【SS】日常・恋愛・ファンタジー

秋霧ゆう

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8.変質者

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 その日は夫は出張で、私も仕事が残業で帰りが遅くなってしまった。

「遅くなってごめんね」

 扉を開けるとそこには息子と……。



「何?これを飼いたい?ダメよ。元居た場所に返して来なさい」

 息子が連れてきたのはパンツを被った40代くらいの男性だった。

「僕が面倒見るからいいでしょー」
「ダメに決まってるじゃない。犬や猫ならともかく人はダメよ。返してきなさい」

 不貞腐れる息子。
 
 今の時刻は20時、夜1人で行かせるのは危険だし私は一緒について行くことにした。
 しかし、そこに待っていたのは、パンツ姿の男性。頭には目元を開けた紙袋を被っている。  

(何、これ…)

 夜の公園で、私と息子とパンツを被った男性(首輪付き)とパンツ姿の男性が集合していた。

 散歩中の人は顔を合わせてはくれず、それどころかそそくさと逃げていく。

(私も早くここから去りたい)

 ちなみに息子はというと、お別れが悲しいのか号泣している。
 何故、こんなにも感情移入が出来るのか。

(何、このカオスの状況)

 10分後、息子とパンツを被る変態はお別れの挨拶が終わり、やっと帰れる。そう思った時、

 パンツ姿の男がもう1人増えた。

 そして、ものすごく狼狽えていた。

 私には見覚えがあった。
 姿勢、体型、ホクロの位置。

「もしかして、あなた?」
「パパだー!!」

 体の前でバツ印をして違うと訴えているがどっからどうみてもこの男は私の旦那だった。
 私は息子の手を引いて一言。

「離婚しましょう」

 旦那は、元旦那はすぐに紙袋を取り、その場で明子に土下座をした。

 そうして、もっとカオスな空間が出来上がった。

 変態を返しに来ただけなのに。

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