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第17話 イベントへ⑧Lv上限なしギルド対抗戦

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『さぁさぁ次の戦いへと移ります。続いては獣人VSエルフ!!』

 獣人からは熊伍郎。エルフからは烏丸。

『ナナが出ないとは驚きですが、何とこの2人、お友達みたいですね。リアルの』

「何で知ってるんですか!?」

『前に森で遊んでる時に2人が話してるのを聞きました。それでは準備が出来たみたいですね。それでは頑張って下さい』

3・2・1 START

「よろしくな烏丸」
「手加減したら許さないからな熊伍郎」
「当たり前だろ」

 今回、先制攻撃を仕掛けたのは熊伍郎。だが、すぐに烏丸は空を飛び攻撃を避けた。
 熊伍郎は対空能力がずば抜けて良く、飛べないはずなのに空を飛んでるように見える。
 避けられてからすぐに空高くジャンプした。

「おらっ」

 殴りかかる熊伍郎。避ける烏丸。

「避けてばかりいないで戦えよ」
「ごめんごめん。そろそろ行くよ」
「おうっ」
風刃ウィンドカッター

 無数に飛んでるくる風の刃。

風刃ウィンドカッターは初見じゃねぇし簡単に避けられるぞ」
「分かってる。これくらい避けてもらわないとつまらないし」
「烏丸の癖に言うね~」

 そこからは高速戦。
 スピードがとにかく速い。低レベルは置いてけぼりの状況。
 小声で烏丸が呪文を唱える。

 「風弾ウィンドショット

 見えない風の弾丸が熊伍郎の体を貫く。

「ぐっ。何だ今の…」
 
 熊伍郎も何が起きているのか分からなくなり始めていた。だが、足を止めると狙われるため、全力で動き回り、隙を見て、烏丸を殴りかかる。

「熊、そろそろ諦めてよ」
「嫌だね」
「じゃあ、本気出すよ」
「いーねー。やろうぜ」
暴風雨テンペスト

 競技場に雨と風が吹き荒れ、雷が鳴り響く。一歩でも動いたら嵐に飲み込まれそうな空間になった。

「凄ぇじゃん」
「はぁはぁ。これで、決める!!」

 この一撃に全てを込める烏丸。

「じゃあ俺も烏丸の全力に応えなきゃだな」

 烏丸は手を上げ、呪文を唱える。

「雷鳴轟け、雷槍サンダーランス

 無数の雷が熊伍郎目掛けて落ちてきた。
 …だが、全ての雷を避ける熊悟郎。

「こっちから、行くぞ。烏丸」

 熊伍郎も今持てる全ての力を拳に込めて、烏丸を殴ろうしたその時、烏丸が呪文を唱えた。

風弾ウィンドショット

 見えない攻撃により、熊悟郎は烏丸を殴る直前に後方へ吹き飛び、雷が直撃した。

「あ゛あああぁぁぁぁぁあ」

 そのまま、熊伍郎は地面に向かって落ちていった。
 その後、烏丸もフラフラしながら地面に降りた。
 
 嵐がやみ、快晴の空が広がった。

『勝者は、エルフ!!!!!この戦いも素晴らしい物でした。皆様、お疲れ様でした。3位決定戦、それから決勝戦に関しまして、メンバーの変更を認められています。これからまた10分間時間を置きますので作戦会議をしちゃって下さい』

「凄かったな」
「あぁ。やっぱこっちの上限なしの方は勉強になるな」
「あぁ」






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