた。
ヴィルはきょろきょろと辺りを見回しながら歩いている。
城の廊下は、松明ひとつ見当たらないというのに、まるで昼間のように煌々と照らされていた。
(私にとっては慣れた景色だけれど……この世界では珍しいな)
この世界には、電気がない。
夜の街は、人の行き交う場所を除けば、ほとんどが闇に沈んでいる。
民家の中ですら、蝋燭や行灯のほの暗い明かりに頼っているのが常だった。
クラリスはふと天井に目をやる。
(なんということだ……間接照明……!)
天井に設けられた美しい窪みから、温かみのある光がこぼれ出ている。
まるでどこかの高級旅館のロビーのように、柔らかく、優しく、そこにいる者の心を和らげるような光だった。
「ミュラー先生。この照明って、どなたかの能力なんですか?にしては、照らす範囲が広すぎるし……その方は、毎晩この城で夜勤されてるんです?」
さすがにそれは過酷すぎる、とクラリスは震えた。
医療従事者として、過労死の予感を敏感に察知する能力に長けている。
ミュラーは面倒くさそうに肩をすくめる。
「……んなわけあるか。あれはなぁ――」
そのときだった。
――風が、吹いた。
廊下の先から、ふわりと。
静寂をかき乱すように、風が通り抜けていく。
さらり、とマントが揺れた。
金糸のような髪が月光を受けて煌めき、その蒼い瞳は、陽に照らされた浅瀬のように、どこまでも透き通っていた。
その青年は、まるで物語の中から抜け出してきたかのようだった。
背後に従える兵を引き連れ歩み寄ってくる。
凛としたその姿に、ザッ、と周囲の兵たちが一斉に膝をついた。
ミュラーも、ヴィルも、すっと頭を下げている。
だが。
クラリスだけは、颯爽と歩くその姿に、まるでぬいつけられたように目が離せなかった。
こつ、こつ、と靴音が響く。
青年はまっすぐこちらへ歩いてきて――
「お、おい…」
ミュラーがクラリスの袖を引いた。
けれど、クラリスの身体は動けなかった。
青年はクラリスたちの横を通り…足を止め、その顔をクラリスに向け、穏やかに微笑んだ。
「…ルスカに用事があるっていうのは、きみかな?」
クラリスは声も出せずにこくこくと小さく頷いた。
「疫病を止めてくれる、だっけ。…期待しているよ。それに…」
青年は口に手を当てくす、と笑みを浮かべる。
「ふふ、声がよく通っていた。あんな方法で呼びかけるなんてね。……おもしろいね、きみ」
軽やかに踵を返し、青年はそのまま去っていく。
背中に揺れるマントの端が、風に乗ってふわりと浮かんだ。
沈黙が残るなか、ヴィルがそっと顔を上げた。
「今のって…第一王子のシュヴァン王子だよね?僕、初めてお姿みちゃった…」
ヴィルがくる、とうしろを振り返る。
そこには――頬を真っ赤に染めたクラリスの姿。
目を見開き、王子の背中を追いながら、口をぱくぱくと動かしている。
ヴィルはきゅっと拳を握った。
「わ、わたし…」
クラリスはぼそりと呟く。
「おもしれー女枠に入ってしまった…!」
お話したいことがありまあああすッ!!人命がかかってるんですううう!!」
「お、おねがいしまーす……!」
月明かりが照らす静かな城壁に、野太く伸びたクラリスの声と、かすれたヴィルの声が重なった。
「……若いって、すげぇなぁ……」
ミュラーは少し離れた街路樹の下で、今は禁じられた煙草を探していた。
――遡ること30分前。
『それで…どうやって会うつもりなの?』
ヴィルの手は嫌な予感に震えていた。
『俺も元軍医とはいえ、王子殿下とのコネなんて、そうそうねーぞ』
『……』
クラリスは顎に手を当て、数秒間じっと考え――
ふいにミュラーを見つめた。
『元軍医ってことは…城の構造ご存知ですよね?……ルスカ王子のお部屋の場所なんかも?』
『……知ってるっちゃ知ってるが、まさか忍び込む気じゃねぇだろうな?』
ミュラーは小さく首を振った。
『あの城門は越えられねえぞ。水路が阻んでいるし、兵士だっている』
『そんなことはしませんよ。城門を消すのも考えましたが、構造を把握してないから消せないし……それに、捕まりでもしたらお母さんが怖い』
クラリスは人差し指をピンと立てた。
『…法の範囲内で、頑張ればいいのよ。ルスカ王子の居室に近い場所で、法に触れずに、注意を引く方法が、ある』
その目はぎらりと光っていた。
『昔死ぬ前ね、古本屋に通ってたの。本を売るなら~って歌が有名だったの』
クラリスの歌にヴィルは一瞬眉を寄せたが、すぐに諦めたように『また訳のわからないことを』とためいきをついた。
『毎日静かで、誰も話しかけてこなくて、最高だった。
でも一つだけ、集中を乱される瞬間があったの』
クラリスはゆっくりと拳を握る。
『……それは、店員の控え室から響く、超元気な挨拶だったの。
“いらっしゃいませーっ!!”ってやつ』
『……それが?』
『無視できないでしょ!?反射で顔あげちゃうでしょ!?
つまり――あれは、人間の注意を強制的に引く“声の魔法”だったのよ!!』
『めちゃくちゃじゃねーか』
『そこで、我々が実践するのは、その名も――』
クラリスは胸の前で拳を握った。
『いらっしゃいませ戦法』
『やめとこう?』
ヴィルが小さく言ったが、聞かれることはなかった。
……そして、今に至る。
「ルスカ王子ー!!!疫病の原因を突き止めたのです!!」
「突き止めたのです…」
城門前に響き渡る、クラリスの野太い絶叫。
その後ろでヴィルが裏返った声を絞り出す。
「あなたの力があれば解決できます!!」
「できます…」
「声が小さいヴィル!!」
「は、はいっ…!」
ヴィルは両目をぎゅっとつぶり、ありったけの肺活量で叫んだ。
クラリスはその様子に、ふ、とわずかに笑みを浮かべる。
(なんだか、前世の小学校の卒業式みたいね)
そして数分後――
「なんだこの騒ぎは!」
「無礼者!ここをどこだと思っている!!」
ざわついた兵士たちが、ばたばたと駆けつけてくる。
「わたしたちは大声を出しているだけです!なにか、法に触れていますか!?」
クラリスは、臆することなく、声を張った。
その体幹は安定している。
――赤子の頃から続けた筋トレの成果が輝いていた。
「大声をだすのは、国民の権利です!!ルスカ王子!!王子の特別なお力があれば、疫病を消せます!!そのお力を、お貸しください!!」
「お、お貸しください!!」
ヴィルもやけくそ気味に声を張る。
クラリスには勝算があった。
(これだけ騒げば、さすがに近くの誰かの耳に届く。疫病に関する叫びを無視したら、王族の評判は地に落ちるはず。……まあ、そこを気にするタイプかは知らないけど)
クラリスが更に息を吸い込んだとき。
「やめろ!!」
兵士のひとりが剣に手をかけた――
その瞬間、静かな夜を切り裂くような、凛とした声が響いた。
「……おい。そこの者」
はっとして見上げると、城壁の上。
塔の窓が開かれていた。
月光に照らされたその場所に、片膝を立てて腰かける少年の姿。
その短い黒髪が風にゆれた。
「…うるせーんだよ。頭いかれてんのか」
その声に、ヴィルが小さく「もう終わりだ……」と呟いた。
だが――クラリスは一歩、前へ出た。
「ルスカ王子!この疫病は、水が原因なんです!!わたしたちは、それを突き止めました!」
クラリスの瞳は、まっすぐ塔の上を見据えていた。
「王子のお力があれば、助けられる命があります!どうか――どうか、お話だけでも!」
夜風が、ぴたりと止まったように感じられた。
兵士たちの足音も、声も、何もかもが止まる中。
塔の上の少年は、小さくため息をついた。
「……わかったよ。うるせぇから、とにかくこっちで話せ」
その瞬間。
クラリスとヴィルが顔を見合わせ声を揃えて小さくガッツポーズを決める。
ふたりの手がぱちん、と軽くハイタッチを交わした。
「……若ぇって、すげぇな……」
離れた場所に立つミュラーの呟きは、夜の水路にふわりと溶けていった。
クラリスたちは、兵に先導され、静かな城の廊下を進んでいた。
ヴィルはきょろきょろと辺りを見回しながら歩いている。
城の廊下は、松明ひとつ見当たらないというのに、まるで昼間のように煌々と照らされていた。
(私にとっては慣れた景色だけれど……この世界では珍しいな)
この世界には、電気がない。
夜の街は、人の行き交う場所を除けば、ほとんどが闇に沈んでいる。
民家の中ですら、蝋燭や行灯のほの暗い明かりに頼っているのが常だった。
クラリスはふと天井に目をやる。
(なんということだ……間接照明……!)
天井に設けられた美しい窪みから、温かみのある光がこぼれ出ている。
まるでどこかの高級旅館のロビーのように、柔らかく、優しく、そこにいる者の心を和らげるような光だった。
「ミュラー先生。この照明って、どなたかの能力なんですか?にしては、照らす範囲が広すぎるし……その方は、毎晩この城で夜勤されてるんです?」
さすがにそれは過酷すぎる、とクラリスは震えた。
医療従事者として、過労死の予感を敏感に察知する能力に長けている。
ミュラーは面倒くさそうに肩をすくめる。
「……んなわけあるか。あれはなぁ――」
そのときだった。
――風が、吹いた。
廊下の先から、ふわりと。
静寂をかき乱すように、風が通り抜けていく。
さらり、とマントが揺れた。
金糸のような髪が月光を受けて煌めき、その蒼い瞳は、陽に照らされた浅瀬のように、どこまでも透き通っていた。
その青年は、まるで物語の中から抜け出してきたかのようだった。
背後に従える兵を引き連れ歩み寄ってくる。
凛としたその姿に、ザッ、と周囲の兵たちが一斉に膝をついた。
ミュラーも、ヴィルも、すっと頭を下げている。
だが。
クラリスだけは、颯爽と歩くその姿に、まるでぬいつけられたように目が離せなかった。
こつ、こつ、と靴音が響く。
青年はまっすぐこちらへ歩いてきて――
「お、おい…」
ミュラーがクラリスの袖を引いた。
けれど、クラリスの身体は動けなかった。
青年はクラリスたちの横を通り…足を止め、その顔をクラリスに向け、穏やかに微笑んだ。
「…ルスカに用事があるっていうのは、きみかな?」
クラリスは声も出せずにこくこくと小さく頷いた。
「疫病を止めてくれる、だっけ。…期待しているよ。それに…」
青年は口に手を当てくす、と笑みを浮かべる。
「ふふ、声がよく通っていた。あんな方法で呼びかけるなんてね。……おもしろいね、きみ」
軽やかに踵を返し、青年はそのまま去っていく。
背中に揺れるマントの端が、風に乗ってふわりと浮かんだ。
沈黙が残るなか、ヴィルがそっと顔を上げた。
「今のって…第一王子のシュヴァン王子だよね?僕、初めてお姿みちゃった…」
ヴィルがくる、とうしろを振り返る。
そこには――頬を真っ赤に染めたクラリスの姿。
目を見開き、王子の背中を追いながら、口をぱくぱくと動かしている。
ヴィルはきゅっと拳を握った。
「わ、わたし…」
クラリスはぼそりと呟く。
「おもしれー女枠に入ってしまった…!」
194
あなたにおすすめの小説
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
転生したので前世の大切な人に会いに行きます!
本見りん
恋愛
魔法大国と呼ばれるレーベン王国。
家族の中でただ一人弱い治療魔法しか使えなかったセリーナ。ある出来事によりセリーナが王都から離れた領地で暮らす事が決まったその夜、国を揺るがす未曾有の大事件が起きた。
……その時、眠っていた魔法が覚醒し更に自分の前世を思い出し死んですぐに生まれ変わったと気付いたセリーナ。
自分は今の家族に必要とされていない。……それなら、前世の自分の大切な人達に会いに行こう。そうして『少年セリ』として旅に出た。そこで出会った、大切な仲間たち。
……しかし一年後祖国レーベン王国では、セリーナの生死についての議論がされる事態になっていたのである。
『小説家になろう』様にも投稿しています。
『誰もが秘密を持っている 〜『治療魔法』使いセリの事情 転生したので前世の大切な人に会いに行きます!〜』
でしたが、今回は大幅にお直しした改稿版となります。楽しんでいただければ幸いです。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる