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第2章
第44話 修学旅行準備
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夏のバイト、夏の合宿が終わり、また学校生活が帰ってきた。
「夏休みが終わったら次は修学旅行だー!」
「いやっほー!!!!!」
「うるっせー!!!」
高校2年生、それは高校生活で1番楽しい時間。
1年時は学校に慣れるための時間、3年時は未来のことを考える時間。
たったの3年しかない高校生活で1番何も考えずにはしゃげる時間2年生。
「修学旅行先は北海道だ」
「蟹ー!!!」
「蟹といえば…」
盛り上がる教室の方隅で前世の記憶が蘇る旭と暁。
暁にとってそれは何よりもかけがえのない思い出。真っ暗だった世界が明るくなるきっかけで大好きな人との初めての出会いであり、その大好きな人がロスという名前をつけてくれた日。
そして、それを色濃く思い出させるのは蟹だった。
「懐かしいな」
「うん」
頬を染めながら暁は答えた。
「修学旅行は3泊4日だ。1、2日目と4日目はクラスごとに行動することとなるが、3日目だけは班別行動とする。6人を5班。5人を2班作れ。そんでその班のメンバーでホテルの部屋も組め。ホテルは1部屋3人だ」
そして、各々班が作られていき、旭の班は蒼、矢島、佐藤、桃山、久我の6人の班となった。
桃山と久我は冬休み明けの土下座メンバーであり、蒼の病室誕生日会にも参加しているメンバーだ。
「そんじゃそのまま部屋決めもしちゃおうぜ」
矢島、桃山、久我は旭と蒼のようにいつも一緒に行動している。そのため、なんとなく旭と蒼と佐藤が同じ部屋になるんだろうと思っていた旭。だが、
「ちょっと待て。お前らもしや九条、桐生、佐藤の部屋だと思ってないか?」
「そうじゃないのか?」
「お前は馬鹿か!佐藤の性癖を考えてみろ!桐生が危ないだろ」
「確かに!!じゃあどうすれば」
「僕を変態みたいに言うなよ!!」
旭と矢島が話していると佐藤が割り込む。
「だ、大丈夫だよ!僕は桐生君と同じ部屋で…そう!お兄さんの桐生翠生徒会長のこととか話したいんだ!」
「そういや兄ちゃんのファンなんだっけ?」
「うん!だからもし良かったら色々話したいなって。九条君も桐生君と幼なじみだし詳しいよね!!」
あまりに必死な佐藤に部屋割りは旭・蒼・佐藤に。矢島・桃山・久我に決定した。
「で、どこ行くよ」
「時計台は見に行きたいよな」
「あと…」
「どこに行くかはまた別日に決めろ。今日は班割りだけだ」
盛り上がるクラスに高槻先生は止めに入る。
そしてその後、高槻先生から修学旅行全体の日程などを聞いて授業は終わった。
「最後に」
修学旅行への楽しみに皆が嬉しそうな表情を浮かべるなか、高槻先生の表情が強ばった。
「来週からテストがある」
“テスト”この言葉により一気に現実世界に戻ってきた一部の生徒。
「テストで再試が1つでもあれば修学旅行は行けないかもな~」
この言葉に顔が引き攣る一部の生徒。
実際、行けないことはないのだが脅しておいた方が皆勉強するだろうと企む高槻先生。
「それじゃ、全員気をつけて帰れよ~」
高槻先生は満面の笑みで教室を出ていった。
絶望の表情を見せる旭と久我。
久我も旭と同じで再試の常連メンバーである。
そして実力としては旭と同等くらいで、旭は暁という最大のカンニング方法を使っているが久我はどうしてこの学校に入れたのか謎なくらい勉強が出来ない。
「蒼…」
「嫌だよ」
「まだ何も言ってねぇじゃん」
「どう考えたってテストのことでしょ」
「まぁそうだけど。頼む!勉強教えてくれ」
「えー、どうしようかな」
「お、俺ら2人が修学旅行参加しなかったら困るんじゃないのか!」
「そうかな?旭と久我が休みになったら僕と佐藤。矢島と桃で2.2で部屋は広々使えそうだな~」
「わ、分かった。お前の言うこと1つ何でも聞くから勉強教えてください」
「言ったね?」
「お、おう!」
「良いよ。教えてあげる」
悲しみの表情から満面の笑みに変わる旭と久我。
「久我!」
「桐生~」
「俺は蒼に教えて貰う。お前も頑張れよ。じゃあな!!」
旭と蒼は教室を出た。
旭と一緒に勉強を教えて貰おうとしていた久我だったが完全に出遅れ、教室に1人取り残されてしまった。
1週間後。
テストの日がやってきた。
蒼に徹底的に勉強を教え込まれ、ブツブツと何かを唱え続けている旭と机に伏して寝ている久我。
見るからにボロボロな2人の姿に心配になる矢島、桃山、佐藤。
だがテストが終わりびっくりすることになる。
旭はギリギリで再試を回避。久我はなんとクラス順位1位だった。
「久我ー!!どうやったんだよ。天才佐藤を越すなんて」
佐藤は変態趣味を持っているが、1年生の頃から秀才であった。そして、常にクラス1位の成績を収めていた。
「じ、実は…」
あの日の夕方、どうしたらいいか分からず教室で試験範囲の勉強をしていたところ、金城先生に見つかり、テスト勉強を見ていただくことになったのだ。
翠も中学生の頃、金城先生に勉強を見てもらっていた。金城先生は顔は怖いが教え方が凄く上手い。
それから1週間、授業と放課後勉強し続けて再試を回避したのだという。
「よし。うちのクラスは全員再試を回避した。次もこのまま気を抜かずに勉強するように。それでは来週からお待ちかねの修学旅行だ!!」
「夏休みが終わったら次は修学旅行だー!」
「いやっほー!!!!!」
「うるっせー!!!」
高校2年生、それは高校生活で1番楽しい時間。
1年時は学校に慣れるための時間、3年時は未来のことを考える時間。
たったの3年しかない高校生活で1番何も考えずにはしゃげる時間2年生。
「修学旅行先は北海道だ」
「蟹ー!!!」
「蟹といえば…」
盛り上がる教室の方隅で前世の記憶が蘇る旭と暁。
暁にとってそれは何よりもかけがえのない思い出。真っ暗だった世界が明るくなるきっかけで大好きな人との初めての出会いであり、その大好きな人がロスという名前をつけてくれた日。
そして、それを色濃く思い出させるのは蟹だった。
「懐かしいな」
「うん」
頬を染めながら暁は答えた。
「修学旅行は3泊4日だ。1、2日目と4日目はクラスごとに行動することとなるが、3日目だけは班別行動とする。6人を5班。5人を2班作れ。そんでその班のメンバーでホテルの部屋も組め。ホテルは1部屋3人だ」
そして、各々班が作られていき、旭の班は蒼、矢島、佐藤、桃山、久我の6人の班となった。
桃山と久我は冬休み明けの土下座メンバーであり、蒼の病室誕生日会にも参加しているメンバーだ。
「そんじゃそのまま部屋決めもしちゃおうぜ」
矢島、桃山、久我は旭と蒼のようにいつも一緒に行動している。そのため、なんとなく旭と蒼と佐藤が同じ部屋になるんだろうと思っていた旭。だが、
「ちょっと待て。お前らもしや九条、桐生、佐藤の部屋だと思ってないか?」
「そうじゃないのか?」
「お前は馬鹿か!佐藤の性癖を考えてみろ!桐生が危ないだろ」
「確かに!!じゃあどうすれば」
「僕を変態みたいに言うなよ!!」
旭と矢島が話していると佐藤が割り込む。
「だ、大丈夫だよ!僕は桐生君と同じ部屋で…そう!お兄さんの桐生翠生徒会長のこととか話したいんだ!」
「そういや兄ちゃんのファンなんだっけ?」
「うん!だからもし良かったら色々話したいなって。九条君も桐生君と幼なじみだし詳しいよね!!」
あまりに必死な佐藤に部屋割りは旭・蒼・佐藤に。矢島・桃山・久我に決定した。
「で、どこ行くよ」
「時計台は見に行きたいよな」
「あと…」
「どこに行くかはまた別日に決めろ。今日は班割りだけだ」
盛り上がるクラスに高槻先生は止めに入る。
そしてその後、高槻先生から修学旅行全体の日程などを聞いて授業は終わった。
「最後に」
修学旅行への楽しみに皆が嬉しそうな表情を浮かべるなか、高槻先生の表情が強ばった。
「来週からテストがある」
“テスト”この言葉により一気に現実世界に戻ってきた一部の生徒。
「テストで再試が1つでもあれば修学旅行は行けないかもな~」
この言葉に顔が引き攣る一部の生徒。
実際、行けないことはないのだが脅しておいた方が皆勉強するだろうと企む高槻先生。
「それじゃ、全員気をつけて帰れよ~」
高槻先生は満面の笑みで教室を出ていった。
絶望の表情を見せる旭と久我。
久我も旭と同じで再試の常連メンバーである。
そして実力としては旭と同等くらいで、旭は暁という最大のカンニング方法を使っているが久我はどうしてこの学校に入れたのか謎なくらい勉強が出来ない。
「蒼…」
「嫌だよ」
「まだ何も言ってねぇじゃん」
「どう考えたってテストのことでしょ」
「まぁそうだけど。頼む!勉強教えてくれ」
「えー、どうしようかな」
「お、俺ら2人が修学旅行参加しなかったら困るんじゃないのか!」
「そうかな?旭と久我が休みになったら僕と佐藤。矢島と桃で2.2で部屋は広々使えそうだな~」
「わ、分かった。お前の言うこと1つ何でも聞くから勉強教えてください」
「言ったね?」
「お、おう!」
「良いよ。教えてあげる」
悲しみの表情から満面の笑みに変わる旭と久我。
「久我!」
「桐生~」
「俺は蒼に教えて貰う。お前も頑張れよ。じゃあな!!」
旭と蒼は教室を出た。
旭と一緒に勉強を教えて貰おうとしていた久我だったが完全に出遅れ、教室に1人取り残されてしまった。
1週間後。
テストの日がやってきた。
蒼に徹底的に勉強を教え込まれ、ブツブツと何かを唱え続けている旭と机に伏して寝ている久我。
見るからにボロボロな2人の姿に心配になる矢島、桃山、佐藤。
だがテストが終わりびっくりすることになる。
旭はギリギリで再試を回避。久我はなんとクラス順位1位だった。
「久我ー!!どうやったんだよ。天才佐藤を越すなんて」
佐藤は変態趣味を持っているが、1年生の頃から秀才であった。そして、常にクラス1位の成績を収めていた。
「じ、実は…」
あの日の夕方、どうしたらいいか分からず教室で試験範囲の勉強をしていたところ、金城先生に見つかり、テスト勉強を見ていただくことになったのだ。
翠も中学生の頃、金城先生に勉強を見てもらっていた。金城先生は顔は怖いが教え方が凄く上手い。
それから1週間、授業と放課後勉強し続けて再試を回避したのだという。
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