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三年生
援助
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いいことの後には悪いことがあり、悪いことの後にはいいことがある。
僕はそう聞いたことがあった。
だけど…
最近は悪いこと続きだ。
大きな目で見れば、留学したこと。
それは僕にとって幸せな時間だった。
だが…。
創作にある、四面楚歌という言葉。それはこの時に使うのだろう。
どうやっても、今の状態から抜け出すことや、いいことがあるなんて思えない。
この創作をしてる時間は、とても幸せだと言えるが、いつ奪われてしまうかも分からない。
そんな不安が、いつも自分をつきまとうのだ。
だが、段々と、僕はみんなと馴染んでいった。
創造性を重視している僕は、なにかしようと思って動ける程、行動力はない。
ただ、黙ってることしかできないのだ。
そんな人間を、人は問題視しないだろう。
友達は言った。
「大人しいじゃん。心入れ替えたんだな。」
見直したように言った彼の言葉が、全く嬉しくなかった。
「勉強頑張ろうね。」
「うん。」
ある日から、家族ではなくなる。
その理由が、今の時代に反しているから…。
もし、ぞくしていれば、社会的な徹底排除にあう。
もう居ないあの人は、僕の恩人であった。創作を知るきっかけをくれる。
世界を色々にまわって、それをメモ帳かきとめる。
創作を色々持ってる。それらを優しく教えてくれたし、残してくれた。
もうどちらもなくしたり、処分されてしまいほとんど残っていないが、心の中に残ってる。
そのひとつにこれがあった。
創作をする時、最初はあまり決めすぎず、考える余地を残しておいて欲しい。
君が創作を楽しくできること、願っているよ。
あの人は歳をとっても純粋だったと思う。
だからこそ、色々なことを知れたし、楽しく生きれていたんだと思う。
恩人はいつも笑って言ってた。
「人生は楽しい。」
本当に創作をなくしていいのか…。
僕は創作がダメだという考え方を変えて欲しいんじゃない。
ただ、和解したいんだ…。
創作は悪いことばっかりじゃないって…。
だけど、行動は相変わらずできない。
そうして考えてるうちに、1日の授業は終わっていた。
いつも通り…。
僕は限られた時間を、創作で楽しく…。
帰る前、トモさんが僕の前にやってきた。
「良ければ、シソウの家で…話したいことがあるんだ。2人きりでね。」
「なんだろう?」
「今、ここでは言えない。じゃあね。」
そう言い、走って行ってしまう。
僕はそのまま家に帰った。
特になにもすることはなかったし、創作もできそうにない。
彼女が来るみたいだから。
思えば、僕は、初終島に行ったことで、大きく変わった。
変わった考えの人との触れ合い、自分への肯定感。
色々なものが自分の中で得られた気がしたんだ。
変化は帰ってからも顕著にあった。昔だったら、背負わせたくないと思ってたけど…。
今は、創作のために動こうとしてる。
それがいいのか、悪いのかはともかく、自分の中の何かが変わったんだろう。
それから程なくして、トモさんが来た。
「シソウ、久しぶり…。」
「何の用?」
「実はね、シソウと創作がしたいなって…。」
「どういうこと?」
「前はいきなりで、内容もびっくりしたから断っちゃったけど…。私も思うところがあるんだ。」
「そうだったんだ。」
「うん。良ければ、たまにシソウの家で初終島に居た時みたいに…。
お話したいなって…」
「本当にいいの?」
「うん。みんなどこか暗いし、自由に考えられないのって寂しいから。」
「ありがとう。」
僕は思った。まだ、捨てたものじゃない。希望はあるんだ。
「そういえばね。」
トモさんはそう言って、持っていたバッグの中から1冊のノートを取り出す。
「それは?」
「すすむさんから貰った絵本。」
「ノートじゃない?」
「ううん。ノートだけど、この中には、絵本の内容、そして考察が書いてあるの。」
僕は国に戻る前のことを思い出していた。
「トモさん。この絵本、貰ったのは嬉しいけど、国には持って帰れないね。」
「そうだね…。」
「誰かにあげようと思うんだ。」
僕はそういい、近くに住んでた子供にあげる。
今の僕には、持って帰れないし、必要ないかもしれない。
本当に必要なのは、これからのことに色々な希望を持った小さな子供に…。
そう思っていた。
トモさんは言う。
「これね、すすむさんの先輩が絵本と一緒に渡したんだって。」
「私、シソウがすすむさんの絵本を渡したことを言ったんだ。その理由もね。」
僕は頷いた。
「そしたら、残しておこうと思ったんだけど、これを渡すって言って。」
「すすむさんの先輩との繋がりの、大切なものって。」
僕は「ありがとう…。」と言った。
そして、そのノートをひらく。
一度も見たことがないはずだった。
だけど、どこか…心の中に、懐かしいような記憶がある。
後半のページにいくと、パラパラとめくっていった。
この絵本の物語に対して、強い思いがある。
一つ一つ、考えてるこの持ち主の思いが伝わるようだった。
そして、最後に、こう書かれていた。
多分、最後にうさぎが空を見上げた時、美しい世界がみえたっていうのは…。
きっと、そばには美しい世界がいつも広がってるって伝えようとしてるんだと僕は思うんだ。
だから、希望を…
僕はそれ以上は読まなかった。
トモさんに感謝した。
「これから、一緒に、色々なことを考えよう。理想の世界を創造しようよ。」
「うんっ!」
トモさんは笑顔で頷く。
悪いことの後には、いいことがある。
それはあながち間違いじゃないのかもしれない。
まだ、希望を失うにははやかったのかもしれない。
楽しい瞬間っていうのは、まだまだこれから沢山ある
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僕はそう聞いたことがあった。
だけど…
最近は悪いこと続きだ。
大きな目で見れば、留学したこと。
それは僕にとって幸せな時間だった。
だが…。
創作にある、四面楚歌という言葉。それはこの時に使うのだろう。
どうやっても、今の状態から抜け出すことや、いいことがあるなんて思えない。
この創作をしてる時間は、とても幸せだと言えるが、いつ奪われてしまうかも分からない。
そんな不安が、いつも自分をつきまとうのだ。
だが、段々と、僕はみんなと馴染んでいった。
創造性を重視している僕は、なにかしようと思って動ける程、行動力はない。
ただ、黙ってることしかできないのだ。
そんな人間を、人は問題視しないだろう。
友達は言った。
「大人しいじゃん。心入れ替えたんだな。」
見直したように言った彼の言葉が、全く嬉しくなかった。
「勉強頑張ろうね。」
「うん。」
ある日から、家族ではなくなる。
その理由が、今の時代に反しているから…。
もし、ぞくしていれば、社会的な徹底排除にあう。
もう居ないあの人は、僕の恩人であった。創作を知るきっかけをくれる。
世界を色々にまわって、それをメモ帳かきとめる。
創作を色々持ってる。それらを優しく教えてくれたし、残してくれた。
もうどちらもなくしたり、処分されてしまいほとんど残っていないが、心の中に残ってる。
そのひとつにこれがあった。
創作をする時、最初はあまり決めすぎず、考える余地を残しておいて欲しい。
君が創作を楽しくできること、願っているよ。
あの人は歳をとっても純粋だったと思う。
だからこそ、色々なことを知れたし、楽しく生きれていたんだと思う。
恩人はいつも笑って言ってた。
「人生は楽しい。」
本当に創作をなくしていいのか…。
僕は創作がダメだという考え方を変えて欲しいんじゃない。
ただ、和解したいんだ…。
創作は悪いことばっかりじゃないって…。
だけど、行動は相変わらずできない。
そうして考えてるうちに、1日の授業は終わっていた。
いつも通り…。
僕は限られた時間を、創作で楽しく…。
帰る前、トモさんが僕の前にやってきた。
「良ければ、シソウの家で…話したいことがあるんだ。2人きりでね。」
「なんだろう?」
「今、ここでは言えない。じゃあね。」
そう言い、走って行ってしまう。
僕はそのまま家に帰った。
特になにもすることはなかったし、創作もできそうにない。
彼女が来るみたいだから。
思えば、僕は、初終島に行ったことで、大きく変わった。
変わった考えの人との触れ合い、自分への肯定感。
色々なものが自分の中で得られた気がしたんだ。
変化は帰ってからも顕著にあった。昔だったら、背負わせたくないと思ってたけど…。
今は、創作のために動こうとしてる。
それがいいのか、悪いのかはともかく、自分の中の何かが変わったんだろう。
それから程なくして、トモさんが来た。
「シソウ、久しぶり…。」
「何の用?」
「実はね、シソウと創作がしたいなって…。」
「どういうこと?」
「前はいきなりで、内容もびっくりしたから断っちゃったけど…。私も思うところがあるんだ。」
「そうだったんだ。」
「うん。良ければ、たまにシソウの家で初終島に居た時みたいに…。
お話したいなって…」
「本当にいいの?」
「うん。みんなどこか暗いし、自由に考えられないのって寂しいから。」
「ありがとう。」
僕は思った。まだ、捨てたものじゃない。希望はあるんだ。
「そういえばね。」
トモさんはそう言って、持っていたバッグの中から1冊のノートを取り出す。
「それは?」
「すすむさんから貰った絵本。」
「ノートじゃない?」
「ううん。ノートだけど、この中には、絵本の内容、そして考察が書いてあるの。」
僕は国に戻る前のことを思い出していた。
「トモさん。この絵本、貰ったのは嬉しいけど、国には持って帰れないね。」
「そうだね…。」
「誰かにあげようと思うんだ。」
僕はそういい、近くに住んでた子供にあげる。
今の僕には、持って帰れないし、必要ないかもしれない。
本当に必要なのは、これからのことに色々な希望を持った小さな子供に…。
そう思っていた。
トモさんは言う。
「これね、すすむさんの先輩が絵本と一緒に渡したんだって。」
「私、シソウがすすむさんの絵本を渡したことを言ったんだ。その理由もね。」
僕は頷いた。
「そしたら、残しておこうと思ったんだけど、これを渡すって言って。」
「すすむさんの先輩との繋がりの、大切なものって。」
僕は「ありがとう…。」と言った。
そして、そのノートをひらく。
一度も見たことがないはずだった。
だけど、どこか…心の中に、懐かしいような記憶がある。
後半のページにいくと、パラパラとめくっていった。
この絵本の物語に対して、強い思いがある。
一つ一つ、考えてるこの持ち主の思いが伝わるようだった。
そして、最後に、こう書かれていた。
多分、最後にうさぎが空を見上げた時、美しい世界がみえたっていうのは…。
きっと、そばには美しい世界がいつも広がってるって伝えようとしてるんだと僕は思うんだ。
だから、希望を…
僕はそれ以上は読まなかった。
トモさんに感謝した。
「これから、一緒に、色々なことを考えよう。理想の世界を創造しようよ。」
「うんっ!」
トモさんは笑顔で頷く。
悪いことの後には、いいことがある。
それはあながち間違いじゃないのかもしれない。
まだ、希望を失うにははやかったのかもしれない。
楽しい瞬間っていうのは、まだまだこれから沢山ある
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