11 / 14
9.浮気した婚約者に陰口を言ったら何故か王太子に好かれました
しおりを挟む※スピード感が重要です。
私の名前はアリシア。
たった今、婚約者の浮気現場を見ました。
…クソッタレ、クソッタレ!クソッタレ!!
「何のために私がこれまで我慢してきたと思ってんだよ!ふざけんなっ。婚約者が野蛮な女は嫌いと言うから剣の修行を辞め、スカートを履き、勉強やら社交界やらめんどくせぇことをやってきたんだよ。それなのに!あのクソッタレ婚約者は私に全てを押し付け、勉強はしない仕事もしない。だいたい臭いしキモいし気持ち悪いし!あーもう!!肥溜めに頭から突っ込んで家畜の餌にでもなって死にやがれ!!!」
ガサガサッ。
後ろから物音がした。振り返るとそこにはこの国の王太子殿下が立って居た。
まずい、弁解を…。けれど、王太子殿下は私の顔を見るやいなや私にひざまついた。
「僕と結婚してくれ」
「いや、何で!?」
思わず声に出てしまった。
「し、失礼致しました。しかし、何故私に??」
「あなたのその言葉が…」
「私の言葉?」
「えぇ。あなたの言葉が私の胸に刺さりました」
「は……?」
「あなたの素晴らしき言葉の数々。その言葉で私を罵ってくれませんか?」
「嫌ですがっ!!」
「何故だ!!」
「だ、たいたい私婚約者がおりますの」
「よし!じゃあ、彼を捕まえよう」
「え゛!?」
「彼は浮気をしていたよね?この国で浮気は重罪だ」
「その流れで行くとまだ彼と婚約破棄をしていない私も浮気になってしまいませんか?」
「そうだな…」
よし、時間を稼ぐのよ私。
例え婚約者が捕まろうと婚約破棄には時間がかかる。その間にこの危ない王太子殿下から逃げよう。
久しぶりだが剣の感触を覚えていれば良いが。
「ではそんな法律は無くしてしまえ」
「…は?」
「私はこの国の王太子だ。法律なんていくらでも変えられる」
「いやどう考えても無理ですよね!?」
「あなたと結婚する為ならば私は何だってしよう」
「どうして私にそこまで…」
「あなたと婚約者の間に色々と問題があったのは知っている。よく喧嘩をしていたな。婚約者が苛立ちながら部屋を出るとあなたは決まって同じ行動をしていた。誰も来ないようなこの森で木に八つ当たりをし、罵倒する言葉を投げかけていた。私は仕事の休憩で静かな木の上で休憩するのが日課なんだが、あの日あの時私の胸に電撃が走ったようだった。いつしかあなたの罵倒を聞くためだけにこの森に通った」
「きっも!!はっ、申し訳…」
「ん~良い言葉だ。もっともっと私を…」
いや、きもいきもいきもい。てか、王太子を変な方向に目覚めさせたの私か!?私なのかっ!?!?いや、だとしても。きもい。クソ婚約者と同じくらいきもい。
そんな話をしていると、王太子殿下を守る影が現れ、王太子殿下に小声で何か報告をした。
「うむ、分かった。たった今、あなたの婚約者を捕まえた」
「は?」
「これで邪魔者は居なくなったし、あなたとあの者は無関係になったぞ」
「いやいやいや…」
「何故だ!?何故私との結婚をそんなにも嫌がるんだ!?」
「だって王太子妃とかめんどくさい!!!」
しまった。思いっきり声に出てた。
「王太子妃になろうとも仕事などしなくて良い」
「はぁ?」
「あなたの仕事は私も罵ることだ」
「もっと嫌ですがっ!!!」
そして私は、王太子殿下と出会って3年。今も付きまとわれている。夜中にこっそり逃げようとしても捕まり、どこに行こうにもその行く先先に王太子殿下は居る。
私は逃げるきることが出来るのだろうか…。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
女性が少ない世界に転移しちゃったぁ!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比40:1の世界に転移した主人公
人のようで人ではなかった主人公が様々な人と触れ合い交流し、人になる話
温かい目で読んでいただけたら嬉しいですm(__)m
※わかりにくい話かもです
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
わたしたちの庭
犬飼ハルノ
恋愛
「おい、ウェスト伯。いくらなんでもこんなみすぼらしい子どもに金を払えと?」
「まあまあ、ブルーノ伯爵。この子の母親もこんな感じでしたが、年ごろになると見違えるように成熟しましたよ。後妻のアリスは元妻の従妹です。あの一族の女は容姿も良いし、ぽんぽんと子どもを産みますよ」
「ふうん。そうか」
「直系の跡継ぎをお望みでしょう」
「まあな」
「しかも伯爵以上の正妻の子で年ごろの娘に婚約者がいないのは、この国ではこの子くらいしかもう残っていませんよ」
「ふ……。口が上手いなウェスト伯。なら、買い取ってやろうか、その子を」
目の前で醜悪な会話が繰り広げられる中、フィリスは思った。
まるで山羊の売買のようだと。
かくして。
フィリスの嫁ぎ先が決まった。
------------------------------------------
安定の見切り発車ですが、二月中に一日一回更新と完結に挑みます。
ヒロインのフィリスが自らの力と人々に支えられて幸せをつかむ話ですが、
序盤は暗く重い展開です。
タグを途中から追加します。
他サイトでも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる