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一年生
てぬるさ
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その後、僕達は何をするでもなく話していた。
「そういえば、あいだくんって色々調べてて凄いね。メンバー集めの時も助かったよ」
「情報のこと?
あれは、聞ける人だけ集めてて、たいした情報じゃないものも多いんだ。」
「そうなの?」
「うん。部活のは、直近で人が話しているのを聞いて、メモってたり覚えてて。」
「もしかしたら、他にも部活に入ってない同級生は居たかもね。」
───────
男は先輩の女子と、ある場所へ向かっていた。
男は考える。
獅王さん、俺が思想学部はこの学校に悪い影響を与えると証明する…。
そこには、獅王の姿があった。
「分かった。意志に負けたよ。
ただし、凛さんを連れていくのなら許可しよう。」
このチャンスをものにする。
強く握りこぶしをつくった。
そして、思想学部が集まる部屋に到着した。
───────
ドアが開いて、思想学部の皆の視線が一点に集まる。
「部活中にすみません。私は生徒会に所属している朝木凛です。
そして、こっちが」
凛さんはもう1人に目配せした。
「俺はすいぞうだ。」
凛さんは小さな声で「上を」と呟いた。
「裏木すいぞうだ。」
僕はそれを聞いて、夏休みのことを思い出す。
「何の用ですか?」
僕は思いきって聞いた。
すると、すいぞうが出てきて「今日は…」と言いかけると、思想学部の中にいたきせきさんを見て言葉を失う。
「今日は?」
すすむくんは立ち上がった。
「なんでもない。」
そう言って、凛さんとそのまま帰っていった。
なんだったんだろう…?
帰っている途中に凛はすいぞうを見る。
「何も言わなくて良かったんですか?」
「すみません。言えませんでした。」
「当分、思想学部に何も手出しできませんね」
「はい。」
───────
「ようやく来たか。」
真っ暗な闇の中、リーダーの男はドアの近くにいた女性の方を見て言った。
「むりくん、久しぶりです」
彼女は微笑んだ。
「その名前を呼ぶな」
とてもイライラしているようだ。
「じゃあ、ゆめりちゃんがいいですか?」
笑顔を絶やさない。
チッと舌打ちすると、「名前は呼ぶな」と後ろを向いた。
すると、それにひていが「未頼三って呼ばれてんのに…。お前は信頼に値しないし、外れた方がいいんじゃねえの?」と睨んだ。
その様子にも、笑顔を絶やさない。
「みらいみってなんですか?」
「未来までずっと信頼できる3人のことだ。メンバーはおれ、はみ、副部長。
しかし、部活すらほとんど来ないそんなやつが…」
「私は入った覚えはありませんよ」と笑顔で答えた。
「私は野良猫さんのように、自由に旅をする!」
そう言って、カーテンをあけた。
すると、太陽の光が、部屋の中に差し込んでくる。
「今はあなた達と一緒に居るだけで、また私は旅に出るの」
ひていが「なんだと…!」とイライラしていると、むりが言った。
「そんなに怒るな。俺ははみのことを信頼してるんだぜ。」
「私の名前ははみじゃないですよ。羽に美しいと書いて、うみと読みます。」
にっこり笑った。
「ところで、最近は部活、何をしてますか?」
羽美は首を傾げる。
「情報交換くらいだな。」
「それで大丈夫なんですか?」
「どういう事だ?」
「昔、ある動物が油断して、自分より実力が離れた動物に負けたことがあります。」
「足をすくわれるかもしれませんよ」
彼女はどんな時も、笑顔を絶やさなかった。
「まぁ、いいだろう。そろそろただ話すだけの時間に飽き飽きしていたところだ。」
「大会こそ、否定という武器の強さを証明する場。更に研磨しのぞんでいこう。」
羽美は思った。
そう…これから楽しくなるから
ねぇ、みおちゃん
────────
生徒会の人が帰った部室では、何が起こったのか固まっていた。
僕は思いきって、「生徒会の人、なんで来たんだろう?」と呟く。
「分からないよ…」
しずくさんはそう言って、涙目になっていた。
「どうしたの?」と聞くと、隣で、きせきさんが頭をかかえていた。
「さっきから、頭をかかえて苦しそうにしてて…!」
見守っていると、彼女が顔をあげる。
「大丈夫…?何かあったの…?」
恐る恐る聞いてみると、きせきさんは下を向く。
「あの人…どこかで会ったことがある気がするの…。」
もしかして、記憶取り戻すのに関係が…?
「何か思い出したの?」
「ううん、思い出しそうだったけど、忘れちゃった!」
そう言って笑っていた。
僕はその後、すいぞうくんのことについてノートを見てみたが、たいした情報は書かれていなかった。
けれども、一つだけ驚いたことに、僕と同じクラスだったらしい────────
「そういえば、あいだくんって色々調べてて凄いね。メンバー集めの時も助かったよ」
「情報のこと?
あれは、聞ける人だけ集めてて、たいした情報じゃないものも多いんだ。」
「そうなの?」
「うん。部活のは、直近で人が話しているのを聞いて、メモってたり覚えてて。」
「もしかしたら、他にも部活に入ってない同級生は居たかもね。」
───────
男は先輩の女子と、ある場所へ向かっていた。
男は考える。
獅王さん、俺が思想学部はこの学校に悪い影響を与えると証明する…。
そこには、獅王の姿があった。
「分かった。意志に負けたよ。
ただし、凛さんを連れていくのなら許可しよう。」
このチャンスをものにする。
強く握りこぶしをつくった。
そして、思想学部が集まる部屋に到着した。
───────
ドアが開いて、思想学部の皆の視線が一点に集まる。
「部活中にすみません。私は生徒会に所属している朝木凛です。
そして、こっちが」
凛さんはもう1人に目配せした。
「俺はすいぞうだ。」
凛さんは小さな声で「上を」と呟いた。
「裏木すいぞうだ。」
僕はそれを聞いて、夏休みのことを思い出す。
「何の用ですか?」
僕は思いきって聞いた。
すると、すいぞうが出てきて「今日は…」と言いかけると、思想学部の中にいたきせきさんを見て言葉を失う。
「今日は?」
すすむくんは立ち上がった。
「なんでもない。」
そう言って、凛さんとそのまま帰っていった。
なんだったんだろう…?
帰っている途中に凛はすいぞうを見る。
「何も言わなくて良かったんですか?」
「すみません。言えませんでした。」
「当分、思想学部に何も手出しできませんね」
「はい。」
───────
「ようやく来たか。」
真っ暗な闇の中、リーダーの男はドアの近くにいた女性の方を見て言った。
「むりくん、久しぶりです」
彼女は微笑んだ。
「その名前を呼ぶな」
とてもイライラしているようだ。
「じゃあ、ゆめりちゃんがいいですか?」
笑顔を絶やさない。
チッと舌打ちすると、「名前は呼ぶな」と後ろを向いた。
すると、それにひていが「未頼三って呼ばれてんのに…。お前は信頼に値しないし、外れた方がいいんじゃねえの?」と睨んだ。
その様子にも、笑顔を絶やさない。
「みらいみってなんですか?」
「未来までずっと信頼できる3人のことだ。メンバーはおれ、はみ、副部長。
しかし、部活すらほとんど来ないそんなやつが…」
「私は入った覚えはありませんよ」と笑顔で答えた。
「私は野良猫さんのように、自由に旅をする!」
そう言って、カーテンをあけた。
すると、太陽の光が、部屋の中に差し込んでくる。
「今はあなた達と一緒に居るだけで、また私は旅に出るの」
ひていが「なんだと…!」とイライラしていると、むりが言った。
「そんなに怒るな。俺ははみのことを信頼してるんだぜ。」
「私の名前ははみじゃないですよ。羽に美しいと書いて、うみと読みます。」
にっこり笑った。
「ところで、最近は部活、何をしてますか?」
羽美は首を傾げる。
「情報交換くらいだな。」
「それで大丈夫なんですか?」
「どういう事だ?」
「昔、ある動物が油断して、自分より実力が離れた動物に負けたことがあります。」
「足をすくわれるかもしれませんよ」
彼女はどんな時も、笑顔を絶やさなかった。
「まぁ、いいだろう。そろそろただ話すだけの時間に飽き飽きしていたところだ。」
「大会こそ、否定という武器の強さを証明する場。更に研磨しのぞんでいこう。」
羽美は思った。
そう…これから楽しくなるから
ねぇ、みおちゃん
────────
生徒会の人が帰った部室では、何が起こったのか固まっていた。
僕は思いきって、「生徒会の人、なんで来たんだろう?」と呟く。
「分からないよ…」
しずくさんはそう言って、涙目になっていた。
「どうしたの?」と聞くと、隣で、きせきさんが頭をかかえていた。
「さっきから、頭をかかえて苦しそうにしてて…!」
見守っていると、彼女が顔をあげる。
「大丈夫…?何かあったの…?」
恐る恐る聞いてみると、きせきさんは下を向く。
「あの人…どこかで会ったことがある気がするの…。」
もしかして、記憶取り戻すのに関係が…?
「何か思い出したの?」
「ううん、思い出しそうだったけど、忘れちゃった!」
そう言って笑っていた。
僕はその後、すいぞうくんのことについてノートを見てみたが、たいした情報は書かれていなかった。
けれども、一つだけ驚いたことに、僕と同じクラスだったらしい────────
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