思想学部

ケーキ

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一年生

事情と排斥運動

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しずくはそれに泣き出してしまいました。

「ごめん。」

すすむは小さな声で呟きます。

「嬉しいけど…。恋愛関係はごめんなさい…」

ヒックヒックと言いながら断りました。

「そうか…こちらこそごめん。」 

──────

次の日、2人は部活中、とてもきまずそうにしていた。

なにかあったのだろう…? 

そう思っても聞ける雰囲気じゃなかった。

朝の部活が終わって、クラスに戻る途中、しずくさんの近くを同じクラスの人が通りがかる。

そして、その人は、小さな声で「疫病神」といった。

彼女はポツンと廊下に一粒の水滴を零すと、何事もなかったように歩いていく。

僕はそれで察した。もしかしたら、彼女は、いじめにあってるのかもしれない。

運動会では転んだこともあったし、昨日、おとねさんが元気がないと言っていた気がする。

僕は「なにかあったの?」とおいかけた。

すると、彼女はこちらを向いて、「大丈夫、何も無いよ」と微笑んだ。

すぐ泣いてしまうのに、今は、とても強く感じる。

僕はそれに何も返す言葉がなかった。

すると、後ろから、「あいだくん」と誰かが呼ぶ声が。

そこにはみちかさんが居た。

「みちかさん、どうしたの?」

「すすむくんがね…。」

彼女の話に僕は驚いた。

すすむくんも、クラスで嫌なこと言われていたらしい。

理由は、運動会のことだろう。2人のせいで、どうなるか分からなかったリレーが2位3位になってしまった。

途中、おとねさんも話に合流する。

やはり、しずくさんもすすむくんと同じように…。

僕は朝のことについて、おとねさんに聞いてみた。

すると「運動会の時みたいに守ろうと思って…。」

「でも、すすむくん昔から、口下手なところがあって、上手くいえなかったんじゃない…?」おとねさんは悲しそうに言った。

「なるほど…」

2人とも、部活動や、クラスではいつも通りにできないだろう。

こんな時は僕が…。

そう思って、立ち上がった。

部活動は終わって、クラスに戻ってる途中考える。

みんなをなるべく元気づけよう。

ところで、道中、なんだか張り紙が目立った。

途中途中に貼られるそれが、クラスの前にもあったので見てみた。

そこには、誤った考え方はいけない。と書かれていた。

思想学部についての批判。

生徒会からだった。

僕はどうして…?と心の中で思う。

そして、放課後、部活を休んで2年生の教室へと向かう。

「おーい、ひなえ!」

「あさかさんどうしたんですか?」

「1年生の子が、生徒会の人を探してるって」

「分かりました。行ってみます。」

クラスの人に聞いたら、呼んできてくれた。

「なんの用でしょう?」

「あの、張り紙のこと…どういうことですか…?」

「あれの事ですか。生徒会長の演説を聞きませんでしたか?」

僕はふと浮かんできた。

みんなの前に立ち、堂々とする彼の姿。

視線が集まる

「僕が生徒会長になった暁には、一人一人が安全に暮らせる学校生活を送れることを…」

その力強い演説に、僕は、彼がいいと投票した。

「つまり、思想学部は学校生活によくないと…?」

「はい、そういう事になります。」

そんなことない…と言い返したい気持ちを堪える

「生徒会長は居ますか?」

彼女は首を振る。

────────

生徒会長の名前、それはしおう。

運動もできて、1年の運動会で賞状を貰い、2年の体育祭でも表彰される。

クラスとの仲も良く、慕われている人。

彼を見ていると、前に怪我をしてしまったかけるくんのことを思い出す。

なんだか、自分は、人気者と対立する運命にあるのかと感じてしまう。

けれども、このままじゃいけない。

すすむくんがあの状況の今、自分がなんとかしなければ…。

昔のことを思った。

部活の思想協力だけでは、まだまだ足りなかったのだろうか…?

いいや…。

──────

家に帰った時、僕は、なんとなく、『真ん中のうさぎ』を読んだ。

うさぎが、橋を渡って走り回ったり、食事をとったりしていると、向こうにも同じ動物が。

それはねこだった。

右側には走り回ったり、散歩ができそうな空間があり、左側には食べ物が置いてあった。

そうして過ごしていると、ねこは散歩ばっかりして、食べ物をとらない。

すると、段々、橋が壊れていってしまった。

ねこはお腹がすいて悲しんでいた。

それをみたうさぎは、可哀想…と思って、ぴょんぴょんとねこの方に走っていく

そして、手を差し伸べる。

一緒にうさぎの渡ってた橋の方にいこう。

そうして、2匹は楽しく暮らした。

僕はそれを読み終わると、原稿用紙を取り出す。

そして、決意した

─────
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