民間校長~光山忠彦

村越京三

文字の大きさ
16 / 28

第二部 養護室では…

しおりを挟む
同じ頃の養護室では…坂井が治療を
受けていた、そこには倉本も一緒にいて様子を見守っている

坂井『先生~痛い~染みる~』

左足を擦りむき出血したカ所を
オキシドールでチョンチョンと塗っていた

吉見『これくらい我慢しなさいよ~
   子供じゃないのですから、
   倉本君を見習ったら、いつも
   ありがとうございますで終わるわよ』と 
   諭すように話している

坂井『愛実先生、京也は仮面
   被っているだけっすよ~』

吉見『痛みに堪えてこそよ、
   このくらいならね』

倉本『だとさ、遼太』と諭す様に
   肩を叩いている

坂井『本当は京也が治療して
   もらいたいんじゃないのか~』 
   と倉本にニヤニヤしながら視線を送る

倉本『なんだその顔は…』と坂井を
   ギロリと見つめている

吉見『はい、これでおしまい』

坂井『サンキュー愛実ちゃん』

倉本『吉見先生な!吉見先生』

吉見『まあまあ倉本君も落ち着いて』

坂井『じゃあ、そろそろ教室戻るわ
   行こうぜ京也!』

吉見『その前に倉本君もこちらに
   いらっしゃい』と椅子に座る様 
   に指示をする

坂井『愛実先生、京也何かあるんすか?』

吉見『肩と腰を痛めているわね、
   とりあえず上着脱いで
   座ってちょうだい』

坂井『先生大胆~』とからかっている

倉本『先生、大した事はないので』

吉見『後2時間もすれば痛みが出て     
   ブレザー着るの辛くなるわよ、     
   そうしたら、明日の部活にも
   影響出るわよ、ほらっ!早く脱いで』

仕方なしにブレザーとワイシャツや
Tシャツを脱いでいく倉本

坂井『さてと、お邪魔虫は教室
   戻るとするわ、京也頑張れよ~』 
   とからかいながらもニコニコ
   して養護室を後にした

養護室では…倉本が上半身裸で椅子に座っていた、一方で吉見は湿布薬と
濡らしたタオルを準備していた

倉本『先生』

吉見『準備は出来た?』と視線を向ける

吉見『倉本君?横に』

倉本『こちらの方が先生が治療しやすいかと』 
   と背中を向けている…顔は見せられない 
   らしい

吉見『それもそうね』と納得している

吉見『それじゃあ、先にこれで身体を拭いて』 
   とタオルを手渡す

倉本『ありがとうございます』と
   タオルを受け取り身体を拭いている

吉見『やっぱりね!』と納得した様子を 
   見せている

倉本『何か…』

吉見『その痛み、ずっと前からあったでしょ! 
   何で言わないの
   何でも話してくれるって言ったのに』     
   と少し語気を強めて話し
   ながらも悲しそうな表情をしている

倉本『すみません』と申し訳ない
   表情で吉見の方へと視線を向けている

吉見『何でも我慢すれば良いわけじゃないの! 
   身体は悲鳴上げていたはずよ、
   君の事だからレギュラー取るために
   無理したんでしょう』

吉見『筋肉疲労だと思うから
   明日病院に行く事、良いわね!
   いつも無理するんだから』 
   と肩と腰に湿布薬を
   貼っていった

倉本『それは無理です、明日も学校や 
   部活ありますから』

吉見『授業はともかく部活はダメよ、 
   この状態なら大怪我します』

倉本『吉見先生に言われても
   それは出来ません』と普段は
   寡黙な倉本が珍しか語気を強め 
   て発言した

吉見『このままなら大好きなサッカー 
   が出来なくなるわよ』

倉本『サッカーは今しか出来ないの 
   で、高校でサッカーは
   終わりです大学にはいかないので…』

吉見『倉本君は確か進学希望よね…』

倉本『家(ウチ)は母子家庭ですし、
   親に負担かけるわけには
   いきませんから』

吉見『なるほどね…負担かけたくない 
   ために整体も行かないと…
   自分の身体のケアもしないと… 
   分かったわ…ならサッサと
   着替えて出てちょうだい、
   そして養護室の出入りを
   禁止します!自分の身体を
   大切に出来ない人は
   ここに来る資格はありません』 
   と怒りの表情で伝えたのである

そこから倉本は着替えて、一礼して
養護室のドアをガラガラと開けて
教室へと足を運んでいった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

せんせいとおばさん

悠生ゆう
恋愛
創作百合 樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。 ※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...