思想学部

ケーキ

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三年生

未来の自分へ

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未来の僕はどうしているのだろうか?

今の自分が、あなたにお願いするとすれば一つだけ。

ただ、それを言う前に、少し僕の話に付き合って欲しい。

僕はただの弱い人間だ。欲に弱く、禁止されても、たえることができない。

そして、批判される立場に置かれることも耐えられない。

それなのに、僕はよく、自分というものを理解せずに無理な要求をかける。

批判されるのが怖いはずなのに、相手に求めてしまう。

絶対にのんでくれないと分かっていながら、言ってしまうのだ。

自分の気持ちを、相手が完全に理解することはない。

そんなことは分かってる。ただ、その冷たさに、救済を求めようとする僕の弱さ。

ある日から、僕は大切なものを失ってしまった。

いつもそばにありすぎて、気付かなかった大切なもの。

未来の僕はその大切なものを大事にできていますか?

そうであれば、僕は嬉しい。

ただ、今は、どうしても離れなければいけない状況にある。

できることならば、長くずっと一緒にありたい…。

そう心から願ってる。しかし、状況がそれをさせない。

僕ののぞむそれとは逆に、離れていってしまうのだ。

この世界は、夢が叶うことは知ってる。

ただ、思い描くそれとは少し異なった叶い方をすることが日常茶飯事。

未来、どうなってるか…。

少し怖さがある。これから進むうえで、あなたは何をしているのか…。

これから少しずつ歩いていきたい…。

絶望だらけの今かと思ってた。

しかし、希望はそばにあったんだ。

もう失いかけていたと思ってたが…。

中々にきれないものもあるようだ。

それに、僕は助けられてる。出会いは大切にしていきたい。

僕にとっての大切なそれも、全くしていない訳では無い。

自由さを失いながら、今、書いているように制限をかけ進んでいる。

どこでもできなくなるもどかしさもある。

しかし、こうして、何かを考えている時、何かを思いついた時。それらは相変わらず、僕に幸せな気持ちを届けてくれる。

僕の大切なものは、いつもそばにあるって事を…。

少し長くなってしまったが、僕が、未来のあなたに、お願いしたいこと。

それを最後に話して終わりとしよう。

どんな時であっても、優しさを忘れないで欲しい。

人への優しさを忘れてしまえば、僕は物語を書いてる意味は無い。

人に優しさを与えられてないのなら、どんなに知識があろうと…どんなに注目されようと…

人、そして、自らを幸せにすることはできない。

これは、今、心の底から思ってる偏見だ。

優しさを…心の中に。

今、現在の願いである。

────────

思ったより、のめり込み過ぎてしまった。

思いつくままにノートに書いた。

「シソウ!」

「トモさん?」

少し前のことが思い出される。トモさんが、創作などを話し合うって言ってくれた。

「あの後、どうしたんだっけ…?」

「あの後…?」

「あぁ。そうだった。」

僕は自力で思い出す。

少し、未来の自分に書いておきたいことがあるって言ったんだ。

「なんだか分からないけど、ずっとシソウノートに向き合ったまま集中してて…」

「ごめん。」

「ううん。大丈夫。それだけ熱中できることがあるって素晴らしいと思うんだ。」

「ありがとう。」

「ところで、未来の自分へ…だっけ?」

「うん。どんなこと書いたの?」

「未来の自分が、こうあって欲しいなって一つだけ書いたんだ。」

「へぇ~。シソウ、一つだけなんだー。」

「一つだけって?」

「もっと沢山書くのかと…。創作好きって言ってたから、例えば、猫に翼をはやしたいとか…。」

「なるほど。確かにそれもいいけど、僕の夢は創作によってほとんど叶ってるから。」

「でも、現実にいる自分の内面では、優しくいようって思ってても、たまに忘れてしまうことがあるから。」

「未来の自分にきっかけを与えたいんだ」

トモさんはコクコク頷いて聞いていた。

「そういえば、トモさんは未来の自分に何か伝えたいことはあるの?」

「えっとね…」

右の頬に人差し指をあてる。

「私はみんなと仲良くしてたらいいなって思うよ!」

「確か、留学先で、似たようなこと言ってたね。」

「うん。私の考えは、仲良くすることだから…。私が一番好きなことだし!」

「みんなと仲良くするか…。いい考えだね。」

僕は思った。自分には、向かないかもしれないけど。

「ありがとう。シソウもみんなと仲良くできたらいいな」

「こちらこそありがとう。」

誰かと仲良くするのもいいかもしれない。

僕はそう思うのだった────────
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