思想学部

ケーキ

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一年生

条件

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冬休みがあけた。

とても自由だったあの時間もいつの間にか過ぎた。

だが、夏休みあけの頃のような苦しみや、悩みはもうない。

冬休みの頃、あることを考えたからだ。

宿題などの合間に、休んだり散歩しながら物語を浮かべていた。

とても楽しい世界。なんて自由で素晴らしいんだろう。

そう思っていた。しかし、未来のことを考えると不安だ。

いつボロが出てしまうか分からない。

これまで長い期間、抑え込んできたが、あともう少しのところで…となってしまうかもしれない。

そう思うと怖かった。

しかし、そういえば、自分はいつから物語を好きになったのだろう?

すると、おじいちゃんの姿が浮かんできた。

おじいちゃんはいつも色々な言葉を教えてくれたり、旅をして集めた創作を僕に見せてくれた。

あれからだ…。ハマったのは。色々な世界に飛びまわる。

小さい子供心にそれは、とても楽しい世界。

僕は新しいものを求め続けた。

そして、いつの間にか、自分でもうみだそうと思っていた。

そこから今に至る…。

作ってもまだ、創作は見続けていたが、禁止が出てから、燃やされたり、捨てるように言われたりでもう1年近く見ていない。

あるのは僕の頭の中にある創作だけ。

日記はつけていたが、そこに自分の考えてる創作を書けないことがもどかしい。

宿題にうつれば、この創作とはしばしの間、おさらばしなければいけない。

いつの間にか、忘れてしまってる創作もあった。

うまれた1つの物語なのに、少し考えられていただけで消えてしまうのは悲しいことだ…。

僕はそうして悲しい気持ちになる。

こんな風に、いつも勉強に取りかかるのが怖かった。

すると、ふと、昔みた創作が浮かんできた。

それは、ある国の物語。

そのせかいでは、様々な言語があって、色々な国がある。

多くの言語は少しの違いはあれど、変わらない規則を持っていた。

しかし、ある国では、それとは異なった規則で並ぶ。

他の言語を学ぶとなると、とても苦労する。

それについて、義務化するかの話も出ていた。

子供の頃から、慣れ親しんでいれば、違う結果にもなるかもしれない。

しかし、本当にそれでいいのか…?

強く思った。

その国の学問では、多くが今までをおざなりにし、他の国に頼りきっているようにしか思えなかったのだ。

しかし、過去に、こんなあやまちをおかしたという。

自分の国の言語を他の国に子供の頃から教えさせていたと。

創作の中では、こんな言葉がある。自業自得と。

悪いことは自分にかえってくる。そんな言葉らしい。

しかし、子供に罪はない。

無理して覚える必要はなく、できる人、やりたい人に任せればいいじゃないか。

みんなが同じことをしても、結局、覚える価値が無くなってしまうことだってあるんだ。

つまり、僕は、無理して創作を辞めようとしない。

向いてないことはしない。

僕は自分の気持ちに正直であろうと思う。

できないことをするよりも、自分を偽るよりも、順応してみせる。

───────

学校がはじまってある時のことだった。

先生が僕の前にやってくる。

「最近は言わなくなったようだが、ルールはルールだ。守らなくてはいけない。」

そう言って、僕に条件を出した。

「留学するらしいな。だが、それには条件がある。」

「条件?」

その言葉に驚いた。4月になれば行けると思っていたから。

「次のテストで全部80点以上とること。それができなければ、私がかわりに行く。」

僕のテストの点、それは平均点に近かったり、80点にはおよばない。

だが、不思議と落ち着いていた。

「分かりました」

僕は真剣な顔で、先生の目を見る。

その様子に戸惑いながらも「自由に見れるあの場所で、創作にうつつをぬかすとも分からないからな。」

「もし、その点数が取れたら認めよう。」と言った。

「ありがとうございます。」

僕のすることは変わらない。創作は僕にとってたいせつなもの。

その時、沢山創作に触れていたあの頃の純粋な自分の姿が頭の中に浮かんでいた──────
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