この宇宙に平和と秩序をもたらすために ヒロ艦長死を恐れず

たんぽぽ

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第1章

アンドロメダ銀河からの不法侵入者を追い払え 合流

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「ただいまの軌道、異常なし。目標地点まで残り38万キロメートル!」

「了解」
ここで少しほっとする。目先のレーダーを見ながら、第1、3艦隊ともに
合流地点に向かっていることが確認できる。船の中の司令室の中には
何かどんよりした重たい空気が取り巻いている。まあ、今から死ぬかもしれないという
どうしても抑えきれない不安が静寂となっているのかもしれない。

「本部司令センター、こちら第2駆逐艦隊。合流地点まで残り60km」


「了解、合流でき次第作戦通りの編隊を組め」


「了解」
編隊を組むなど、いつもの訓練と同じことをするだけだ。
しかしなぜか本番、今日となると緊張する。

「第2駆逐艦隊全艦、所定の位置につけ」

「了解」「了解」
スピーカーを通して全艦隊からの応答がある。

「いよいよだな」

「ああ」

右には第1艦隊、左には第3艦隊が目視で確認できる。


「こちら、第2艦隊艦長ヒロ、第1、3艦隊応答せよ」
5秒間くらい間があく。


「こちら第1艦隊」「そして第3艦隊」


「第2艦隊は所定の位置についた。待機しておく。全隊そろい次第
 編隊を行う」


「了解」「了解」

あと5分程度は待機だろう。その間に不法侵入艦隊の位置を確認しておく。
いや、むしろ敵といったほうがいいのだろうが。レーダーをみると、
!残り20万km。敵も地球に向かって近づいている。予想よりも早い。

 駆逐艦には全部で主砲のビームキャノン、強力光線ビーム、いわゆる
レーザービーム、撃墜ミサイル、弾道ミサイル、真空用化学爆弾が積まれている。
量は少ない代わりに駆逐艦というだけあって移動が速い。つまり機動力がある。
それぞれの艦隊25隻ずつ、つまり全艦75隻ということになる。
これだけの数があれば、敵を圧倒できるかもしれないという自信とともに、
もし敵が想像を上回る強さや数であれば‥と考えると、不安しか込み上げてこない。

今は、ただ自分たちの健闘を祈る。

そんな中、スピーカーからほかの艦隊からの声が
「第1艦隊、所定の位置についた」

「第3艦隊、同じく」


「今から、編隊を行う。まず第1艦隊が前方、その後方、左右にそれぞれ
 第2、3隊を配置する。訓練通りだ」


「了解」「了解」


「走行用エンジンに切り替えます」
澤田の声。緊張しているのが分かる。


「電気系統に異常はないな?大西」


「は、順調です」

再びスピーカーから、
「編隊、完了しました」「同じく」


これで第1,2,3、艦隊はそろった。レーダーをみると今も敵は前進を続けている。
ふと、後ろにある棚をみる。そこには1枚の写真。父や母の笑顔とともに
挟まれる、僕がいる。‥宇宙にいるものすべてにこの幸せを与えたい、
そして笑顔になってほしい‥そう心の中で思う。
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