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しおりを挟む「・・・あ・・・。」
「ああ、皆守。起きたか。爺さんが一緒に飯を食いたいと言ってるんだが・・・。」
私は意識を無くしていたようで、心配そうに石橋さんが覗き混んできた。
「・・・はい。・・・行きます。」
身体を起こすとまだ違和感がある・・・。
まだ、石橋さんが私の中にいるみたい・・・。
でも身体を拭いて部屋着まで着せてくれてあるのが恥ずかしい・・・!
顔が赤くなって石橋さんを見られない。
「皆守?まだ行けそうにないなら断るぞ?」
「・・・いいえ、大丈夫です・・・。」
慌ててベッドから足を下ろそうとするけど、力が入らない・・・。
「済まない。やり過ぎたな。」
石橋さんは誤ってくれるけれど、私の方が良くて離れられなかったんです・・・!
「・・・あ、謝らないで下さい。私を感じさせてくれました。だから、謝るような事はしていないでしょう・・・?」
石橋さんがニヤリと笑う。
「ああ、俺も感じた。何度イったか分からない。」
カーッと頬が赤くなるのが分かりました。
でも、石橋さんも感じてくれたのが嬉しい!
でも、痴態を石橋さんに見せてしまったのが恥ずかしい・・・!
動けない私を石橋さんは心配してくれる。
「爺さんには、皆守はもう休んだと言ってくる。」
「・・・いいえ!大丈夫です。お爺様に心配を掛けられません。」
「そうか?爺さんなら笑うと思うがな。」
私は何とか立ち上がり、ふらつく足を運ぶ。
「皆守、腕に掴まれ。」
石橋さんがそう言ってくれたので、居間まで腕にしがみついて行きました。
お爺様はすでに晩酌をしておられました。
「ああ、皆守。来たか。石橋君も座りなさい。」
お爺様は機嫌が良く、お酒が進んでいるみたいです。
「石橋君、一杯やらんかね。」
「はい。いただきます。」
「そうか、そうか!多恵さんお猪口をもう一つ持って来なさい。」
「はい。」
お爺様は、お手伝いの多恵さんに言います。
そして、お猪口が運ばれて来て石橋さんの前に置かれました。
「さあ、飲みなさい。」
「はい。」
お爺様はご自分で石橋さんにお銚子を傾けました。石橋さんもお返しにお爺様にお酒を注ぎます。
「お爺様、今日はご機嫌が良いのですね。」
「ああ、勿論だ。曾孫ができそうなのだからな!さあ、石橋君もっと飲みなさい。」
「ありがとうございます。」
お爺様と石橋さんはニヤリと笑いお酒を酌み交わしています。
私は顔が赤くなってしまいます。
「皆守、無事に人口受精を行ったと医者から連絡があった。後は妊娠すれば良いのだがな。」
「焦らずとも、何度かすればその内期待通りできるでしょう。さあ、飲みましょう。」
石橋さんも上機嫌でお爺様のお相手をして下さいます。
私は下戸でお爺様のお酒のお相手はできないので、いつも申し訳なく思っていたので、石橋さんの存在はとても頼もしいです。
「皆守は飯を食いなさい。ワシらはこちらだ!」
お爺様はまた石橋さんにお酒を注ぎます。
「はい。」
「お爺様も、石橋さんも何か召し上がって下さいね。」
「ああ、肴はいっぱいあるからな。」
お爺様の前にはおつまみが何種類か置いてありますが、手が伸びません。
お爺様はいわゆる酒飲みで、お酒だけ飲んで何も食べない事もあるので心配しています。
「会長、この肉は酒に合って旨いですよ。」
「ほう、そうかね。うん、合うな。石橋君はいける口だな。どうだね、この後はブランデーでも。」
「良いですね。ブランデーに合う肴も丁度ありますよ。」
「ほう、どれだね?」
「これです。ブランデーが旨く頂けます。」
石橋さんは私の心配が分かった様で、お爺様に上手く食べ物を進めてくれました。
「多恵さん、ブランデーを出してくれ。」
「はい。」
「さあ、飲もう。」
お爺様は、石橋さんを気に入って下さってるみたい・・・。
そうして夕食を食べ終えると、お爺様は酔い潰れてしまいました。
「お爺様がこんなに飲まれるのは珍しいです。」
「そうか。余程曾孫が嬉しいんだろうな。」
石橋さんは、お爺様と同じ位お酒を飲んだみたいなのに、全然平気みたいです。
石橋さんがお爺様をベッドに運び、部屋に戻ると石橋さんもベッドに横になります。
「爺さんに付き合ったら酔ったな。」
「ありがとうございます。お爺様もお酒のお相手がいて嬉しそうでした。」
「ああ、良い気分だ。皆守、愛してる。」
「・・・!」
急に言われて心臓がドキドキします。
私は石橋さんが横たわるベッドに近付いて、石橋さんにキスをします。
すると、石橋さんが私をベッドの中に引きずり込みました!
あ・・・!
どうしようと思っていると、石橋さんから寝息が聞こえてきました。
こんなにも穏やかな時間を石橋さんと過ごせるなんて・・・。
愛しています。
石橋さんだけです・・・。
石橋さんの腕の中にいると安心できます。
そんな事を考えている内に、私も睡魔が襲ってきました・・・。
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