民間校長~光山忠彦

村越京三

文字の大きさ
27 / 28

番外編 校長室にてのやり取り

しおりを挟む
物語の季節は年度末の足音が
聞こえつつある冬の2月を迎え、
進路もそれなりに方向性が
落ち着いてきた頃のお話です
光山は卒業証書に生徒氏名を
筆で1枚1枚と書いていた

光山『ふぅ~手書きなんて滅多にない 
   から久々の良い緊張感だよ』と  
   ある程度キリの良い所まで
   書き終えて別の作業に
   取りかかろうとしていた、
   そんな時校長室のドアが
   コンコンと音がする

光山『どうぞ~』と言いながら
   片付けをしている

国枝『失礼します』と言ってから
   ドアをガチャリと開けて
   一礼してから入ってくる

校長室には卒業証書が洗濯物の
部屋干しの如く乾かしてあった

国枝『校長先生!卒業証書はあと
   どのくらい残っているのですか?』と
   1つ1つ誤字脱字が
   ないか確認している』

光山『とりあえずは大丈夫だと思います』

国枝『大丈夫ですね、残りも宜しく
   お願いします』

光山『分かりました、ところで教頭先生』

国枝『はい』

光山『卒業証書は校長が氏名を
   書くものなのでしょうか』

国枝『学校によりけりですが、
   業者にお任せして機械的に
   なるのもありますし、
   全ての証書を手書きで書かれる  
   校長先生や教頭先生に
   お任せしてしまう方々も
   いらっしゃいますから、
   それぞれの個性という事でしょうか』

光山『教頭先生にお任せとはなかなかですね~
   お任せしたいものです』

国枝『それはお断りします!
   これ以上仕事増やされたら
   パンクします』

光山『まぁ教頭先生には
   負担かけてますから
   これ位はやらないと
   いけませんから、それに
   書いていくと1人1人の顔と
   思い出が浮かんできますよ』

国枝『それは良かったです』と
   淡々と話している

光山『教頭先生にもいつかは校長に
   なっていただけると…』

国枝『その時はその時ですから、
   それでは失礼します』と
   一礼してからドアをガチャリと 
   開けて校長室を後にした

光山『しかし、95名を手書きとはな… 
   これからもっと大変にしなけれ  
   ばいけないんだけどな』

それから少しして再び校長室のドアが
コンコンと音がする

光山『どうぞ~』と言いながら
   片付けをしている

倉本『失礼します』と言ってから
   ドアをガチャリと開けて
   入ってくる

光山『倉本君ですか、どうされましたか?
   とりあえず座って下さい』と
   ソファーに座るように示唆している

倉本『いえ、このままで大丈夫です』

光山『そうですか…それで』

倉本『校長先生の人生経験として
   教えてほしいのですが…』

光山『何でしょうか…』

倉本『女性は家にいる時はあんなに
   いかがわしい格好をするもの
   なのでしょうか』

光山『好きな人と契りを結びたい時は
   するものだと思いますけどね~』 
   と淡々と話している

倉本『だからと言って頻繁に
   あんな格好をされたら我慢の限界が…』

光山『吉見先生はそのつもりだと
   思いますよ?、これ以上好きな人 
   との別れをしたくないと…』

倉本『どういう事でしょうか』と
   困惑した様子で伺っている

光山『吉見先生は過去に交際相手を
   病気で亡くされているそうで 
   す、飲み会の時に寺下先生に
   話されていたそうです、
   そして入学式の時に瓜二つの君
   を見かけたそうです』

倉本『その話は初めて聞きます』と
   驚いた表情を見せている

光山『そうでしょうね~ましてそんな 
   過去があれば恋愛に臆病にも
   なっていたそうです、それにも
   関わらず君が頻繁に怪我をして 
   養護室に治療に来るものですか 
   ら本能で動いていたと、決して 
   実る事はなくても遊びでも
   秘めたる恋で充分だと
   思っていたそうです』

倉本『そうですか…
   正直な話なのですが、
   僕も吉見先生のどこに惹かれた 
   かと聞かれても
   答えられないんですよ』

光山『恋は盲目という言葉が
   あるくらいですからね
   理由なんてないものですよ
   吉見先生ら早く一線を
   越えたいのだと思いますから
   卒業式の後なら御自由に
   しかし、よく理性が持ちます
   ね~私がいうのも変な感じ
   かもしれませんが、てっきり
   盛りまくっているかと』

倉本『常識・理性・分別で
   生きるようにと言われてきましたから』

光山『なかなか良い言葉ですね
   陽野正平さんを思い出します』

倉本『結構我慢しています
   理性が吹き飛びそうになることも…』

光山『好きな人となら理性なんて
   吹き飛ばして下さい
   お二人なら良い番(つがい)に
   なれると思います』

倉本『…分かりました、アドバイス
   ありがとうございます
   それでは失礼します』と
   一礼してからドアをガチャリと
   開けて校長室を後にする

光山『倉本君は一線越えたら
   止まらなくなりそうだな
   ひと皮向けるか~
   恋愛の終わり夫婦の始まり
   さてと、再びやりますかね』と 
   再び卒業証書を準備していた

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

せんせいとおばさん

悠生ゆう
恋愛
創作百合 樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。 ※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...