時にはjackal、そして時にはDetective

初めての能力②

男はスマホゲームをやっていたため、「セントウスルモノ」はなんとなく想像できる。

「戦闘する者」、つまり戦いを得意とする者だ。

とはいえゲームに戦闘がある時点でろくなものではない...男はそう思い苦笑した。

そして「カンガエルモノ」は「考える者」、つまり推理などを担当する者だ。

思考力や観察力などでも伸びるのだろうか？

もしそうなら夢のようだな...「k」は苦笑した。

ただ、全くわからないのが「イタンナモノ」である。

異端の者？だろうか？

どうなるのかが全くわからない...しかし、この異端な者はハイリスクな分、ハイリターンである。

主催者を追いやれる可能性が出てくる...

主催者はスリルを「楽しむ」わけだから、ルールを変えられる主催者はとんでもないことをしていじめてくる可能性がある。

その上である程度対抗策が作れる戦うだけの人や考える人はダメだ...

それにおそらくどんな能力か想像がつくこの「セントウスルモノ」と「カンガエルモノ」の2種類は多く選ばれるだろう。

そうなった場合、対策のたてにくい「イタンナモノ」は有利なのではないか...

そう考えて男は「イタンナモノ」のガチャを引いた。

ガチャの中にある紙にはこう書いてある。

あなたは一回のゲームで三回のみダウトと唱えることで、3分間喋っていた内容を巻き戻し、嘘かどうか分かり、また望めばその嘘の真実を知れる、
ダウトの能力です。