5 / 28
第5話 初めての戦闘へ②
しおりを挟む
次の日、拓海は1人で自主練習をしていた。
もう手のひらに火を出すことは完璧にマスターした。
すると、モンスターが現れた。スライムだ。スライムは踏めば倒せるくらい簡単なモンスターだが、拓海はそれを知らなかった。
「クソっ、今俺が出来るのは火を出すことだけ。どうしろってんだ」
ジリジリと間合いを詰めるスライム。
その時、昨日ナナが教えてくれた言葉を思い出した。
『魔法は想像』
その単語だった。
拓海は魔法が飛ぶことを知っている。初日に全力疾走をしてる時、火の玉が飛んでるいるのを見ていたのだ。
あの時はゲームのバグかと思っていたが、昨日ナナから魔法を教えてもらいあの時見たのは魔法だったというこが分かっていた。
「飛べー!!!!」
シーン。
飛ばなかった。
静寂が流れ続ける。
「何だ?想像不足か?どうしたら飛ぶ?」
もう1つ、ナナから言われた言葉を思い出した。
『自分が出してる火は熱くなく、他人には熱いと感じる』
「飛ばすのは無理だ。コンロを逆さまにするイメージで。手のひらから火を出すイメージで」
鋭意奮闘し、スライムを上からジリジリと火を当てHPを削っていた。
倒し方を知らない拓海は真剣にやっていたのだが、倒し方を知る周りの者達から、こんなあだ名がつけられていた。
【マッド】【狂気の初心者】
拓海がスライムと遭遇したところから様子を伺っていたプレイヤー達。最初は初めての戦いだろうから「頑張れ」という気持ちで見ていたのだが、手のひらを逆さにしてジリジリと攻撃し始めた時、ヤバい奴、そういった印象となった。
「お前、何してるんだ?」
「ナナ! 何って、モンスター倒してるんだよ。でも、きついな。MPはどんどん減るし全然倒せねぇ」
その時、パキンという音が鳴った。
その音はモンスターを倒したという音だ。
「はぁ。はぁ。やった。やったぞ、ナナ!!」
嬉しそうな拓海だが、ナナは何も言わず、空を飛び、周りを確認し、拓海を別の場所へと移動させた。
そこには大量のスライムが居た。
「ゴリラエンジン、こいつらを全て倒せ」
「ナナ! 俺さっきのスライムでヘトヘトなんだけど。こんなの無理だろ」
ダン。
ナナは思いっきりスライムを踏む潰した。
パキン。
「え?」
呆然とする拓海。
ドヤるナナ。
「マ、マ、マ、マジかよー!!!」
「だから言ったろ。お前何してんだ?って」
「なら早く教えろよ! 」
「周りからもすごい目で見られていたぞ」
「だから教えろって」
「Lv0のプレイヤーに教えることは禁止されてるんだぞ。暗黙のルールだ」
「魔法は教えてくれたじゃん」
「教えたらいけないのは戦い方だぞ」
そう。モンスターへの恐怖心。それにより、BWOをプレイしても大丈夫か判断される。モンスターに怖いという感情を持つ者はストレス悪化の可能性があるためすぐに辞めるべきという判断から教えることは禁止され、逆に倒すことが出来たプレイヤーはこのゲームをプレイすることを推奨される。
それから初心者の見分け方でいうのなら、プレイヤーの頭には名前が表示されるが、色で判断されている。
モンスターを狩ったことがない初心者は水色
Lv1~Lv20が緑
Lv21~Lv50が黄
Lv51~Lv80が赤
Lv81~Lv90が紫
Lv91~が金
となる。
ちなみにナナは赤で弓月は金である。
拓海はスライムに勝ったことにより、色が緑に変わった。1匹でも倒すとLvは1になる。
「緑になったな!それじゃ、どんどん教えて行くぞ!」
「おう!」
魔法を飛ばす練習だ。
先程、拓海が挑戦したが出来なかった技だ。
「…全然飛ばねぇ」
「お前は想像力が欠けてるんだぞ」
「は?」
「お前はちゃんと考えているのか? どこまで飛ばすか、どう飛ばすか、そういったことも考えなきゃいけないんだぞ」
「そこまで考えんの?」
「当たり前だぞ。私を見とけ。丁寧にやってやるぞ」
空気の流れが変わった。
ただならぬ緊張感。
「はぁっ!!」
手のひらから火が飛び出た。地面を抉るほどの破壊力。
ナナは得意魔法は風だが、全属性使える数少ない魔法使いである。
「すっげ」
「ここまで出来るようにするぞ!」
「いやいやいや」
「無理とは言わせないぞ」
その日からナナの魔法講習はいっそう厳しくなったのであった。
もう手のひらに火を出すことは完璧にマスターした。
すると、モンスターが現れた。スライムだ。スライムは踏めば倒せるくらい簡単なモンスターだが、拓海はそれを知らなかった。
「クソっ、今俺が出来るのは火を出すことだけ。どうしろってんだ」
ジリジリと間合いを詰めるスライム。
その時、昨日ナナが教えてくれた言葉を思い出した。
『魔法は想像』
その単語だった。
拓海は魔法が飛ぶことを知っている。初日に全力疾走をしてる時、火の玉が飛んでるいるのを見ていたのだ。
あの時はゲームのバグかと思っていたが、昨日ナナから魔法を教えてもらいあの時見たのは魔法だったというこが分かっていた。
「飛べー!!!!」
シーン。
飛ばなかった。
静寂が流れ続ける。
「何だ?想像不足か?どうしたら飛ぶ?」
もう1つ、ナナから言われた言葉を思い出した。
『自分が出してる火は熱くなく、他人には熱いと感じる』
「飛ばすのは無理だ。コンロを逆さまにするイメージで。手のひらから火を出すイメージで」
鋭意奮闘し、スライムを上からジリジリと火を当てHPを削っていた。
倒し方を知らない拓海は真剣にやっていたのだが、倒し方を知る周りの者達から、こんなあだ名がつけられていた。
【マッド】【狂気の初心者】
拓海がスライムと遭遇したところから様子を伺っていたプレイヤー達。最初は初めての戦いだろうから「頑張れ」という気持ちで見ていたのだが、手のひらを逆さにしてジリジリと攻撃し始めた時、ヤバい奴、そういった印象となった。
「お前、何してるんだ?」
「ナナ! 何って、モンスター倒してるんだよ。でも、きついな。MPはどんどん減るし全然倒せねぇ」
その時、パキンという音が鳴った。
その音はモンスターを倒したという音だ。
「はぁ。はぁ。やった。やったぞ、ナナ!!」
嬉しそうな拓海だが、ナナは何も言わず、空を飛び、周りを確認し、拓海を別の場所へと移動させた。
そこには大量のスライムが居た。
「ゴリラエンジン、こいつらを全て倒せ」
「ナナ! 俺さっきのスライムでヘトヘトなんだけど。こんなの無理だろ」
ダン。
ナナは思いっきりスライムを踏む潰した。
パキン。
「え?」
呆然とする拓海。
ドヤるナナ。
「マ、マ、マ、マジかよー!!!」
「だから言ったろ。お前何してんだ?って」
「なら早く教えろよ! 」
「周りからもすごい目で見られていたぞ」
「だから教えろって」
「Lv0のプレイヤーに教えることは禁止されてるんだぞ。暗黙のルールだ」
「魔法は教えてくれたじゃん」
「教えたらいけないのは戦い方だぞ」
そう。モンスターへの恐怖心。それにより、BWOをプレイしても大丈夫か判断される。モンスターに怖いという感情を持つ者はストレス悪化の可能性があるためすぐに辞めるべきという判断から教えることは禁止され、逆に倒すことが出来たプレイヤーはこのゲームをプレイすることを推奨される。
それから初心者の見分け方でいうのなら、プレイヤーの頭には名前が表示されるが、色で判断されている。
モンスターを狩ったことがない初心者は水色
Lv1~Lv20が緑
Lv21~Lv50が黄
Lv51~Lv80が赤
Lv81~Lv90が紫
Lv91~が金
となる。
ちなみにナナは赤で弓月は金である。
拓海はスライムに勝ったことにより、色が緑に変わった。1匹でも倒すとLvは1になる。
「緑になったな!それじゃ、どんどん教えて行くぞ!」
「おう!」
魔法を飛ばす練習だ。
先程、拓海が挑戦したが出来なかった技だ。
「…全然飛ばねぇ」
「お前は想像力が欠けてるんだぞ」
「は?」
「お前はちゃんと考えているのか? どこまで飛ばすか、どう飛ばすか、そういったことも考えなきゃいけないんだぞ」
「そこまで考えんの?」
「当たり前だぞ。私を見とけ。丁寧にやってやるぞ」
空気の流れが変わった。
ただならぬ緊張感。
「はぁっ!!」
手のひらから火が飛び出た。地面を抉るほどの破壊力。
ナナは得意魔法は風だが、全属性使える数少ない魔法使いである。
「すっげ」
「ここまで出来るようにするぞ!」
「いやいやいや」
「無理とは言わせないぞ」
その日からナナの魔法講習はいっそう厳しくなったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる