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ニ年生
試合3④
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「じゃあ。まず、僕から思想を言うよ。」
「分かった。」
すすむはじっと、リベシン部長の目をみた。
「僕の思想は肯定。」
「それは、俺の考えじゃなく、肯定を思想とするということか?」
「うん。そうだよ。」
「そうか、お前もか…。
否定、それが俺の思想だ。」
「分かりやすく2つにわかれたな。」
「うん。じゃあ、この説明を僕からするでいいかな?」
「すすむの考えは知ってる。話す必要はない。」
相手の部長は笑って言う。
「すすむ、俺とお前が戦うのはこれが最後だろう。だからこそ、言っておく。」
「何かな?」
「否定する時に必要なもの。それはなんだと思う?」
「否定する能力とか…?」
「いいや、相手のことを知るということ。
どんなに鋭い否定ができても、的外れなことなら意味はない。」
「つまり、この勝負、相手のことをより知ってる人間が勝つ。」
「そうなんだ。」
その言葉に拍子抜けする。
「ふっ。まぁいいだろう。」
リベシン部長には、確信があった。
前回負けた理由、それは、すすむに罪悪感がなかったから。
どれだけ指摘しようと、すすむには響かない。
しかし、仕入れた情報。
それらによると、やつには、とても長く続けてきた大事なものがあるらしい。
そう…それこそが…。
「肯定、それはとても酷いことだ。」
「どうして?」
すすむはたずねる。
「それは何故か、期待させるからだよ。」
「能力のない人間がされれば、思い込んで無意味な夢を持つ。
能力のある人間がされれば、傲慢になって行く。」
「そして、居なくなった時に気付くんだよ。肯定は全部嘘だったってなぁ。」
「そうかな?」
彼は冷静だった。
「僕は人が、自分の気持ちで、頑張ってることや、楽しそうにしてるところが好きだ。
だから、人の背中を後押ししたい。」
「肯定はどんな人でも、前に進む活力となるって信じてる。」
「だからこそ、僕は肯定を肯定する。」
リベシン部長は言う。「そんなこと、夢物語に過ぎない。」
「現実はもっと残酷だ。
相手が求めてることをしても、それは本当に相手のためになることじゃねぇ。」
リベシンの部長は呟く。
「自分で判断するんだよ。助けるべき人間と、助けてはいけない人間の判断をな。」
「苦しい世界があってもいいと思う。だけど、同時に楽しい世界があってもいいと思うんだ。」
「それは誰かの苦しみの上に成り立つ、楽しい世界か?」
「その世界でもいいし、その世界じゃなくてもいい。」
「どんな世界も肯定してしまうってことか?」
「うん、そういうことになるかもしれない。だけど、より良い世界になることを望んでる。」
「だって僕は夢想主義の、飛躍思考だから。」
「何故、そこまで肯定できる?」
リベシンの部長は、少し疲れを見せながら言った
「分からない。もしかしたら、僕が、肯定がとても好きだからかもしれない。」
「そうか。俺も否定が好きだ。これに助けられて来たし、大事な仲間もできた。」
「失ってきたものもあるがな…。」
「俺は負けない。否定こそが最強の武器だからな。」
「僕も。みんなが頑張ってくれたから…勝ちたいな。
ゆめりくんに」
最後の一言を聞いて、リベシン部長は、すすむの顔をギロリと睨んだ。
「ゆめり…。それはなんだ?」
「君の名前じゃないの?」
「俺の名前はむりだ。誰から聞いた。」
「君の名前、はじめて聞いた気がする。」
「そんなのどうでもいい。誰から聞いた?」
「今は話せないよ。終わったら話すかもしれない。」
「なんだよ、それ。」
「僕からも質問がある。どうして君は自分の名前を言わなかったの?」
「思えば、部員の人達も君の名前は呼ばず、部長や、リーダーと呼んでる。」
「言う必要はあるのか?」
「ないけど、気になったから」
「俺が自分の名前を嫌いだからだ。」
「夢に理想の理と書くんでしょ?いい名前じゃないか。」
「うるさい。夢なんてなんの役にもたたない。
それは、誰かから押し付けられたものでしかないんだよ。」
「本題に戻るぞ。」
むりがそう言った直後、すすむは言った。
「僕は君を肯定する。君自身の夢も、君の思想、否定自体も。」
「なんだ、否定されるのが嫌だったか?」
「そうかもね。ただ、僕がしたいのは君や、みんな、他の人達の方だったから。」
「君の夢を肯定する。」
「夢?俺になんの夢があるって言うんだ。」
「冒険…。」
ふと、むりの前に、昔出会った男の姿が浮かんでくる。
今更どうして、お前が出てくるんだ…。
自分を裏切って、どこかへ消えてしまった夢を与えてくれた人。
だが、その人は、口を動かす。
その口の動きは、だいじょうぶ。君ならできる。だった。
「分かった。」
すすむはじっと、リベシン部長の目をみた。
「僕の思想は肯定。」
「それは、俺の考えじゃなく、肯定を思想とするということか?」
「うん。そうだよ。」
「そうか、お前もか…。
否定、それが俺の思想だ。」
「分かりやすく2つにわかれたな。」
「うん。じゃあ、この説明を僕からするでいいかな?」
「すすむの考えは知ってる。話す必要はない。」
相手の部長は笑って言う。
「すすむ、俺とお前が戦うのはこれが最後だろう。だからこそ、言っておく。」
「何かな?」
「否定する時に必要なもの。それはなんだと思う?」
「否定する能力とか…?」
「いいや、相手のことを知るということ。
どんなに鋭い否定ができても、的外れなことなら意味はない。」
「つまり、この勝負、相手のことをより知ってる人間が勝つ。」
「そうなんだ。」
その言葉に拍子抜けする。
「ふっ。まぁいいだろう。」
リベシン部長には、確信があった。
前回負けた理由、それは、すすむに罪悪感がなかったから。
どれだけ指摘しようと、すすむには響かない。
しかし、仕入れた情報。
それらによると、やつには、とても長く続けてきた大事なものがあるらしい。
そう…それこそが…。
「肯定、それはとても酷いことだ。」
「どうして?」
すすむはたずねる。
「それは何故か、期待させるからだよ。」
「能力のない人間がされれば、思い込んで無意味な夢を持つ。
能力のある人間がされれば、傲慢になって行く。」
「そして、居なくなった時に気付くんだよ。肯定は全部嘘だったってなぁ。」
「そうかな?」
彼は冷静だった。
「僕は人が、自分の気持ちで、頑張ってることや、楽しそうにしてるところが好きだ。
だから、人の背中を後押ししたい。」
「肯定はどんな人でも、前に進む活力となるって信じてる。」
「だからこそ、僕は肯定を肯定する。」
リベシン部長は言う。「そんなこと、夢物語に過ぎない。」
「現実はもっと残酷だ。
相手が求めてることをしても、それは本当に相手のためになることじゃねぇ。」
リベシンの部長は呟く。
「自分で判断するんだよ。助けるべき人間と、助けてはいけない人間の判断をな。」
「苦しい世界があってもいいと思う。だけど、同時に楽しい世界があってもいいと思うんだ。」
「それは誰かの苦しみの上に成り立つ、楽しい世界か?」
「その世界でもいいし、その世界じゃなくてもいい。」
「どんな世界も肯定してしまうってことか?」
「うん、そういうことになるかもしれない。だけど、より良い世界になることを望んでる。」
「だって僕は夢想主義の、飛躍思考だから。」
「何故、そこまで肯定できる?」
リベシンの部長は、少し疲れを見せながら言った
「分からない。もしかしたら、僕が、肯定がとても好きだからかもしれない。」
「そうか。俺も否定が好きだ。これに助けられて来たし、大事な仲間もできた。」
「失ってきたものもあるがな…。」
「俺は負けない。否定こそが最強の武器だからな。」
「僕も。みんなが頑張ってくれたから…勝ちたいな。
ゆめりくんに」
最後の一言を聞いて、リベシン部長は、すすむの顔をギロリと睨んだ。
「ゆめり…。それはなんだ?」
「君の名前じゃないの?」
「俺の名前はむりだ。誰から聞いた。」
「君の名前、はじめて聞いた気がする。」
「そんなのどうでもいい。誰から聞いた?」
「今は話せないよ。終わったら話すかもしれない。」
「なんだよ、それ。」
「僕からも質問がある。どうして君は自分の名前を言わなかったの?」
「思えば、部員の人達も君の名前は呼ばず、部長や、リーダーと呼んでる。」
「言う必要はあるのか?」
「ないけど、気になったから」
「俺が自分の名前を嫌いだからだ。」
「夢に理想の理と書くんでしょ?いい名前じゃないか。」
「うるさい。夢なんてなんの役にもたたない。
それは、誰かから押し付けられたものでしかないんだよ。」
「本題に戻るぞ。」
むりがそう言った直後、すすむは言った。
「僕は君を肯定する。君自身の夢も、君の思想、否定自体も。」
「なんだ、否定されるのが嫌だったか?」
「そうかもね。ただ、僕がしたいのは君や、みんな、他の人達の方だったから。」
「君の夢を肯定する。」
「夢?俺になんの夢があるって言うんだ。」
「冒険…。」
ふと、むりの前に、昔出会った男の姿が浮かんでくる。
今更どうして、お前が出てくるんだ…。
自分を裏切って、どこかへ消えてしまった夢を与えてくれた人。
だが、その人は、口を動かす。
その口の動きは、だいじょうぶ。君ならできる。だった。
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