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江戸に奉公にでる熊谷農夫の話 ― 『譚海』より
5 帰郷
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村に入ると、めざとく太平次を見つけた村人が、野良仕事を止めて物珍しそうに寄ってきた。懐かしく挨拶を交わしているあいだに、太平次帰る、という知らせはたちまち村中をかけめぐった。
わが家に近づいていくと、その前に母と女房、となり近所の親しかった人たちが待ち構えているのが見えた。ここまでの苦労をすっかり忘れて、太平次はおもわず走り出した。
そのあとは祭りのような騒ぎになった。
江戸の土産を入れた荷物はすでに届いており、母や女房から、太平次の帰郷は近いと聞き知っていたに違いない。庄屋もふくめて村人たちが櫛の歯を引くように、引きもきらずやってきた。元気で帰ってきたことを喜び、そして太平次の江戸での成功話を聞きたがった。
太平次は、村人のなかに混じってみると、自分の装い、ふるまいが、前とは全然違ったものになっていることに気づいた。こぎれいな着物をまとい、江戸の商人のような口ぶりで話している。われながら少しよそよそしいのではないかと思ってもみた。だが、時間と共に村の言葉が自然に口をつくようになった。
江戸で見聞きしたこと、身に降りかかったこと、苦労したことをかいつまんで話してみた。太平次を取り囲んだ子供、大人、老人みなが、わがのことのように、よろこんだり、悲しんだり、憤ったりした。
秋祭りのような休み日の賑わいとなって、家族三人の静けさを取り戻したのは、夜もかなり更けてからとなった。
太平次はあらためて、二人に長く家を空けていたことを詫び、またその労をいたわった。そうして、村人達には話さなかった肝心のはなしを聞かせる段になった。
まず女ふたりは、百七十両というおもってもみなかった、太平次の手にした銭に、驚きの声を挙げた。そして、太平次が懐からそれをだしてみせるのを黙って待った。
太平次が、胴巻きをはずしてそこから出して見せたのは、地味な柘植の櫛であった。怪訝顔の二人に、帰り道での胡麻の蠅、桶川宿へ逃げ込んだこと、佐代の機転を順々に語り、その娘からもらった櫛、これこそがその百七十両なのだ、決して粗末にしてはいけないよと話した。
その櫛に手を合わせ、拝んでいる二人にむかって、太平次は、
「じゃあ、今宵は神棚に納めさせてもらいましょう。明日にでも、だれか信頼できる人にお願いして、金子を受け取りに行ってもらいましょう」
といって、壁の高くにしつらえてある神棚に櫛を置いて、太平次も手を合わせた。
翌朝、太平次は、静かに起き出し、まずは人をやって、金子を受け取らねばと、神棚を開けて見た。
そこにあるはずの櫛はみつからなかった。
おもわず声をあげかけたが、なとんか堪えて、もういちど神棚を子細にながめた。油のしみこんだものなので、ひょっとして鼠が持ち去ったのではないか、と考えた。
しかし、神棚の戸は昨夜のとおりきっちり閉まっていた。となると、後ろに穴でも空いているのではとのぞき込むが、そんなものは見えない。意を決して、神棚を床に降ろし、ぐるりを欠けることなく調べて見たが、そのような穴はなく、そして櫛もやはりなかった。
太平次は、櫛さがしにこれ以上時間を使うより、自分がさっさと佐代に会いに行ったほうが良いと決断した。直接自分が赴いていけば、櫛があろうがなかろうが問題とならない。
すぐさま同じ組の佐助と源五郎のところに行き、訳を話して桶川まで一緒に行ってもらうことにした。長い付き合いで信用のおける奴らだった。
その日の暮れ方に、昨日の旅籠屋に到着した。忙しく働く佐代と面会できたのは、夜もかなり更けてからとなった。
あわててやって来た太平次に対して佐代は、昨日とはうってかわった不審げな様子で、櫛がなくなりみずから金子を受け取りに来たと言うことが伝わるにつれて、顔つきはますます曇っていった。
すべて聞き終えた佐代から発せられたのは、太平次には思いも寄らぬ物だった。
「そのお金は、あなた様からのお使いで来られた方に、もう渡してしまいましたよ」
継ぐべき次の言葉を見つけられない太平次に、佐代は自分の頭に手を伸ばし、なにかを外して、それを眼の前に示してみせた。まちがいなくあの櫛だった。
「私のようなものを信頼していただき、あれぼとの大金を預けてくださいました。万一にもと、お金を預かっていることを、宿の主人にも話さずにおりましたのに、こんなことが起こってしまい残念でしかたありません」
佐代はまた昨日のような毅然とした態度を取り戻した。
「…昼過ぎでした。櫛をもった男がここに来たのは。小五郎と名乗っていました」
小五郎という名を聞いて、多平次に思い浮かぶような男はいなかった。
「年格好があなたとそうかわらない、それぐらいの印象しか残っていません。いま思えば、私の気を引かないよう心掛けていたのでしょうか。…やたら慌てていました。…言い分はもっともなことでした。あなたとは昔からの馴染みで、昨夜遅くに櫛を届けるよう頼まれた、とというのです。日没までに熊谷とここを往復するには、明け切らぬうちにあちらを発たねばならないからです。泥棒がうろついていたのは、昨日の今日、お急ぎはもっともなことです。わたしに拒む理由はありません、櫛と引替にお金をその男に渡しました」
佐代は少し間をおいて、いいづらそうに付け足した。
「ただ、いま思えば、気になることはありました。…その小五郎は私が金子を渡すと、すぐそのまま、そう逃げるようにここを出ていこうとしたのです。私は背中から、『中をあらためずともよろしいのですか』と声をかけました。あれほどの大金です。足りないことが後でわかれば、小五郎とやらが困ったことになるはずです『太平次はあなたを信じた。そんな失礼は私にはできない』、そういわれては、もうその人が出ていくのを止めることはできませんでした」
太平次は佐代を気遣うように言った。
「お佐代さん、あなたがなにかまちがいをしでかしたわけじゃない。櫛のことを盗み聞きした奴がいた、きっとそうです。でなきゃ、こんなことおこるはずがない。だいたい私の家に鍵なんかありませんよ。昨日の晩は客の応対でくたくただったんだ。寝てる間に上がり込まれても目は醒めない」
「私に策があります」、難事に立ち向かう意気を取り戻した佐代は言った。
「……、でも、その小五郎とやらは、もうとっくに行方をくらましているでしょう」
「確かにそうかもしれません。ですが、盗み聞きしたのなら、近くにいる人が怪しい。同じ村の人から疑うのが順番です。…ここから熊谷にお帰りになっても、大金が盗まれたといって大騒ぎしないでください。そちらのお二人様にもお願いいたします」
多平次の脇で、佐代とのやりとりを見ていた佐助と源五郎に、佐代は念押しした。二人はいやもおうもなくうなずいた。
「しばらく間をおいて、江戸から無事に帰ったお祝いとして、村の皆様に一献さしあげたいと一席宴を設けてください。蕎麦切りなどもふるまうといって、子供から老人まで、全員を招待するのです。…私は小五郎と会っています。私にしか小五郎の顔はわかりません。それで、その宴席の日がきまれば、こっそりと私に知らせてください。宿の仕事をやりくりして、その日には熊谷まで出向きましょう。目立たないようなところから、そこにいる人の首実験を私がいたします。その泥棒が村の人間ならそれではっきりとするはずです。全員をよべば、そこに来ないのはかえって目立ちます。小五郎も来ないわけにはいきません。私がそこにいるとはつゆも考えさせないようにするのが肝心です」
なるほど一緒に来てくれた二人に佐代が注意を与えたのが多平次に納得され、また佐代の聡いことにまた驚いた。今度も佐代の言うままに振る舞うことにした。
わが家に近づいていくと、その前に母と女房、となり近所の親しかった人たちが待ち構えているのが見えた。ここまでの苦労をすっかり忘れて、太平次はおもわず走り出した。
そのあとは祭りのような騒ぎになった。
江戸の土産を入れた荷物はすでに届いており、母や女房から、太平次の帰郷は近いと聞き知っていたに違いない。庄屋もふくめて村人たちが櫛の歯を引くように、引きもきらずやってきた。元気で帰ってきたことを喜び、そして太平次の江戸での成功話を聞きたがった。
太平次は、村人のなかに混じってみると、自分の装い、ふるまいが、前とは全然違ったものになっていることに気づいた。こぎれいな着物をまとい、江戸の商人のような口ぶりで話している。われながら少しよそよそしいのではないかと思ってもみた。だが、時間と共に村の言葉が自然に口をつくようになった。
江戸で見聞きしたこと、身に降りかかったこと、苦労したことをかいつまんで話してみた。太平次を取り囲んだ子供、大人、老人みなが、わがのことのように、よろこんだり、悲しんだり、憤ったりした。
秋祭りのような休み日の賑わいとなって、家族三人の静けさを取り戻したのは、夜もかなり更けてからとなった。
太平次はあらためて、二人に長く家を空けていたことを詫び、またその労をいたわった。そうして、村人達には話さなかった肝心のはなしを聞かせる段になった。
まず女ふたりは、百七十両というおもってもみなかった、太平次の手にした銭に、驚きの声を挙げた。そして、太平次が懐からそれをだしてみせるのを黙って待った。
太平次が、胴巻きをはずしてそこから出して見せたのは、地味な柘植の櫛であった。怪訝顔の二人に、帰り道での胡麻の蠅、桶川宿へ逃げ込んだこと、佐代の機転を順々に語り、その娘からもらった櫛、これこそがその百七十両なのだ、決して粗末にしてはいけないよと話した。
その櫛に手を合わせ、拝んでいる二人にむかって、太平次は、
「じゃあ、今宵は神棚に納めさせてもらいましょう。明日にでも、だれか信頼できる人にお願いして、金子を受け取りに行ってもらいましょう」
といって、壁の高くにしつらえてある神棚に櫛を置いて、太平次も手を合わせた。
翌朝、太平次は、静かに起き出し、まずは人をやって、金子を受け取らねばと、神棚を開けて見た。
そこにあるはずの櫛はみつからなかった。
おもわず声をあげかけたが、なとんか堪えて、もういちど神棚を子細にながめた。油のしみこんだものなので、ひょっとして鼠が持ち去ったのではないか、と考えた。
しかし、神棚の戸は昨夜のとおりきっちり閉まっていた。となると、後ろに穴でも空いているのではとのぞき込むが、そんなものは見えない。意を決して、神棚を床に降ろし、ぐるりを欠けることなく調べて見たが、そのような穴はなく、そして櫛もやはりなかった。
太平次は、櫛さがしにこれ以上時間を使うより、自分がさっさと佐代に会いに行ったほうが良いと決断した。直接自分が赴いていけば、櫛があろうがなかろうが問題とならない。
すぐさま同じ組の佐助と源五郎のところに行き、訳を話して桶川まで一緒に行ってもらうことにした。長い付き合いで信用のおける奴らだった。
その日の暮れ方に、昨日の旅籠屋に到着した。忙しく働く佐代と面会できたのは、夜もかなり更けてからとなった。
あわててやって来た太平次に対して佐代は、昨日とはうってかわった不審げな様子で、櫛がなくなりみずから金子を受け取りに来たと言うことが伝わるにつれて、顔つきはますます曇っていった。
すべて聞き終えた佐代から発せられたのは、太平次には思いも寄らぬ物だった。
「そのお金は、あなた様からのお使いで来られた方に、もう渡してしまいましたよ」
継ぐべき次の言葉を見つけられない太平次に、佐代は自分の頭に手を伸ばし、なにかを外して、それを眼の前に示してみせた。まちがいなくあの櫛だった。
「私のようなものを信頼していただき、あれぼとの大金を預けてくださいました。万一にもと、お金を預かっていることを、宿の主人にも話さずにおりましたのに、こんなことが起こってしまい残念でしかたありません」
佐代はまた昨日のような毅然とした態度を取り戻した。
「…昼過ぎでした。櫛をもった男がここに来たのは。小五郎と名乗っていました」
小五郎という名を聞いて、多平次に思い浮かぶような男はいなかった。
「年格好があなたとそうかわらない、それぐらいの印象しか残っていません。いま思えば、私の気を引かないよう心掛けていたのでしょうか。…やたら慌てていました。…言い分はもっともなことでした。あなたとは昔からの馴染みで、昨夜遅くに櫛を届けるよう頼まれた、とというのです。日没までに熊谷とここを往復するには、明け切らぬうちにあちらを発たねばならないからです。泥棒がうろついていたのは、昨日の今日、お急ぎはもっともなことです。わたしに拒む理由はありません、櫛と引替にお金をその男に渡しました」
佐代は少し間をおいて、いいづらそうに付け足した。
「ただ、いま思えば、気になることはありました。…その小五郎は私が金子を渡すと、すぐそのまま、そう逃げるようにここを出ていこうとしたのです。私は背中から、『中をあらためずともよろしいのですか』と声をかけました。あれほどの大金です。足りないことが後でわかれば、小五郎とやらが困ったことになるはずです『太平次はあなたを信じた。そんな失礼は私にはできない』、そういわれては、もうその人が出ていくのを止めることはできませんでした」
太平次は佐代を気遣うように言った。
「お佐代さん、あなたがなにかまちがいをしでかしたわけじゃない。櫛のことを盗み聞きした奴がいた、きっとそうです。でなきゃ、こんなことおこるはずがない。だいたい私の家に鍵なんかありませんよ。昨日の晩は客の応対でくたくただったんだ。寝てる間に上がり込まれても目は醒めない」
「私に策があります」、難事に立ち向かう意気を取り戻した佐代は言った。
「……、でも、その小五郎とやらは、もうとっくに行方をくらましているでしょう」
「確かにそうかもしれません。ですが、盗み聞きしたのなら、近くにいる人が怪しい。同じ村の人から疑うのが順番です。…ここから熊谷にお帰りになっても、大金が盗まれたといって大騒ぎしないでください。そちらのお二人様にもお願いいたします」
多平次の脇で、佐代とのやりとりを見ていた佐助と源五郎に、佐代は念押しした。二人はいやもおうもなくうなずいた。
「しばらく間をおいて、江戸から無事に帰ったお祝いとして、村の皆様に一献さしあげたいと一席宴を設けてください。蕎麦切りなどもふるまうといって、子供から老人まで、全員を招待するのです。…私は小五郎と会っています。私にしか小五郎の顔はわかりません。それで、その宴席の日がきまれば、こっそりと私に知らせてください。宿の仕事をやりくりして、その日には熊谷まで出向きましょう。目立たないようなところから、そこにいる人の首実験を私がいたします。その泥棒が村の人間ならそれではっきりとするはずです。全員をよべば、そこに来ないのはかえって目立ちます。小五郎も来ないわけにはいきません。私がそこにいるとはつゆも考えさせないようにするのが肝心です」
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