思想学部

ケーキ

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一年生

運動会!④

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始まる前、僕は頼んで、2番目の種目を自分1人でやることを言った。

50m×6のぬいぐるみを持ちながら走ること。

運動は苦手だったが、最後のリレーで、疲れてるからとの理由作りのためでもある。

そうすれば、3位でも不自然ではない。

今からリレーが2位、3位でも、順位が2位になれる差だった。

ここまでとても順調に進んでいる。

僕は心の中でそれをとても喜んだ。そして、今日が、この部活種目を終えれば、とても楽な一日になると嬉しくなっていた。

───────

そして、1種目がはじまる。

おとねさん達は、ゆっくりとぬいぐるみを、規定の場所へと置いていく。

すると、すすむくんが後からやってきて、少し雑にその場所へと置いた。

すると、すかさず、おとねさんが頬を膨らませる。

その様子に気付いて、ごめん。と、置いたぬいぐるみと、次からをとても慎重に運んだ。

ところで、他の部活では、ぬいぐるみが欲しくない人が、雑に置いたことで、部活ごと失格になっていく。

その2つをみて、気を引き締めた。

運良く、すすむくんのことは見られてないのか、ギリギリのラインだったか、失格になってはいない。

これから気をつけよう…。

そして、20終えると、他の部活は失格と次の種目へと全員終わった後だった。

ここから挽回するのは厳しいか…?

次の種目で、どれだけ、進めるかにかかっている。

まさか、こうなるとは予想していなかった…。

始まる前、どうやって、ぬいぐるみを持とうか…と呟いたところ、おとねさんは言った。

「やっぱり、お姫様抱っこじゃないっ?」と。

それを採用し、僕は、ぬいぐるみをお姫様抱っこで、雑に扱わないように気を配りながら走った。

その最中、おとねさんの目線が気になる。

それもそのはず、おとねさんは、この種目がやりたいと思ってて、更には、先生にお願いするほどだった。

そうしてまでなった種目だから、思い入れも強いだろう。

その後、ビリだったところから、種目のおかげで挽回し、いい勝負に持ち込めた。

色々あったが、自分の思っている通りに進んでいる。

僕はそう考えると、更に嬉しくなった。

ところで、どうして、こんなにぬいぐるみがあるのだろう…?

───────

残ったのは、少ない部活。

最後の種目は、先生に認められないといけない。

僕の部活から出るのは、おとねさんと、みちかさん。

先に居た部活の人が、並んで、どんどんと首をふられる。

何度でもチャレンジしていいのだが、いいをもらうのは難しい。

おとねさんの番がやってきて、彼女は「ぬいぐるみが欲しい!この気持ちは、誰にも負けないんだから!」と。

けれども、ダメだった。

鳥の時のように、何か決まったフレーズがあるのだろう。

しかし、前回は、この種目は無かったため、傾向は掴めない。

どんどんと並び直して行く中、次は、みちかさんの番。

これは長引きそう…。

僕がそう考えると、先生は決まって「あなたはぬいぐるみが欲しいですか?」と聞く。

みちかさんは「はい!」と大きな声で言う。

「可愛い人形さんばかりで、正直に言ってしまうと欲しいです…。」
 
「そうですか。」先生がそう言うと「でも…」と続ける。

「それよりもっと、できることなら、私は部活の皆や、欲しいと思ってる皆にあげたいです…!」

先生は目を閉じて言う。

「あなたの部活の優勝です。」

おとねさんはとても喜んだ。

その様子を見て「この部活の人はみんな凄いんだな。」と呟く。

その時の空は、とても青かった───────

そして、欲しいぬいぐるみを選ぶことに。

おとねさんは複数あって悩んでいた。

偶然、すすむくんが興味なさそうにしてたので、誘っておとねさんの欲しそうなぬいぐるみをとる。

そして、彼女にあげた。

それにまた笑顔をつくった。

彼女の笑顔。とても眩しい。

しかし、他の部活でも、欲しそうにしている人が居る。

みちかさんはそっとその人にぬいぐるみをプレゼントした。

おとねさんも、僕らがあげた2つを、他の部活の人に。

みんな優しいな…。

心の中でそう思った。

丁度その頃、校長先生が、この場所へとやってくる。

種目を見に来たのだろう。

しかし、もう終わってしまった。

けれども、先生は、みんなの様子を見て、「ぬいぐるみが欲しい人。

みんなにあげます。」と。

───────

最後の種目。
それはリレー。みんながバトンを繋いで、ゴールへと。

しかし、僕は、勝とう勝とうと思っているこの中で、1人だけ、負けようと思っている。

普通であるために!

僕の自信は揺るがなかった。

わざと負けよう!心の中でそう決めていたから。

しかし、驚いたことに、僕と走る3組の人がすすむくんだったとは…。

しかし、敗北は揺るがなかった。

今日はいい夢が見れそうだ。

僕がそう言って、浮かれていると、合図の音と同時に、最初の人が走り出す。

とても拮抗した勝負。はやくて、みんな真剣だ。僕はそれに見とれていた

──────
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