思想学部

ケーキ

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三年生

試合Ⅱ①

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3回戦目を突破し、準決勝に駒を進めた。

「頑張ったね!」など声が飛び交う中、1人だけ、くらくなってた。

すすむくんが、しゅごくんによって「僕は頑張ったと思うよ。」と話しかける。

しかし、「過去は変えられないんだ。一度してしまったものは取り返しがつかない。」と言った。

なんで、彼はそこまで、おもいつめてるんだろう…?


顧問の先生はみんなを集めた。

「みんな、頑張ったね。ここまで来れたのは、みんながしっかりと考えを一人一人持ってるからだと思う。」

「でも、おごらず、自分のペースでこれからもがんばりましょう!」

そう言って、みんなの背中を押した。

はじまる前、1人の男がやってくる。

「君、全宝高校の生徒?」

「はい。そうですけど。あなたは?」

「次に君たちがあたる高校と試合した、注告(ちゅうこく)高校のものです。」

「何の用ですか?」

「語説(ごせつ)高校、一人一人が完成した思想を持ってる。とても強いです。」

「なるほど…。」

「僕らは3勝0敗で負けました。」

「ちなみに、なんでそれを言ったんですか?」

「次、棄権した方がいいですよ。」

「え!?」

「あの学校は今回、確実に優勝する。話してみて分かったんです。」

その時はごめんなさいと謝った。

彼が言ったのは、ただ強いからなのか…?

何か酷いことされるというのか…?

思えば、相手は3勝0敗の無敗で全て勝ち上がってきてる…。

それから、全宝高校の思想学部全員で、試合に向かった。

相手は全身白い衣類で身を隠している。


遠くで、5人の男たちが会話をしていた。

「今は試合が始まってる頃。」

「どうなるだろうか?」

「あの場に立つ5人は、私達に勝ったものたちだ。」

「そして、私達にないものを持っている。きっと、より良い方向に進めてくれることだろう。」

────────

5人は白い衣類をはずす。

すると、そこから、5人の女性が現れた。

「女性だったんだ。」

思わず、驚いた。

恐ろしい5人の男たちが、どんどん相手を倒していったのかと…。

しかし、さっきの人が言っていた、あの理由は何なのだろう…?

すすむくんが「最初は誰が行く?」と話していた。

「僕が行く。」

そう言ったのは、しゅごくんだった。

大丈夫だろうか…?

さっき…。

すすむくんは何も言わず、「分かった。応援してる」と。

「絶対に勝つ。」

そう呟くと、試合の場へ。

その最中、1つ前の試合のことが頭に浮かんでいた。


2勝0敗で、次に勝てば準決勝に進める。

その時も「僕が行く。」と言った。

しかし、中々、相手の方は決まってないよう。

内部で少しもめているようだった。

「俺が行く。」

「君はだめだよ。2試合目、相手の人に酷いことを言ったじゃないか…。」

「しかし、勝てた事実があるだろ。」

部員達は出ることを、否定していた。

「そこまでして勝ちたくない…」

だが、それらを振り払い、その男は出ていく。

主催者に言った。

「あいつらは全員棄権するらしい。あとは俺1人だけでやる。」


「君が相手?誰でもいいけど。」

「あぁ。俺が相手だ。」

「僕から話すよ。僕の思想は、大切な人を守ること。

君の思想は?」

すると、彼は笑いだした。

「思想なんてある訳ないだろ。勝てればそれでいいんだ。」

「な…!?」

「大切な人を守るだって?本当にできると思ってんのか?」

「出来るさ。」

だが、相手は余裕を見せ、笑って言う。

「それが考えってことは、昔、守れなかったことがあるんじゃないか?」

「何が言いたいんだ…。」

「図星だな。昔、守れなかったやつが、本当に守れると思ってんのか?」

「うるさい。」

「お前は失敗したんだ。更に傷付けたんだよ。大切な人ってやつをよ。」

それを聞いて、急にあたまが痛くなった。

同じ部活の人が、よってきて負けになる。

僕は守れなかったのか…?そう呟いた時、そばに生徒会長をつとめていた人が居た。

「守れないことは誰にだってあるよ…。」

「だけど、守りたいって…その気持ちがまだあるなら、きっと守れる。私はそう信じてるよ。」

そのまま、対戦に向かっていった。

試合を見ていなかったから、どうなったか分からない。

もしかしたら、守りたいという気持ちが勝ったのかもしれない。


「あなたが相手ですか?」

「うん。僕が相手。」

「私は世人愛(せじんあい)と言います。あなたは?」

「名前はしゅご。」

「ありがとうございます。では、早速、はじめましょうか。」

「分かった。」

「どちらから言いますか?」

「じゃあ、ぼくが言う。」

「分かりました。」

「僕の思想は大切な人を守りたいということ!」

────────
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