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三年生
試合Ⅲ⑤
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「あの…!お願いがあるんですけど。」
「どうしたの?」
「この学校にはもう一度来たいなって思ったんです。
学校に居る方たちがどんな方か見たくて。」
「いいと思うよ。校長先生は優しい方だし、きっと大丈夫って言うよ。」
「ありがとうございます!
それで…お願いって言うのはこれからある文化祭のとき、私もお店を開きたいんです。」
「お店って?」
「マスク(仮面)屋です!」
「そう。好きなの?」
「はいっ!」
「分かった。校長先生に聞いてみるね。」
「じゃあ!」
「ちょっと待って。」
「はい。」
「私の名前教えておくね、いなしって言うの。またね、仮面の後輩さん。」
────────
「続けよう。」
「うん、お姉ちゃん!」
「あなたのいう可愛いって何?」
「私が可愛いと直感で思ったもの。」
「それはみんなもそうなの?」
「ううん。今まで話してみて思った。それぞれ可愛いと思うものが違うって。」
「あなたの価値観を押し付けていいの?」
「私は生徒会長になった。
みんなの考えを聞いて、私ののぞむものに近付けていきたい。」
「色んな可愛いがあっていいって…。」
「もしかしたら、それって、お姉ちゃんの言ってたそれぞれ特別なものを持ってるってことなのかも。」
「じゃあ…私の勝ちでいいかな…?」
「ううん。できるなら、二人で肩を並べて歩いていきたい。」
また私の一年前の記憶がよみがえってきた。
文化祭でのこと。
「マスクはいりませんか…?」
だけど、そういうけど、誰も来てくれない。
寂しさはその気持ちじゃなかった。
「じゃあ…可愛くないものはどうするの?
たとえば…私の名前、はみだしもののはみとか。」
みおは笑顔で言う。
「いいえ…。私はお姉ちゃんの名前、そうは思わない。」
「あなたの考えに出てる名前。」
「愛野うみ…。どんな人でも受け入れる…。
それは海みたいに深い優しさ、そして愛なんだと思う。」
「私はお姉ちゃんの名前、大好きなんだ。」
うみはみおに背を向ける。
「ありがとう…。あなたが私の名前を可愛いって言ってくれるのは嬉しい…。」
「だけどね、この試合に私は負けないから…。」
「分かった。」
「え…?」
「私はお姉ちゃんの考えが好きだから、負けてほしくない…。」
「同じ部活のみんなには悪いけど…お姉ちゃんに勝ちを譲ります。」
直後、うみはみおの手を取った。
「みおちゃんの勝ちでいいよ…!」
涙で目元が赤くなっていた。
「え…?」
「私もみおちゃんの事が大好き。友達でいたい…。」
「それに…真剣に向き合った考えには、優劣なんてつけられないよ。」
「うみお姉ちゃん。」
みおはそう言い微笑む。
「みおちゃん。」
二人はそっと手をとりあう。
「また会って一緒にお話しようね。」
「うん!話そうね!」
二人はお互いの部活に戻った。
リベシン高校では、すいぞうがうみの元へ。
「試合、引き分けてくるなんてな。やっぱり、部長に信用されてないやつは…。」
「ごめんね。」
謝っても、みおは笑顔を絶やさなかった。
そこへ部長がやってくる。
「いいじゃないか。3勝で終わらせなければいけないルールなんてない。」
「部長がそういうのなら…。」
「それに…。」
部長はそう言いみおの方を見る。そして呟いた。
「良かったな。」
「次、俺が行ってもいいですか?」
「あぁ、もちろん。」
「俺が決着をつけてきます。」
「任せた。」
そして、すいぞうは先に試合の場へと行った。
それをみて、僕は思う。
「次は彼か…。0勝2敗1引き分け。厳しいな…。」
僕はすすむくんの元へ向かう。
「次は僕が行こうか?」
「うん、いいけど…。」
「すいぞうくんのことは、よく知らないけど頑張るよ。」
やっぱり、彼と対戦することになった。ここは僕が頑張るんだ…。
そう思ってると、後ろから声が聞こえてきた。
「あいだくんごめんね。」
「庭野さん?」
「私が次に行ってもいいかな?」
「僕はいいよ。
ぶんたくんはどうする?」
「庭野さんはどうして行きたいの?」
「相手がすいぞうくんだからって理由…。
この部活に入ったのも、彼と話し合うため。」
「そうだったんですか…。」
「はい。だから、勝ち負けは全然考えてないです。
個人的なことでごめんなさい…。」
「いいんです。次にいって大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
庭野さんはすいぞうくんの待つ試合場へ。
「ははは。」
すいぞうくんそう笑いながら言った。
「まさか、あいだじゃなく、庭野がくるとはな。」
「あなたとは話したいと思ってたから。」
「何をだよ。」
「これから分かるよ。」
────────
「どうしたの?」
「この学校にはもう一度来たいなって思ったんです。
学校に居る方たちがどんな方か見たくて。」
「いいと思うよ。校長先生は優しい方だし、きっと大丈夫って言うよ。」
「ありがとうございます!
それで…お願いって言うのはこれからある文化祭のとき、私もお店を開きたいんです。」
「お店って?」
「マスク(仮面)屋です!」
「そう。好きなの?」
「はいっ!」
「分かった。校長先生に聞いてみるね。」
「じゃあ!」
「ちょっと待って。」
「はい。」
「私の名前教えておくね、いなしって言うの。またね、仮面の後輩さん。」
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「続けよう。」
「うん、お姉ちゃん!」
「あなたのいう可愛いって何?」
「私が可愛いと直感で思ったもの。」
「それはみんなもそうなの?」
「ううん。今まで話してみて思った。それぞれ可愛いと思うものが違うって。」
「あなたの価値観を押し付けていいの?」
「私は生徒会長になった。
みんなの考えを聞いて、私ののぞむものに近付けていきたい。」
「色んな可愛いがあっていいって…。」
「もしかしたら、それって、お姉ちゃんの言ってたそれぞれ特別なものを持ってるってことなのかも。」
「じゃあ…私の勝ちでいいかな…?」
「ううん。できるなら、二人で肩を並べて歩いていきたい。」
また私の一年前の記憶がよみがえってきた。
文化祭でのこと。
「マスクはいりませんか…?」
だけど、そういうけど、誰も来てくれない。
寂しさはその気持ちじゃなかった。
「じゃあ…可愛くないものはどうするの?
たとえば…私の名前、はみだしもののはみとか。」
みおは笑顔で言う。
「いいえ…。私はお姉ちゃんの名前、そうは思わない。」
「あなたの考えに出てる名前。」
「愛野うみ…。どんな人でも受け入れる…。
それは海みたいに深い優しさ、そして愛なんだと思う。」
「私はお姉ちゃんの名前、大好きなんだ。」
うみはみおに背を向ける。
「ありがとう…。あなたが私の名前を可愛いって言ってくれるのは嬉しい…。」
「だけどね、この試合に私は負けないから…。」
「分かった。」
「え…?」
「私はお姉ちゃんの考えが好きだから、負けてほしくない…。」
「同じ部活のみんなには悪いけど…お姉ちゃんに勝ちを譲ります。」
直後、うみはみおの手を取った。
「みおちゃんの勝ちでいいよ…!」
涙で目元が赤くなっていた。
「え…?」
「私もみおちゃんの事が大好き。友達でいたい…。」
「それに…真剣に向き合った考えには、優劣なんてつけられないよ。」
「うみお姉ちゃん。」
みおはそう言い微笑む。
「みおちゃん。」
二人はそっと手をとりあう。
「また会って一緒にお話しようね。」
「うん!話そうね!」
二人はお互いの部活に戻った。
リベシン高校では、すいぞうがうみの元へ。
「試合、引き分けてくるなんてな。やっぱり、部長に信用されてないやつは…。」
「ごめんね。」
謝っても、みおは笑顔を絶やさなかった。
そこへ部長がやってくる。
「いいじゃないか。3勝で終わらせなければいけないルールなんてない。」
「部長がそういうのなら…。」
「それに…。」
部長はそう言いみおの方を見る。そして呟いた。
「良かったな。」
「次、俺が行ってもいいですか?」
「あぁ、もちろん。」
「俺が決着をつけてきます。」
「任せた。」
そして、すいぞうは先に試合の場へと行った。
それをみて、僕は思う。
「次は彼か…。0勝2敗1引き分け。厳しいな…。」
僕はすすむくんの元へ向かう。
「次は僕が行こうか?」
「うん、いいけど…。」
「すいぞうくんのことは、よく知らないけど頑張るよ。」
やっぱり、彼と対戦することになった。ここは僕が頑張るんだ…。
そう思ってると、後ろから声が聞こえてきた。
「あいだくんごめんね。」
「庭野さん?」
「私が次に行ってもいいかな?」
「僕はいいよ。
ぶんたくんはどうする?」
「庭野さんはどうして行きたいの?」
「相手がすいぞうくんだからって理由…。
この部活に入ったのも、彼と話し合うため。」
「そうだったんですか…。」
「はい。だから、勝ち負けは全然考えてないです。
個人的なことでごめんなさい…。」
「いいんです。次にいって大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
庭野さんはすいぞうくんの待つ試合場へ。
「ははは。」
すいぞうくんそう笑いながら言った。
「まさか、あいだじゃなく、庭野がくるとはな。」
「あなたとは話したいと思ってたから。」
「何をだよ。」
「これから分かるよ。」
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