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強面の騎士
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リアさんがブルブルと震えている。
反応から察するに、この男は粗暴だったり、乱暴だったりするのかも知れない。
男はニヤリと口角を上げた。
「よう、間抜け。お前、仲良く話してんのは忌人か?忌人なんかと友達ごっこしてっと罰を食らうぞ」
男が揶揄うように言う。リアさんは無言で俯いた。
この男が話しただけで、何だか空気にピリピリとした緊張感が流れる。
ちらりと周りを見てみると、いつの間にか全員しんとしていて、遠巻きに僕達を見ていた。
この男はもしかして、騎士達も関わろうとしないほど野蛮な奴なのだろうか。
「よお、忌人。面かせや」
男が僕の肩に太い腕を回す。リアさんが焦った様子で言った。
「だ、駄目です!彼は今風邪で体調を...!」
「あ?お前諸共ぶっ潰すぞ」
ドスの効いた、低い声。リアさんは顔を青くして更に震えてしまった。
辺りに緊張が走っている。
が、ただ1人、僕だけニヤニヤを抑えるのに必死だった。
確かに今は風邪を引いていてしんどい。だけど、だからこそ良いんじゃないか。
こんな状態で暴力を振られて乱暴に扱われて...どうなるだろう。意識を飛ばしてしまうかも知れない。いや...飛ばすのは勿体無い。頑張って意識を持たせないと。
強面の騎士と、その何人かの取り巻きらしき騎士は僕を人気のない倉庫の裏に連れて行った。
確定演出だ。
熱に浮かされた頭の中で、これから起こるであろう凌辱に心を躍らせる。
ああ、妄想だけで軽く達してしまいそうだ。
が、ワクワクしたのも束の間。やはり、騎士達は暴言を吐くだけで手は出してこなかった。
....足りない。そんなんじゃ。
罵詈雑言の中、欠伸をしそうになる。
折角体調が悪いんだから、もっとぐいぐい来てくれないと楽しくない。普通にしんどいだけだ。
他人から与えられる苦痛や嫌悪の視線は好きだが、自発的なしんどさにはさほど興奮しない。
帰ろうかなと思い、踵を返しかけた時。
誰かが言った。
「なぁ、バレなきゃ良いんだよな」
と。
その後見えたのは、強面の男の歪んだ笑み。そして次の瞬間には、腹部に拳がめり込み、背中を壁に強く打ち付けていた。
「っ...はぁ、はぁ....」
這い上がる嘔吐感。打ちつけた背中の鈍い痛みに、思わず笑みを浮かべそうになる。
ああ、久しぶりだ。この感覚が欲しかった...!
目が蕩け出した僕には気付かず、騎士達は怪我が目立たない腹や太腿を次々蹴っては殴ってくる。
「忌人は、懲らしめてやんないとなぁ?」
「こちとら下らねえ規制でストレス溜まってんだっ、よっ!」
薄暗い倉庫裏に、鈍い音と歪な笑い声が響く。
義母や元世界の不良なんてものとは比べ物にならないくらい、重くて痛い暴力だった。
ああ、痛い、気持ちいい、痛い...もっと酷く、痛くして!!
掠れかけの意識の中、暴力の衝撃に混じり会話が聞こえる。
「ていうか、娼館行けなくてもこいつ使えば良いんじゃねえか?」
「確かに!」
「おいおい、暴力も強姦もバレたらあの『規則の鬼』が黙ってないぞ」
「副団長か?だからバレなきゃ良いんだよ。というかさ」
「忌人なんて、どんな風に扱おうが誰も何も言いやしねぇよ」
冷たく声が響いた。
「~~~っ♡」
ああ、その言葉にも興奮する。それに、娼館に行けない代わりに僕を?
奥がジンジンして仕方ない。凌辱が待ち切れない....!
「とはいえ、今日は忙しいじゃん。後始末も面倒だしこの辺にしとこうぜ」
そうだな、なんて笑いながら、彼等は去って行く。強姦までする時間は無かったようだ。
物のように好き勝手扱われて、放っておかれた僕。
うぅ、堪らない...♡
彼等が去った後も、僕は暫く興奮と痛みの余韻に浸っていた。
反応から察するに、この男は粗暴だったり、乱暴だったりするのかも知れない。
男はニヤリと口角を上げた。
「よう、間抜け。お前、仲良く話してんのは忌人か?忌人なんかと友達ごっこしてっと罰を食らうぞ」
男が揶揄うように言う。リアさんは無言で俯いた。
この男が話しただけで、何だか空気にピリピリとした緊張感が流れる。
ちらりと周りを見てみると、いつの間にか全員しんとしていて、遠巻きに僕達を見ていた。
この男はもしかして、騎士達も関わろうとしないほど野蛮な奴なのだろうか。
「よお、忌人。面かせや」
男が僕の肩に太い腕を回す。リアさんが焦った様子で言った。
「だ、駄目です!彼は今風邪で体調を...!」
「あ?お前諸共ぶっ潰すぞ」
ドスの効いた、低い声。リアさんは顔を青くして更に震えてしまった。
辺りに緊張が走っている。
が、ただ1人、僕だけニヤニヤを抑えるのに必死だった。
確かに今は風邪を引いていてしんどい。だけど、だからこそ良いんじゃないか。
こんな状態で暴力を振られて乱暴に扱われて...どうなるだろう。意識を飛ばしてしまうかも知れない。いや...飛ばすのは勿体無い。頑張って意識を持たせないと。
強面の騎士と、その何人かの取り巻きらしき騎士は僕を人気のない倉庫の裏に連れて行った。
確定演出だ。
熱に浮かされた頭の中で、これから起こるであろう凌辱に心を躍らせる。
ああ、妄想だけで軽く達してしまいそうだ。
が、ワクワクしたのも束の間。やはり、騎士達は暴言を吐くだけで手は出してこなかった。
....足りない。そんなんじゃ。
罵詈雑言の中、欠伸をしそうになる。
折角体調が悪いんだから、もっとぐいぐい来てくれないと楽しくない。普通にしんどいだけだ。
他人から与えられる苦痛や嫌悪の視線は好きだが、自発的なしんどさにはさほど興奮しない。
帰ろうかなと思い、踵を返しかけた時。
誰かが言った。
「なぁ、バレなきゃ良いんだよな」
と。
その後見えたのは、強面の男の歪んだ笑み。そして次の瞬間には、腹部に拳がめり込み、背中を壁に強く打ち付けていた。
「っ...はぁ、はぁ....」
這い上がる嘔吐感。打ちつけた背中の鈍い痛みに、思わず笑みを浮かべそうになる。
ああ、久しぶりだ。この感覚が欲しかった...!
目が蕩け出した僕には気付かず、騎士達は怪我が目立たない腹や太腿を次々蹴っては殴ってくる。
「忌人は、懲らしめてやんないとなぁ?」
「こちとら下らねえ規制でストレス溜まってんだっ、よっ!」
薄暗い倉庫裏に、鈍い音と歪な笑い声が響く。
義母や元世界の不良なんてものとは比べ物にならないくらい、重くて痛い暴力だった。
ああ、痛い、気持ちいい、痛い...もっと酷く、痛くして!!
掠れかけの意識の中、暴力の衝撃に混じり会話が聞こえる。
「ていうか、娼館行けなくてもこいつ使えば良いんじゃねえか?」
「確かに!」
「おいおい、暴力も強姦もバレたらあの『規則の鬼』が黙ってないぞ」
「副団長か?だからバレなきゃ良いんだよ。というかさ」
「忌人なんて、どんな風に扱おうが誰も何も言いやしねぇよ」
冷たく声が響いた。
「~~~っ♡」
ああ、その言葉にも興奮する。それに、娼館に行けない代わりに僕を?
奥がジンジンして仕方ない。凌辱が待ち切れない....!
「とはいえ、今日は忙しいじゃん。後始末も面倒だしこの辺にしとこうぜ」
そうだな、なんて笑いながら、彼等は去って行く。強姦までする時間は無かったようだ。
物のように好き勝手扱われて、放っておかれた僕。
うぅ、堪らない...♡
彼等が去った後も、僕は暫く興奮と痛みの余韻に浸っていた。
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