28 / 62
第1章
第23話 結果
しおりを挟む
旭と蒼は学校へ向かった。
職員室前にて、深呼吸をし気持ちを落ち着かせる3人。
「だ、だ、だ、大丈夫だぞ」
「落ち着いて、暁」
当事者の2人より慌ててる暁の姿を見て、何故か気持ちが落ち着いた旭と蒼。
「ありがとね、暁」
蒼は暁の頭をポンっと叩き、職員室のドアを開ける。
「失礼します」
職員室には、校長先生、高槻先生、小林先生、山田先生、金城先生が居た。
ピリっとした空間に緊張しながらも中に入る。
すると、校長先生が言った。
「今回の件、仙道君が大事にはしたくないと言うことなので、2人には停学処分とし、次の学期からまた通ってもらうことになりました」
「えっ」
「何だ、嬉しくないのか?桐生」
「いや、退学だと思ってたから…」
蒼の声が震える。
「良かった、良かったな蒼」
そんな蒼にもらい泣きをする旭と暁。腕で目元を隠し、下を向き泣いてる蒼に抱きつく旭、そして蒼の頭の上で大泣きする暁。そして、廊下から「よっしゃー」というクラスメイトと仲の良い先輩達の声。
そんな姿に青春してるなと微笑みながら笑う先生達。
「さてと、もう1つお伝えしなければならないことがあります」
「なんですか?」
「実は、今回の一件で仙道君のお母様が仙道君をこの学校には通わせられないとのことで、転校が決まってしまいました」
「…うす」
正直、旭も蒼も暁もホッとした。
また、この後も顔を合わせるとなると、地獄でしかない。同じ部活でもあるし。
「それでな九条。お前この学校の部活動の最低人数って覚えてるか?」
「3人」
「そう。仙道が転校となると、九条と桐生の2人だけになる。つまり廃部だ」
「えっ」
「まあまあ、すぐにという話でもありません。救済処置と致しまして、新入生が入るまでは廃部にはしません。しかし、来年度からの新ルールで部活動の最低人数が代わります。3人だったのが5人となりますので、妖精部存続には最低3人見つけなければいけませんのでよろしくお願いします。話は以上です」
「最後に俺から、次やったら退学だからな、忘れるな」
「は、はい」
基本的にのほほんとした先生達ばかりで少し気が緩んでいたが、金城先生の圧によりまた緊迫した空間が戻ってきた。
そして逃げるように廊下に出る。
「し、失礼しました」
「失礼しましたー」
廊下に出ると、ずっと心配してくれて、一緒に喜んでくれたクラスメイトと先輩達が待っていてくれた。
「やったな!桐生、九条」
「このあと飯行こうぜ」
騒いでいると職員室から金城先生が。
「廊下で騒ぐな!!」
声が鳴り響く。
旭、蒼を初めとする生徒達はそそくさと学校を出ていった。
一方、職員室では。
「ありがとうございました」
高槻先生が頭を下げた。
今回の件、椿が大事にしたくないと言ったのは事実。転校すると言ったのも事実。だが、停学期間が短いのは高槻先生のおかげなのだ。校長先生や理事長先生に何度も何度も頭を下げた。そして、2人の普段の生活態度をあげ、どうにか次の学期から通うことを許可してもらった。
「良いんですよ。それにしても、あの2人は担任が高槻先生で良かったですね」
「俺の時はこんなに良い先生は居なかったですよ」
「ははは、あいつらは良いやつなんでね、たった3年の高校生活、楽しんでもらいたいですから」
一方、旭と蒼達はというと。
ハンカチが風に飛ばされ木に引っかかって困ってる女の子を助けていた。
「大丈夫だよ、お兄ちゃんたちがすぐに取ってあげるからね」
「うん!ありがとう」
蒼が優しく女の子に話しかけ、翠が下から右左を伝え、江田が木に登っていた。クラスメイトは下で江田とハンカチが落ちてきた場合に回収する係だ。
旭はクラスメイトの1人矢島と話していた。
「…悪かった、九条」
「ん?何が」
「4月の時、お前らが妖精部作ってる時に、仙道椿が妖精部に入るように手助けして」
「あー」
「お前はさ、すげぇ嫌そうにしてたじゃん」
「矢島、関係ないって」
「でも」
「俺が妖精部の部長だからな。あいつの入部届けを受け取ったのは俺で、俺があいつを妖精部に入れたの。だから矢島は関係ないからそんなことで謝んなって」
「そんなことって…」
「蒼も気にしてないって」
「けど…」
そんな話をしていると、江田がハンカチを取り、下に居る蒼に渡した。
「はい。もう飛ばされないようにね」
「うん!ありがとう、お兄ちゃんたち!!」
女の子は去っていった。
「蒼!!」
「何?」
「矢島が言いたいことあるんだって」
「何?矢島」
「ごめん!」
矢島が蒼に向かって頭を下げる。
「ごめんって、何について謝ってるの?」
「俺が仙道椿を妖精部に入るように促したから」
「いやいやいや、矢島関係ないじゃん」
「けど…」
「あの時は、もう1人誰か入れなきゃいけない状態だったし、皆もう部活入ってるのに旭が頑なに入れようとしないからむしろ助かったし、矢島が謝ることなんて一つもなくない?」
「……」
「椿…のことは確かに嫌なこと言われてカッとなって、殴って怪我させて転校させた。けどさ僕は体育祭とか結構楽しかったんだよね。部活対抗リレーの時に旭が転んで最下位になって椿が1位を取った。そしたら、半年間学食食べ放題だったし。誰も頼まない5000円の高級ランチ食べれたし、矢島があの時促してくれなかったら高級ランチ食べられなかったし、だから椿のこと、ありがとう」
「…そっか。分かった。うん。あれなー、めっちゃ美味そうだった。俺も一口貰えば良かったな」
「はは、今度頼みなよ」
「高いって」
その後、矢島の表情は明るくなり皆でマツクに行きハンバーガーを食べ、旭の飲み物が勝手に減っていく状況に怪奇現象だと騒ぎ、(暁が飲んでいたのだが)騒ぎまくった結果、店を追い出された一同だった。
また、学校で会う約束をして解散した。
職員室前にて、深呼吸をし気持ちを落ち着かせる3人。
「だ、だ、だ、大丈夫だぞ」
「落ち着いて、暁」
当事者の2人より慌ててる暁の姿を見て、何故か気持ちが落ち着いた旭と蒼。
「ありがとね、暁」
蒼は暁の頭をポンっと叩き、職員室のドアを開ける。
「失礼します」
職員室には、校長先生、高槻先生、小林先生、山田先生、金城先生が居た。
ピリっとした空間に緊張しながらも中に入る。
すると、校長先生が言った。
「今回の件、仙道君が大事にはしたくないと言うことなので、2人には停学処分とし、次の学期からまた通ってもらうことになりました」
「えっ」
「何だ、嬉しくないのか?桐生」
「いや、退学だと思ってたから…」
蒼の声が震える。
「良かった、良かったな蒼」
そんな蒼にもらい泣きをする旭と暁。腕で目元を隠し、下を向き泣いてる蒼に抱きつく旭、そして蒼の頭の上で大泣きする暁。そして、廊下から「よっしゃー」というクラスメイトと仲の良い先輩達の声。
そんな姿に青春してるなと微笑みながら笑う先生達。
「さてと、もう1つお伝えしなければならないことがあります」
「なんですか?」
「実は、今回の一件で仙道君のお母様が仙道君をこの学校には通わせられないとのことで、転校が決まってしまいました」
「…うす」
正直、旭も蒼も暁もホッとした。
また、この後も顔を合わせるとなると、地獄でしかない。同じ部活でもあるし。
「それでな九条。お前この学校の部活動の最低人数って覚えてるか?」
「3人」
「そう。仙道が転校となると、九条と桐生の2人だけになる。つまり廃部だ」
「えっ」
「まあまあ、すぐにという話でもありません。救済処置と致しまして、新入生が入るまでは廃部にはしません。しかし、来年度からの新ルールで部活動の最低人数が代わります。3人だったのが5人となりますので、妖精部存続には最低3人見つけなければいけませんのでよろしくお願いします。話は以上です」
「最後に俺から、次やったら退学だからな、忘れるな」
「は、はい」
基本的にのほほんとした先生達ばかりで少し気が緩んでいたが、金城先生の圧によりまた緊迫した空間が戻ってきた。
そして逃げるように廊下に出る。
「し、失礼しました」
「失礼しましたー」
廊下に出ると、ずっと心配してくれて、一緒に喜んでくれたクラスメイトと先輩達が待っていてくれた。
「やったな!桐生、九条」
「このあと飯行こうぜ」
騒いでいると職員室から金城先生が。
「廊下で騒ぐな!!」
声が鳴り響く。
旭、蒼を初めとする生徒達はそそくさと学校を出ていった。
一方、職員室では。
「ありがとうございました」
高槻先生が頭を下げた。
今回の件、椿が大事にしたくないと言ったのは事実。転校すると言ったのも事実。だが、停学期間が短いのは高槻先生のおかげなのだ。校長先生や理事長先生に何度も何度も頭を下げた。そして、2人の普段の生活態度をあげ、どうにか次の学期から通うことを許可してもらった。
「良いんですよ。それにしても、あの2人は担任が高槻先生で良かったですね」
「俺の時はこんなに良い先生は居なかったですよ」
「ははは、あいつらは良いやつなんでね、たった3年の高校生活、楽しんでもらいたいですから」
一方、旭と蒼達はというと。
ハンカチが風に飛ばされ木に引っかかって困ってる女の子を助けていた。
「大丈夫だよ、お兄ちゃんたちがすぐに取ってあげるからね」
「うん!ありがとう」
蒼が優しく女の子に話しかけ、翠が下から右左を伝え、江田が木に登っていた。クラスメイトは下で江田とハンカチが落ちてきた場合に回収する係だ。
旭はクラスメイトの1人矢島と話していた。
「…悪かった、九条」
「ん?何が」
「4月の時、お前らが妖精部作ってる時に、仙道椿が妖精部に入るように手助けして」
「あー」
「お前はさ、すげぇ嫌そうにしてたじゃん」
「矢島、関係ないって」
「でも」
「俺が妖精部の部長だからな。あいつの入部届けを受け取ったのは俺で、俺があいつを妖精部に入れたの。だから矢島は関係ないからそんなことで謝んなって」
「そんなことって…」
「蒼も気にしてないって」
「けど…」
そんな話をしていると、江田がハンカチを取り、下に居る蒼に渡した。
「はい。もう飛ばされないようにね」
「うん!ありがとう、お兄ちゃんたち!!」
女の子は去っていった。
「蒼!!」
「何?」
「矢島が言いたいことあるんだって」
「何?矢島」
「ごめん!」
矢島が蒼に向かって頭を下げる。
「ごめんって、何について謝ってるの?」
「俺が仙道椿を妖精部に入るように促したから」
「いやいやいや、矢島関係ないじゃん」
「けど…」
「あの時は、もう1人誰か入れなきゃいけない状態だったし、皆もう部活入ってるのに旭が頑なに入れようとしないからむしろ助かったし、矢島が謝ることなんて一つもなくない?」
「……」
「椿…のことは確かに嫌なこと言われてカッとなって、殴って怪我させて転校させた。けどさ僕は体育祭とか結構楽しかったんだよね。部活対抗リレーの時に旭が転んで最下位になって椿が1位を取った。そしたら、半年間学食食べ放題だったし。誰も頼まない5000円の高級ランチ食べれたし、矢島があの時促してくれなかったら高級ランチ食べられなかったし、だから椿のこと、ありがとう」
「…そっか。分かった。うん。あれなー、めっちゃ美味そうだった。俺も一口貰えば良かったな」
「はは、今度頼みなよ」
「高いって」
その後、矢島の表情は明るくなり皆でマツクに行きハンバーガーを食べ、旭の飲み物が勝手に減っていく状況に怪奇現象だと騒ぎ、(暁が飲んでいたのだが)騒ぎまくった結果、店を追い出された一同だった。
また、学校で会う約束をして解散した。
0
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
この手に抱くぬくもりは
R
BL
幼い頃から孤独を強いられてきたルシアン。
子どもたちの笑顔、温かな手、そして寄り添う背中――
彼にとって、初めての居場所だった。
過去の痛みを抱えながらも、彼は幸せを願い、小さな一歩を踏み出していく。
サラリーマン二人、酔いどれ同伴
風
BL
久しぶりの飲み会!
楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。
「……え、やった?」
「やりましたね」
「あれ、俺は受け?攻め?」
「受けでしたね」
絶望する佐万里!
しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ!
こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。
【8話完結】恋愛を諦めたおじさんは、異世界で運命と出会う。
キノア9g
BL
恋愛を諦め、ただ淡々と日々を過ごしていた笠原透(32)。
しかし、ある日突然異世界へ召喚され、「王の番」だと告げられる。
迎えたのは、美しく気高い王・エルヴェル。
手厚いもてなしと優しさに戸惑いながらも、次第に心を揺さぶられていく透。
これは、愛を遠ざけてきた男が、本当のぬくもりに触れる物語。
──運命なんて、信じていなかった。
けれど、彼の言葉が、ぬくもりが、俺の世界を変えていく。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる