異世界に召喚されたら職業がストレンジャー(異邦”神”)だった件【改訂版】

ぽて

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最終章 最終決戦だヒャッハーな件

おひさしぶりっス!

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 というわけで、呆気なく閉鎖された国境の砦を抜けた勇者一行改め革命軍。あ、和平会談ハブられてた奴らともジャックロットで合流していたから、人数多い。

 ……ちなみに砦突破においては、斉藤君という犠牲を払いますた。安らかに眠れ、斉藤よ!

「――ちょ、神やん! 僕、死んでないからね!?」

 友瀬が中和剤の配合間違えたおかげで、地下室で麻痺ってるところを保護されたんだよな、うん。
 友瀬曰く「アトリエシリーズのブレンド配合を現実に取り入れるのは、まだ早かったようね……」との事。まさか今までゲーム感覚で錬金術師してたのか、お前ェ!?
 それにしても不可抗力とはいえ、自分で仕掛けた罠にハマる暗殺者……社会的には死んだも同然では?

「暗殺者として大成する気無いから良いんだよ!」
「そうかそうかー。ぷくく」
「お願いしますから話、聞いて? ついでにあの姿は記憶から削除してもらえると嬉しいんだけど……」
「オレジャナクテヨカッタナー」

 気配遮断持ちは二人だったので確率は二分の一。俺がそうなっていた可能性もあったが、実際はこの通り。くじ運は良い方なんだよ。

「はい、そこ! 過ぎたことは振り返らない!」

 おおう、友瀬の姉御が怒ってらっしゃる。そうだな、過去ばっか振り返っても不毛だ。希望に満ちた明日を見据えるとしよう。

「さて先生、次の目的地は?」
「まずオルレットに寄って、現状の確認をしようと思ってますよ」

 あれ? でもオルレットって国境の方が近いから、情報入手には向いてないんじゃあ……?

 俺の疑問はそのまま顔に出ていたようである。先生は苦笑いをしつつ、補足してくれた。

「あの街のギルドマスターは中々の情報通だと評判なんですよ」

 へえー。単なる世話好きのおばちゃんだと思ってたが、凄腕ギルマスだったのなー。……そういや、困った時に使えって手紙っぽいのもらったけど、結局使わなかったな。





「あー、草刈りのおにーちゃんだー」
「おう、草刈りの兄さんよ。しばらくぶりだな!」

 街に入って早速の洗礼がコレです。俺、どんだけこの街で草刈ってたんかね?

 声をかけて来る街の人たちに手を振りつつギルドを目指す。

「神やん人気モノだなぁ」
「この街でリュージが受けていた依頼、七割方が草刈りでしたものね……」

 シータからの情報に皆、呆れたような顔になった。いいじゃん、人の役に立ってるんだから!

「――と、着いたぞ」

 相変わらずのこじんまりした丁度良い大きさの二階建て一軒家。やっぱこれぐらいの規模が落ち着くよなぁ。クラス全員ギリで入るくらいのギリギリ感だが。

「ま、狭いけどなんとか全員入るだろ」
「――狭くて悪かったねぇリュー坊」

 背後からゴゴゴゴとやばいオーラを感じる。やはり只者じゃなかったのか、おばちゃんよ!

「失言でしたァ! すんませんっしたあァ!」
「よろしい。まあ立ち話もなんだ、中に入るといいさね」

 そう言ってギルドの中に入るよう促すおばちゃん。皆、それに従ってギルドに入っていった。

「――で、だ。お前さんたちが聞きたいのは王都の現状で良かったかい?」

 情報通との評判は本当だったらしく、事情を話すまでもなく俺たちの欲しい情報を提示してきたおばちゃん。マジ有能。

「ええ、そうなんですけど……話が早すぎません?」

 おばちゃんとは初対面だという甲斐先生が戸惑いがちに問う。

「勇者一行の姿見はこんな辺境にも届いているからねぇ。アンタは賢者さまだろう?」
「あ、はい」
「魔王討伐の旅に出た勇者が戻ってきたとなれば、行き先は一つしかないだろうさ」

 その割に魔王討伐の報もなければ王城の動きも不穏だがね、と苦笑いするおばちゃん。

「魔王さんとは仲良くなったといいますか……」
「おや、まぁ! それはまた変わった勇者様がいたもんだ」

 さすがのおばちゃんもこれには目を丸くした。これで俺が魔王の上司ですとか言ったらどうなるんだろうか?


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