【R18】愛されて蜜~私の秘密を暴かれて~

ジミー

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「いやーーーーー!!」


私は半狂乱になり、石橋さんに取りすがります。
石橋さんが死んでしまう!!

救急隊員が私を石橋さんから離そうとしますが、石橋さんから離れたくない・・・! 


「皆守!落ち着きなさい!さあ!早く運びなさい!!」


お爺様が私を諌めましたが、耳に入りません・・・!

石橋さん・・・!


「あ、あ・・・。」


運び出される石橋さんを追いかけたかったけれど、足に力が入らず目の前が暗くなっていきました・・・。








はっ!!


目が覚めると、病院とおぼしき場所のベッドにいました。

石橋さんはどこにいるの・・・!!

私は慌ててベッドから出ました!
腕には点滴の針が刺さっていましたが、そんな事に構っていられません!

針を抜こうとすると、お爺様が病室に入って来ました。


「皆守、まだ寝ていなさい!」


お爺様が慌てて私の側に来ます。


「お爺様!石橋さんはどうなったんですか!?」


お爺様は私をベッドに座らせて、落ち着かせようとします。


「大事無いから、そんなに心配するんじゃない。幸い臓器などには傷がつかなかったらしくて、手術も無事に済んだ。今は隣の病室に移っている。」


私は涙が止まりません。


「私を庇ったせいでこんな事に・・・!」


「皆守、石橋君はお前が刺されなくて良かったと思っているはずだぞ。咄嗟にお前を庇ったのだから。」


お爺様は私を慰めようと言ってくれていますが、私なんかを庇って刺される位なら、私が刺された方が良かった・・・!!


「お爺様!お願いです!石橋さんの元に行かせて下さい!早くこの針を抜いて下さい!」


「分かったから落ち着きなさい。」


お爺様がナースコールのボタンを押すとすぐにナースが来ました。


「若潮さん、起きましたか?気分はどうですか?」


「お願いです!早く針を抜いて下さい!」


「はい。落ち着いて下さいね。」


ナースは、手早く私の腕から針を抜いてくれました。


「お爺様!石橋さんの所に連れて行って下さい!」


「・・・分かった。来なさい。」


お爺様は、私のいた病室の右隣の病室に入ります。


「石橋さん!!」


病室に入ると、すぐに石橋さんの元に行きました。
まだ目が覚めてなくて、顔色が悪い石橋さんを見ると涙が出て来ます。


「麻酔が切れれば目を覚ましますよ。」


石橋さんの側に石橋さんの秘書の木村さんがいました。


「石橋さん・・・。」


「若潮副社長が無事で良かったですよ。怪我でもしていたらこいつが悲しみます。」


木村さんが私を慰めてくれますが、私は納得できません。


「私は、石橋さんが怪我などしない方が良かったです。私が石橋さんに庇われなかったら、私が怪我をしていたはずなのに・・・!」


「若潮副社長、そんな事を言わないで下さい。石橋は若潮副社長が無事なら喜びますよ。では、一つ賭けをしますか?石橋が目を覚まして貴方の無事を喜ぶか、なぜ自分が刺されたのかと憤るか。私は無事を喜ぶと思います。」


「・・・あ・・・。」


石橋さんなら・・・。


「その賭け、ワシも乗ろう。無事を喜んだら、正式にお前達の会社に仕事を頼もう。」


「お爺様・・・。」


木村さんはニヤリと笑います。


「ええ、よろしくお願いします。」


木村さんは、すでに仕事を任されたも同然の顔をしています。

私は戸惑います。
石橋さんは喜ぶかしら・・・?
それとも怒るかしら・・・?
悶々と考えていると、石橋さんがうめき声をあげました。


「石橋さん!!」


「う・・・っ。皆守・・・。」


石橋さんの手が、私を探すように伸ばされます。
私はその手を握りしめ、思わず止まっていた涙を流してしまいました。


「・・・皆守、・・・怪我は無いか?無事か・・・?」


石橋さんは、真っ先に私の心配をしてくれます。


「はい!石橋さんのお陰で無事でした!」


「・・・そうか・・・。良かった・・・。」


石橋さんの手が弱々しく私の手を握ります。


「・・・ね?言ったでしょう?こいつは貴方の無事を喜びましたよ。」


木村さんは勝ち誇ったように言います。


「・・・はい。」


「・・・?何の話だ?」


石橋さんは、顔を歪めながら木村さんと私の顔を交互に見ました。


「石橋、俺は若潮副社長と賭けをしたんだ。お前が起きて若潮副社長の無事を喜ぶか、それとも何故自分が刺されたのかと憤るかを。」


「・・・なんだ、そんな当たり前の事を賭けにしたのか。勿論、皆守の無事を喜ぶさ。」


石橋さんは憮然とした顔をします。


「・・・石橋さん・・・。」


「皆守、分かっただろう?石橋君はお前の無事を喜んだ。信頼できる男だ。」


お爺様は、私の肩を叩いて言ってくれました。


「はい・・・。」


「それとな、養子縁組みの手続きが完了した。これからは、若潮雅彦だ。もう石橋姓ではない。だから、これからは名前で呼びなさい。」


お爺様が促すので、名前を呼んでみます。


「・・・雅彦さん・・・。」


「・・・ッ!」


石橋さんは握った私の手に力を入れました。


「・・・なんだか、皆守に名前を呼ばれると照れるな。」


ああ!
神様!!
ありがとうございます!!












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