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第23話 不穏なる日常へ
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武器を買ってもらってから、拓海とソードは別々に行動する日が増えた。
ソードはサタンの元へ通うようになった。
〈今日はどうする?
〈ごめん。今日もサタンさんと約束してて、
〈分かった。またな。
こんな日々が続いていた。
それからだんだんと会う日々は減り、週に1、2回会う程度になっていった。
そのくらいから拓海も残業の日々が始まり、なかなかゲームへ入れなくなった。
だからすぐに気づけなかったのだ。
会わなくなってから3ヶ月が経とうとしていた。
拓海は久しぶりにBWOにログインした。
「あぁ。久しぶりだな。相変わらず綺麗な風景だ」
チャットを確認する。
ソードから何十件とメッセージが入っていた。
〈狩りに行かないか?
〈話がある
〈会って話がしたい
〈…もしかして、もう辞めた?
等々。
拓海はすぐにソードへ返信をした。
〈ごめん。最近仕事が忙してログインしてなかったんだ。どうかしたか?
すぐに返信がきた。
〈久しぶり。これから会えるか?
〈あぁ。
〈じゃあ、いつものとこで。
いつものとこと言うのは拓海とソードが初めて会った日、一緒に行ったウルフの巣窟の場所だ。
5分後。
「久しぶり」
ソードは返事をしなかった。それどころか、暗い雰囲気を醸し出していた。
「どうかしたか?」
これにも返事はなかった。
拓海は口をつぐみ、ソードが話し出すのを待っていた。
ソードは深呼吸をし、少しづつ話し始めた。
「久しぶりだな、ゴリラエンジン」
「あ、あぁ。久しぶり」
「3ヶ月ぶりか?」
「そうだな」
「俺さずっと前から悩みがあって、サタンさんがカウンセリングの仕事してるって言うから色々相談してて…」
「うん」
「そんでさ、1ヶ月前にサタンさんゲーム辞めちゃって」
「え、すまん」
「なんでゴリラエンジンが謝るんだよ」
「いや、ログインしてなかったから」
「まぁ、確かに少し寂しかったけど」
この言葉にニヤつく拓海。
余程嬉しかったのか頭をわしゃわしゃする。
「ちょっ、やめろって。それでさ、頼みがあるんだけど」
拓海は手を止め、また話を聞く。
「なんだ?」
「その…これから1週間だけ、毎日ログインしてくれないか?」
「それは、」
「忙しいと思う。けど、頼む」
「最後まで聞けって。良いよ。毎日インしてやる。けど時間遅くなっても文句は言うなよ」
「ありがとう」
「それじゃ、狩りでもするか?」
「おぅ」
2人が居るのはウルフの巣窟。
今まで2人はかなりの数を狩っていたが、ここはゲーム。居なくなればまた増えるというもの。
「ゴリラエンジン、ずっとゲームしてなかったから実力下がってるんじゃないか?」
「はぁ?お前こそ、俺が居なくて、下手になってるんじゃねぇだろうな」
久しぶりに見たソードの笑顔だった。
ソードはサタンの元へ通うようになった。
〈今日はどうする?
〈ごめん。今日もサタンさんと約束してて、
〈分かった。またな。
こんな日々が続いていた。
それからだんだんと会う日々は減り、週に1、2回会う程度になっていった。
そのくらいから拓海も残業の日々が始まり、なかなかゲームへ入れなくなった。
だからすぐに気づけなかったのだ。
会わなくなってから3ヶ月が経とうとしていた。
拓海は久しぶりにBWOにログインした。
「あぁ。久しぶりだな。相変わらず綺麗な風景だ」
チャットを確認する。
ソードから何十件とメッセージが入っていた。
〈狩りに行かないか?
〈話がある
〈会って話がしたい
〈…もしかして、もう辞めた?
等々。
拓海はすぐにソードへ返信をした。
〈ごめん。最近仕事が忙してログインしてなかったんだ。どうかしたか?
すぐに返信がきた。
〈久しぶり。これから会えるか?
〈あぁ。
〈じゃあ、いつものとこで。
いつものとこと言うのは拓海とソードが初めて会った日、一緒に行ったウルフの巣窟の場所だ。
5分後。
「久しぶり」
ソードは返事をしなかった。それどころか、暗い雰囲気を醸し出していた。
「どうかしたか?」
これにも返事はなかった。
拓海は口をつぐみ、ソードが話し出すのを待っていた。
ソードは深呼吸をし、少しづつ話し始めた。
「久しぶりだな、ゴリラエンジン」
「あ、あぁ。久しぶり」
「3ヶ月ぶりか?」
「そうだな」
「俺さずっと前から悩みがあって、サタンさんがカウンセリングの仕事してるって言うから色々相談してて…」
「うん」
「そんでさ、1ヶ月前にサタンさんゲーム辞めちゃって」
「え、すまん」
「なんでゴリラエンジンが謝るんだよ」
「いや、ログインしてなかったから」
「まぁ、確かに少し寂しかったけど」
この言葉にニヤつく拓海。
余程嬉しかったのか頭をわしゃわしゃする。
「ちょっ、やめろって。それでさ、頼みがあるんだけど」
拓海は手を止め、また話を聞く。
「なんだ?」
「その…これから1週間だけ、毎日ログインしてくれないか?」
「それは、」
「忙しいと思う。けど、頼む」
「最後まで聞けって。良いよ。毎日インしてやる。けど時間遅くなっても文句は言うなよ」
「ありがとう」
「それじゃ、狩りでもするか?」
「おぅ」
2人が居るのはウルフの巣窟。
今まで2人はかなりの数を狩っていたが、ここはゲーム。居なくなればまた増えるというもの。
「ゴリラエンジン、ずっとゲームしてなかったから実力下がってるんじゃないか?」
「はぁ?お前こそ、俺が居なくて、下手になってるんじゃねぇだろうな」
久しぶりに見たソードの笑顔だった。
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