思想学部

ケーキ

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三年生

笑顔の旅

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1年生の廊下でのこと。

「れんかさん!」

その声に立ち止まる。

「えっと…」

「ゆめです!」

「そうだった!」

「はい!」

「それで、私に何の用?」

「仲良くできたらなって!」

「いいよ!仲良くしよ。」

「ありがとうございます!」

「良ければ、れんかさんのこと知りたいです!」

「いいよ!何が聞きたいの?」

「部活の時に言ってた、本って何を書いてるんですか?」

「物語だけど…。誰かに見せられるようなものじゃないよ…。」

「大丈夫ですよ!興味があります!」

「えーっと…じゃあ…。でも…やっぱり内緒!」

「了解です!れんかさんは何かありますか?」

「私は…。ゆめちゃんは大切な人って居る?」

「居ますよ!れんかさんは?」

「私も居る。その人のこと、どう思ってるの?」

「毎日、幸せに暮らしてたらいいなって思います!」

「えー!いいじゃん。その人とはどんな関係?」

「友達です!」

「もっと深い関係になりたいとかあるの?…恋人とか!」

「恋人って言うか…。そばには居たいなって思いますよ!みんなで楽しく過ごせたらなって!」

「ふーん…。それもいいかもね。」

「もしかして、れんかさん好きな人居ますか?」

「えー!?」

顔を赤くして、両手で顔をおおう。

「うん。内緒だけど、居るよ!」

「いいですね!どんな人なんですか?」

「えーっとね…!優しくて、まわりのこと考えててね…めっちゃいい人なの!」

ゆめは笑顔で言った。

「ゆめちゃんが嬉しそうで、とっても嬉しいです!」

「ありがとう!好きな人のこと、たくさん話したいんだけど…。

バレちゃうのは恥ずかしいから…ごめんね!」

「大丈夫ですよ!」

「2年前に、ショーでとっても輝いてたんだ…。まるでアイドルみたいだったよ…」

「ショーってダイバースショーのことですか?私も先輩と行きましたよ!」

「えー!そうなの?
じゃあ、見てるかも…!」

「そうかもですね!」

「ちょっと話しすぎたかも。お話聞いてくれてありがとう!」

「こちらこそ!とても楽しい時間でした!」

「それは良かったよ!またお話しようね、ゆめちゃん。」

「こちらこそ、れんかさん!是非お話しましょう。」

「またね!」

そう言って、れんかはゆめとわかれた。

残ったゆめはそのまま廊下を歩いていく。

そして心の中で思った。

良かった…。先輩ともう一度会えて…。

そして色々な出会いがあったこと。

私はなんて幸せものなんでしょう。


ところで、前から先生がやってきた。

ゆめはすぐに声をかける。

「先生!」

「あなたは…新しく入った」

「ゆめです!」

「私に何か用?」

「はい!先輩から聞いてたんですけど、先生は思想学部を危機から救い出した女神様なんですよね!」

「え!?私、何かしたっけ…?」

「はい!顧問になってくれたって!」

「あぁ…。そう。顧問が居ないみたいだったから、私で良ければって。」

「でも、それ以外は特に何もしてないよ。」

「それでも、とても優しい先生だと思います!」

「ありがとう。やっぱり、思想学部に入る子ってちょっと変わってるね。」

「そうですか?」

「うん。みんなとてもいい子達。」

「ありがとうございます!他の人も言ってくださるなんて、自分のことのように嬉しいです!」

「みんながね…」

「なんでしょう?」

「自分で理想の方向へ向かおうとするから、私は先生らしいことができないんだ。」

「壊しちゃいけないって。」

「私はそれでいいのだと思いますよ。上手くは言えませんけど…。」

「そう…ありがとう。でも、変わらず行き過ぎた時は私が止めるから。」

あの時みたいに…。

「ふふふっ!」

「どうしたの?」

「先生、とても嬉しそうだったから。私も嬉しくなって」

「ふふふっ」

先生も笑った。その場は笑顔で包まれる。

「ゆめちゃん、またね。」

「はい!先生またお話しましょう!」

今日もとってもいい日。

自然とスキップになっていた。

「ゆめちゃん!」

後ろから、誰かが呼ぶ声がした。

「はい、なんでしょう?」

振り返ると、そこにはふらさんが居る。

「あ!ふら先輩!」

「みんなと探してたんだ!」

ふら先輩の後ろから、こうたくんと、ていみちゃんが近付いてくる。

「わ!ビックサプライズ!どうしたの、みんな!」

「いつもあってるじゃん。ゆめって、いつも大袈裟。でも…」

こうたくんは少し嬉しそうに話す。

続けて、ていみちゃんが「うん。でも、それがゆめちゃんのいいところ。」と笑う。

「うんうん。いつも明るくて可愛い人!」

「それでね、さっきのことだけど、学校の後の部活終わったら、みんなでお話しないって言ってたんだ!」

「えー!ふら先輩そうなんですか?

話したいです!」

「やった!決まり!」

そう、私にとって、大切な時間。

それは、みんなの嬉しそうな姿をみる時、そして、大切な人達と楽しく過ごす時間

ありがとう

─────────
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