思想学部

ケーキ

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三年生

過去物語6

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あるところに一冊の本があった。

それは色んなことが書いてあって、色んなひとが居て、色んな考えがあって…

でも、お互いを認められず、たまに喧嘩してしまったり

だけど、仲直りしてギクシャクしてるけど、なんとか今までやってきた。

楽しいことはあって、ありがとうと言い合ったり励ましあったり。

苦しい時はそっとして、時にはなぐさめたりもした。

それは理想の形で、他にも沢山あった。

だけど、変わらないのは、みんなと暮らしてるってこと。

一人の時もあるけど、誰かと関わって楽しかったり、苦しかったり。

ぼくの頭の中に浮かんできた物語。何かの本の感想みたい。

それがなんなのか分からない。だけど、その一冊の本がとても気になってた。

どこにあるのかは分からない。

だけど、閉まっておいたら、いつかは出会えるかもしれない。

そう思った。

ところで、僕が最初に出会った物語は何だったろうか。

あの人が僕に沢山の物語を教えてくれたし、色々買って渡してくれた。

ぼくはそれを沢山読んで、自分も色々と創作をしてみたいと思った。

今は見れて無いが、あの時に沢山読んできたから浮かんでくる。

それを見てる時間は、何故か、感情が揺さぶられたり、今という時を忘れてしまう。

自分というものが居ない世界。それが、創作の中にはあった。


ところで、ある日、ぼくは親に聞いた。

「はじめて僕がみた物語って何かな?」

「分からない。けど、積んでしまってある初終島の絵本の中にあるんじゃない?」

お母さんはそう言って、ひっぱりだす。

そこには色々あった。

そして、ひとつとりだして言う。

「そうそう、この本、小さい頃、お母さんが読んでくれたんだ。」

手にあったのは、『ほかのせかい』と書かれた絵本だった。

「どんな話か忘れちゃったけどね…。」

「シソウくんも、探してみたら、もしかしたら見つかるかもね」

そのままお母さんはその場を離れた。

残ったぼくは絵本、童話を探す。

いろいろな本がそこにあった。

動物達がお互い自分のできることを頑張る話、月にいるうさぎの何をしてるのか?の話などさまざまあった。

結局、自分が読んでた本は分からなかったので、ぼくは何冊かめくってみることにする。

最初に見たのは『きみとぼく』という本。

主人公が、一人ぼっちの中、進んでいくうちに少しずつ仲間が増えていく。

そして、“因縁のきみ”という存在とあい、そこで話し合い、友達になろうという物語。

見たことあるような、ないような…。

結局分からなかったので、次の本にうつった。

次は『力があればなんでもできる』という本。

主人公はとても明るかった。

だけど、力は殆どなかった。小さい小さい蚊。

色々に走り回って、そばに居た誰よりも行動してた。

他の虫が、「どうしてそんなに動き回れるの?」と聞く。

「仲間のため。これからいっしょに生きていく仲間の…」

そう言って、毎日、動き回った。

またある日、虫はたずねる。

「どうしてそんなに小さいのに力強いの?とても大きな生き物に挑んでいける。」

「分からない。だけど、しようと心に強い思いがあるから。」

これも知らない物語。

この蚊という生き物。

この世界には存在しないが、他の世界では、ある種、人間の小さな敵として登場する。

小さいながらも、人間にとても印象を残してる生き物らしい。

そろそろ、最後にするか…

ぼくはどの本を読もうかとまわりを見て回った。

しかし、最後に良さそうな本は見つからない。

仕方ない、これをよんでみるか。

そう思って、お母さんが言っていた、『ほかのせかい』という絵本をとった。

このせかいには、ふたつのせかいがある。

おたがいのせかいはかんしょうしあって、かなしいときはかなしい。

うれしいときはうれしい。

一方の世界。

いろいろなことをしって、いろいろなことを発明していました。

その知ったことをもらって、こっちも発明していきます。

世界はどんどん裕福になっていきました。

だけど…

恥ずかしい。そう言って、自分の思いを、ぐちゃぐちゃに隠してしまいました。

すると、もう1つのせかいで色々な場所で、火事がおこって、燃えてしまいます。

そのぐちゃぐちゃに隠した世界に、不幸がおとずれました。

悲しいことがあったので、ふたつとも幸福になりたいと願うようになりました。

お互いに協力して、いい世界を作ろう。

そう思って、楽しい世界に思いを馳せました。

すると、その時から、ふたつのせかいは幸せに、楽しい世界に変わっていったのです。

最後のメッセージに

ずっと、君がそばにいる。

と書かれていた。

この本。聞いた事がある。

しかし、たぶん、これじゃないだろう。

いろいろな本があった。またいつか見つかるだろう

そう思っていたが、本は燃やされてなくなってしまった

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