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しおりを挟む「香織さん、お話しがあります。この後、お時間はありますか?」
夕食後、自分に用意された部屋で、学校の宿題をしていた私に、慧一様が訪ねて来られました。
「はい。もうすぐ終わります。」
慧一様は、頷き私を見つめて来ます。
「では時間が空いたら、私の部屋まで来てくれますか?」
いつもと違う慧一様の様子に、何か途轍もなく全てが変わる予感がしました・・・。
少しして身支度を整え、初めて慧一様のお部屋の前まで来ましたが、気後れしてしまいます。
慧一様のお部屋は離れの一軒家で、廊下で繋がっている仕組みでした。
鼓動が耳まで聞こえそうなほど緊張して、手が震えています。
扉をノックしようとすると、内側から開けられました。
「そろそろ来る頃だと思って待っていました。さあ、入って下さい。」
そう言うと慧一様は、私の肩を抱き部屋の中へ誘うのです。
慧一様のお部屋は、広いワンフロアで、小さなキッチンが付いていました。
ソファーの向こうに、大きなキングサイズのベッドがあり、やはり慧一様のお部屋とはいえ男性のお部屋に初めて入って、緊張して身体が固くなってしまいます。
「・・・香織さん、こちらのソファーへ座って下さい。何か飲みますか?」
慧一様は、私に気を使ってそんな風に仰って下さいますが、私は緊張で何も喉を通りそうにありません。
「・・・ありがとうございます。ですが、今は結構です。申し訳ございません。」
私がそう言うと慧一様は、軽く眉をひそめてしまいました。
どうしましょう・・・。
頂いた方が良かったのでしょうか・・・。
「・・・私を警戒しているんですか?それとも、気を引きたいのかな?」
・・・?
何を言われたのか、その時は分からなかったのです。
警戒・・・?
気を引く・・・?
なんの事でしょう・・・?
「・・・あの、慧一様?」
困惑してしていると、慧一様はますます厳しいお顔をなさいます。
どうしましょう・・・。
こんな時どうすればいいのか分かりません。
「・・・香織、そんな顔をして私を誘惑するつもりか。それなら、遠慮しない。」
慧一様は暗い瞳でそう言うと、私をソファーに押し倒しできました・・・!
「・・・!な、何をされるのです!は、離して下さい・・・!」
私が一生懸命にもがいても、全く身体を動かすことができず、焦ります・・・!
その間に慧一様は、私の着物の帯をほどいてしまいました・・・!
「・・・や、やめ・・・!」
「やめろ?それならば、全力で逃げてみろ。さあ。」
慧一様はそう言っていますが、どんなに力を入れても私には振りほどけません・・・!
泣きながら、動かせる顔を左右に振りますが、慧一様は全く動じる事無く、私を裸にしていきます・・・!
「・・・ひ・・・!」
最後の襦袢を引き剥がし、慧一様を遠ざけようとしている私の手を、帯の紐でひとくくりに縛ってしまいました・・・!
そして私の耳元で、宣言ともとれる事を言うのです・・・!
「香織、お前は私の物だ。他の男に、触れる事も触れさせる事も許さない。」
そんな事を言う慧一様を恐怖しながらも、その瞳を覗くと、暗く燃える炎が見える気がしました。
私は身体の奥から、逃げる事ができないのだと感じました・・・。
永遠ともとれる一瞬で、慧一様は私を捕らえてしまったのです・・・。
涙が後から後から流れて止まりません。
「何を泣く?私に抱かれるのが、そんなにも嫌なのか?お前はもう私の物だ。諦めろ。」
慧一様は言い終わると、涙の一粒も逃さないとばかりに唇で舐めとり、そしてそのまま私の唇にキスをしてきました。
涙の味の初めてのキスでした・・・。
「・・・ン・・・。」
執拗に唇を舐め、甘噛みする慧一様にわずかに唇を開けると、待っていましたとばかりに、口内に舌が入ってきました。
私は翻弄されるまま、慧一様の唾液を飲み込むしかありません。
「・・・はん・・・。あう・・・。」
慧一様は、私の身体から力が抜けたのを見計らい、ゆっくりと裸の乳房をその手で揉んできました。
「・・・あん。」
今まで、自分でも聞いた事が無いほど甘い声が出ました。
それが恥ずかしく、顔が紅くなってしまいます。
慧一様はその声を聞き、顔を紅くしている私に満足そうに、胸を揉む手を止めようとしないのでした。
「・・・ふっ。気持ちが良い様だな。これ程感度が良いなら、後が辛いぞ。」
・・・?
何を言っているのか分からない恐怖・・・。
「け、慧一様・・・!もう、もうお止めになって下さい!お、お願いです!私、私、もうこれ以上耐えられません・・・。」
捕らえられた両手で、慧一様を押し戻そうとしますが、びくともしないのです・・・。
「・・・ふ。耐えられない?いずれ通る道だ。早いか遅いかの違いだ。それなら、他の男がこれ以上近づく前に、済ませてしまう事にしよう。」
そう言うと胸を揉む手を片方、下の方へ下ろして行きます。
今更これからされるであろう事が分かり、また身体を硬くしてしまいました。
「止めてはやらない。これはただの通過儀礼だ。お前が私の物だという証だ。しっかり感じていろ。」
「・・・ひっ。」
淡い叢を掻き分け、指が陰唇をなぞり、ゆっくりゆっくりそのあわいを目指して行く・・・!
私はガタガタと震えて、耐えらないとばかりに、首を振る事しかできません・・・!
「・・・ふむ、余り濡れていないな。」
陰唇を掻き分けていくが、先程の快感に愛液が滲まなかった様だと首を傾げている。
私には瑕疵があり、いつも引け目を感じていました。
それがまざまざと見せつけられる様で、また涙が溢れて出て来ました。
「何を泣く。嫌は聞かないぞ。」
・・・違います。私は・・・。
慧一様は、私の涙をまた舐めとり、陰唇をなぞる指を少し上に移動させました。
「・・・きゃあ・・・!」
自分でも触った事のない所に慧一様の指が触ると、全身がビリビリと痺れてしまう感じがして、身体を思わずくねらせてしまいました・・・!
「・・・ふ。ここが女の感じる所だ。ほら、お前も濡れてきたぞ。嫌がって泣かずに、感じて泣け。」
慧一様は、丹念に感じる芽を愛撫して、私を感じさせていきます。
もう何だか頭が沸騰したようで、何が何だか分からなくなってきました。
「・・・ぁ・・・。」
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