この宇宙に平和と秩序をもたらすために ヒロ艦長死を恐れず

たんぽぽ

文字の大きさ
1 / 12
第1章

アンドロメダ銀河からの不法侵入者を追い払え 出発

しおりを挟む


                                      できれば‥感想をお願いします






「全艦隊 目標地点、地球に到着。待機にて指示あり次第

 攻撃を開始する」



「了解」





‥東京‥ 宇宙防衛対策基地本部



「地球より47万キロ先、アンドロメダ銀河の方角よりワープしてきたと見られる

 艦隊発見!繰り返す、アンドロメダ銀河の方角からワープしてきたと見られる

 艦隊、レーダーにて発見!」



赤く点滅するランプで司令室は急に緊張で染められる。



「こちら、指令室。アンドロメダ銀河からと思われる不法侵入艦隊あり。

 駆逐艦、第1,2,3隊は10分以内に離陸の準備を完了させろ。15分後には

 離陸ができるように」



基地内の放送が終わるとともに俺も含め、急にみんなかけ足になる。

少なくとも、あと1,2分以内に200m先にある第2隊のドックまで行き、

残りの8分で完璧に離陸の用意を済ませなくてはいけない。



そして指令室以外でも赤いランプは点滅し、サイレンが鳴り出す。

心臓が高鳴る。

50m先には自分の乗る駆逐艦、ソルジャーが見えている。



「ちわっす!」

艦長補佐に一瞬目を合わせてあいさつする。



「ヒロ急げ!もう時間がないぞ!」



「分かってる!」

振り向く時間がないのでエレベータに乗りながら返事をする。



エレベータで60mほど上に上がると、船の入口が見えてくる。

作業員たちがせっせと働くそばを猛スピードで駆け抜ける。

足にゴミ箱が当たり、ゴミが散らばったが無視。作業員たちに

何か叫ばれている気がするが、今はそれどころじゃない。



「よお、カナ早かったな」

入れ口付近にちょうどカナがいた。



「ヒロが遅いだけ」



「ごめんごめん」

船の中のエレベータに乗る振り向き際にカナのほうを向く。



「今日の運転は荒くしないでね」



「もちろん!多分‥」

エレベータが閉まる。この中でも赤いランプが点滅している。

落ち着けない。いや、落ち着いたらいけないのだが。



開くと同時に

「よ!艦長」「遅かったな」



リュウヤとトモキに話しかけられる。どうやら、ほとんどの人が

先に到着していたようだ。



「艦長補佐以外、全員配置についてるな?」



「はい!」「イエッサ―!」

元気な声が返ってくる。おそらく補佐はもう点検が終わり帰ってくるだろう。



俺も自分の席に着き、マイクを装着する。

「こちら、第1駆逐艦隊リーダー大西博、メインエンジンを起動します」



「こちら総司令室、エンジンの起動を許可する。

 すぐに離陸できるように待機せよ」



「了解」



「メインエンジン、起動!パワー出力30%、すぐに離陸できるよう準備!」



「了解!」

威勢のいい掛け声とともにエンジンが唸りだす。

それと同時に船内が電気で照らされ、青や赤のライトが点滅し始める。



ウウィイイン‥いつ聞いても迫力があり、これにいつの間にかはまってしまっている。



「艦長、用意は?」



いつの間にか補佐役の一宮光太郎、コウが隣に立っている。



「点検で異常はなかったか?」



「なかった」



マイクに向かって

「こちら、第2駆逐艦隊リーダー、ヒロ準備完了」


「了解、直ちに離陸せよ」


「了解、第2艦隊、離陸します」

交信を絶ち、前方を向いて言う。
「全乗組員に告ぐ。ただいまより離陸を開始する。離陸用噴射エンジン
 始動!」

「了解!」

「ドックを開門!」

ギイイイ‥ 横70m、縦280mのドックの上に設置されている大きなドアが
重い音を立てて開いていく。

「離陸開始!」


「角度良し、風向、風速ともに良好、メインエンジン異常なし、キャノンエンジン異常なし、離陸します!」
船内に1級宇宙航海士エンジン担当の澤田の声が響く。

ドドドゴゴゴゴゴオ‥

エンジンがさらなる唸りをあげながら船は垂直に上昇する。

同じように隣のドッグなどからも離陸していく。
「指令室、こちら第2艦隊リーダー、ヒロ。全25隻異常なし。大気圏に突入します」

「了解」


「メインエンジン、出力89%、大気圏に突入せよ」


「了解!」

ズドドドドドドドドドドド‥

エンジンが吠える。いつもこの瞬間が、緊張していながらもなぜか楽しい。

「高度、1300m。ただいまより、大気圏に突入します!」

「速度、秒速8km、異常なし」

‥東京が見える。日本が見える。そしてアジア全域が次第に見えてくる。
 最後に‥小さな水色のボールがぽつんと見える。‥本当に地球は美しい。







≪小説サイト”小説家になろう”にも掲載しています≫
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...