3 / 28
STARS
しおりを挟む
あれから土日が過ぎた月曜日の朝……
「おはようございますお兄様。」
「おはよう桃、姉さんは?」
「お姉さまならまだ寝ていますよ。」
「はぁ、またか……、今日は新歓祭だっていうのに……。ちょっと起こしてくる。」
「わかりました、では朝食よそっておきますね。」
「あぁ、頼んだ。」
さすがに今日姉さんが遅刻するのはまずいと思い起しに行った。ノックをしてから呼びかけた。
「姉さん、起きて。今日は新歓祭だよ。」
「はぁい。」
眠そうな声がした後、目をこすりながら姉さんがドアを開けてきた。俺たちはそのあと朝食を食べてから学校へと向かった。
「「おはようございます委員長。」」
「あぁ、おはよう。全員集まったな、欠席者なしで良かった。今日は生徒間でのもめごとや風紀を乱す行為になどに目を光らせながらお前らも楽しんでくれ。ただしお前らも風紀は乱すなよ?」
「「はい!」」
その後ホームルームをし、俺たちには風紀委員と書かれた腕章が配られた。
「これから初の仕事だな。頑張れよ!」
稜が肩をたたいて言ってきた。
「ありがとう。頑張ってくる!」
そのとき時まで俺は新入生歓迎会が順調に進むものだと思っていた。
**************************
「活気に満ち溢れてるね~。」
「そうだね。みんな楽しみにしていた行事の一つだしね。」
いろいろな部活動が部員を集めようとパフォーマンスをしていた。
「ん?あれは……。」
「何かあったの?」
「学生服の生徒の肩にサッカー部の学生が腕を回しているな……。」
「少し気になるね、尾行してみようか。」
「他の部活でももめごとがあるかもしれないから俺行ってくるよ。」
「わかった。」
二人組は校舎の裏につながる細い道へと入っていった。俺は校舎に体をくっつけ、何を話しているのか少し聞いてみた。
「お前まだ部活決まってないんだろ?サッカー部来いよ!」
「いやでも……僕前々から野球部に入ろうと思っていて……。」
「あ?最底辺のくせにか勇者科の俺に口答えするのか?」
「最底辺ってどういう……。」
「外交科なんて日本にしかない特別な学科で、さらに落ちこぼれときた。最底辺の外交科って呼ばれてるの知らねえのか?」
「そ……そんなぁ!」
「お前らみたいな落ちこぼれを俺がサッカー部に入れてやるって言ってんだから早く入れよ!うちの部活は会費は月2万な。」
俺は明らかに違反だと思いその男に声をかけにいった。
「失礼します先輩。それは違法行為なので認められません。」
「あ?なんだお前。」
「風紀委員です。」
「お堅い風紀委員様だぜ。お前らにも金を分けてやろうかと思っていたのに。」
「いりません。そして本部までご同行お願いいたします。」
「おい、お前ら出てこい。」
そういうと人細い道の入り口のほうから5人ほど同じユニフォーム着た男たちが出てきて、入り口をふさがれた。
「仲間を呼んどいて正解だったぜ。」
「お前も風紀委員なんかやめてサッカー部に入ろうな!」
そういうと男たちが殴りかかってきた。とりあえず、正当防衛を確保するため、1発殴られた。
「入った!弱いn「ふん!」」
ボディブロー1発でその男は倒れた。
「2人目!」
次にもう1発殴られた後右ストレートをしたら男は顔を抑えつつ倒れた。
「や、野郎……!ぜってえに潰す!」
野球部希望の男の子を連れていたキャプテンらしき男がルーンを描き始めたのでさすがにまずいと思い、その男の子の手を引き、キャプテンの仲間たちの空いている穴を縫うように細い道から脱出をした。
「逃げんじゃねえ!」
「大勢の目の前での魔法使用はさすがにまずいんでは?」
細い道を出て、みんながいる中庭に来た。さすがにこの場で魔法を使えば危険という認識になり、防衛が認められるはずだ。
「知るか!てめえを潰す!」
サンダーショックは出が早く、人を気絶させるだけの威力はあり、かなりルーンの文字数も少ない。この先輩、魔法での戦いに結構慣れてるな……。
「仕方がない……。ヒプノシス!」
俺は、サンダーショックを避けて、一気に間合いを詰めてから魔法を放った。ヒプノシスは魔王系統の弱体魔法の1種で、相手を催眠状態にもっていくことが出来る。
「な!」
そのキャプテンらしき人は驚いた後気絶して倒れた。それと同時に勝てないと踏んだのか周りの男たちも膝をついた。
「大丈夫!?けいちゃん!」
「あぁ、この通りぴんぴんしてるよ。」
「では先輩方立ってください。本部へ向かいます。」
そう言うと、委員長がやってきた。
「話はこいつから聞いた。後は俺がやっておく。」
野球部希望の男の子が本部に通達してくれたようだ。
「お前は!藤堂!どうしてお前がこんなところに……。」
「留学が終わって4月に帰ってきたからだ。」
「藤堂って、あの藤堂さんだったんですか!?」
姉さんが驚いたが、無理もない。
藤堂 源五郎
この世界は勇者側と魔王側で別れているが、世界はどちらについているかばらばらであり、片方が大きな戦争を起こせばそれによっていろいろな場所で連続的に戦争が起こってしまう。それを防ぐために作られたのが魔法学院における優秀な生徒12人で作られた機関『STARS』だ。この機関に所属している者は黄道12星座の名前をあてはめられる。2人ほど日本人が所属していて、その一人が『天秤の藤堂』だ。
「今日は本当にありがとうございました。」
野球部希望の男の子がお礼をしてきた。
「あぁ、どうってことないよ。これが仕事だしね。」
*************************
あれから新入生歓迎会何事もなく順調に進んだ。
「お疲れさまでした。」
「あぁ、お疲れ。しかしお前には一つだけ伝えておくことがある。」
「なんですか?」
「この国がどちらにつくか選択を迫られている。」
「STARSの人々は?委員長つながりあるんでしょう?」
「日本人のもう一人が全く会議に参加しなくてな。」
「それは災難でしたね。」
「あぁ、まったくだ。これから日本は戦地になる可能性がある。」
「そうですか、避難経路確保しときますね。」
「食えない男だ。」
「では失礼します。」
「テロが起きた時、お前はどうするんだ?」
「どうするも何も、兄弟を守ります。」
「そうか。」
そして迎えるは魔法祭であった。
*****************************
「遂に天秤が行動を起こし始めたらしいよ!」
「へぇ、どっちにつくんだ?」
「さあ、でも……敵になるなら……。」
「世界大戦の開幕だね!」
「おはようございますお兄様。」
「おはよう桃、姉さんは?」
「お姉さまならまだ寝ていますよ。」
「はぁ、またか……、今日は新歓祭だっていうのに……。ちょっと起こしてくる。」
「わかりました、では朝食よそっておきますね。」
「あぁ、頼んだ。」
さすがに今日姉さんが遅刻するのはまずいと思い起しに行った。ノックをしてから呼びかけた。
「姉さん、起きて。今日は新歓祭だよ。」
「はぁい。」
眠そうな声がした後、目をこすりながら姉さんがドアを開けてきた。俺たちはそのあと朝食を食べてから学校へと向かった。
「「おはようございます委員長。」」
「あぁ、おはよう。全員集まったな、欠席者なしで良かった。今日は生徒間でのもめごとや風紀を乱す行為になどに目を光らせながらお前らも楽しんでくれ。ただしお前らも風紀は乱すなよ?」
「「はい!」」
その後ホームルームをし、俺たちには風紀委員と書かれた腕章が配られた。
「これから初の仕事だな。頑張れよ!」
稜が肩をたたいて言ってきた。
「ありがとう。頑張ってくる!」
そのとき時まで俺は新入生歓迎会が順調に進むものだと思っていた。
**************************
「活気に満ち溢れてるね~。」
「そうだね。みんな楽しみにしていた行事の一つだしね。」
いろいろな部活動が部員を集めようとパフォーマンスをしていた。
「ん?あれは……。」
「何かあったの?」
「学生服の生徒の肩にサッカー部の学生が腕を回しているな……。」
「少し気になるね、尾行してみようか。」
「他の部活でももめごとがあるかもしれないから俺行ってくるよ。」
「わかった。」
二人組は校舎の裏につながる細い道へと入っていった。俺は校舎に体をくっつけ、何を話しているのか少し聞いてみた。
「お前まだ部活決まってないんだろ?サッカー部来いよ!」
「いやでも……僕前々から野球部に入ろうと思っていて……。」
「あ?最底辺のくせにか勇者科の俺に口答えするのか?」
「最底辺ってどういう……。」
「外交科なんて日本にしかない特別な学科で、さらに落ちこぼれときた。最底辺の外交科って呼ばれてるの知らねえのか?」
「そ……そんなぁ!」
「お前らみたいな落ちこぼれを俺がサッカー部に入れてやるって言ってんだから早く入れよ!うちの部活は会費は月2万な。」
俺は明らかに違反だと思いその男に声をかけにいった。
「失礼します先輩。それは違法行為なので認められません。」
「あ?なんだお前。」
「風紀委員です。」
「お堅い風紀委員様だぜ。お前らにも金を分けてやろうかと思っていたのに。」
「いりません。そして本部までご同行お願いいたします。」
「おい、お前ら出てこい。」
そういうと人細い道の入り口のほうから5人ほど同じユニフォーム着た男たちが出てきて、入り口をふさがれた。
「仲間を呼んどいて正解だったぜ。」
「お前も風紀委員なんかやめてサッカー部に入ろうな!」
そういうと男たちが殴りかかってきた。とりあえず、正当防衛を確保するため、1発殴られた。
「入った!弱いn「ふん!」」
ボディブロー1発でその男は倒れた。
「2人目!」
次にもう1発殴られた後右ストレートをしたら男は顔を抑えつつ倒れた。
「や、野郎……!ぜってえに潰す!」
野球部希望の男の子を連れていたキャプテンらしき男がルーンを描き始めたのでさすがにまずいと思い、その男の子の手を引き、キャプテンの仲間たちの空いている穴を縫うように細い道から脱出をした。
「逃げんじゃねえ!」
「大勢の目の前での魔法使用はさすがにまずいんでは?」
細い道を出て、みんながいる中庭に来た。さすがにこの場で魔法を使えば危険という認識になり、防衛が認められるはずだ。
「知るか!てめえを潰す!」
サンダーショックは出が早く、人を気絶させるだけの威力はあり、かなりルーンの文字数も少ない。この先輩、魔法での戦いに結構慣れてるな……。
「仕方がない……。ヒプノシス!」
俺は、サンダーショックを避けて、一気に間合いを詰めてから魔法を放った。ヒプノシスは魔王系統の弱体魔法の1種で、相手を催眠状態にもっていくことが出来る。
「な!」
そのキャプテンらしき人は驚いた後気絶して倒れた。それと同時に勝てないと踏んだのか周りの男たちも膝をついた。
「大丈夫!?けいちゃん!」
「あぁ、この通りぴんぴんしてるよ。」
「では先輩方立ってください。本部へ向かいます。」
そう言うと、委員長がやってきた。
「話はこいつから聞いた。後は俺がやっておく。」
野球部希望の男の子が本部に通達してくれたようだ。
「お前は!藤堂!どうしてお前がこんなところに……。」
「留学が終わって4月に帰ってきたからだ。」
「藤堂って、あの藤堂さんだったんですか!?」
姉さんが驚いたが、無理もない。
藤堂 源五郎
この世界は勇者側と魔王側で別れているが、世界はどちらについているかばらばらであり、片方が大きな戦争を起こせばそれによっていろいろな場所で連続的に戦争が起こってしまう。それを防ぐために作られたのが魔法学院における優秀な生徒12人で作られた機関『STARS』だ。この機関に所属している者は黄道12星座の名前をあてはめられる。2人ほど日本人が所属していて、その一人が『天秤の藤堂』だ。
「今日は本当にありがとうございました。」
野球部希望の男の子がお礼をしてきた。
「あぁ、どうってことないよ。これが仕事だしね。」
*************************
あれから新入生歓迎会何事もなく順調に進んだ。
「お疲れさまでした。」
「あぁ、お疲れ。しかしお前には一つだけ伝えておくことがある。」
「なんですか?」
「この国がどちらにつくか選択を迫られている。」
「STARSの人々は?委員長つながりあるんでしょう?」
「日本人のもう一人が全く会議に参加しなくてな。」
「それは災難でしたね。」
「あぁ、まったくだ。これから日本は戦地になる可能性がある。」
「そうですか、避難経路確保しときますね。」
「食えない男だ。」
「では失礼します。」
「テロが起きた時、お前はどうするんだ?」
「どうするも何も、兄弟を守ります。」
「そうか。」
そして迎えるは魔法祭であった。
*****************************
「遂に天秤が行動を起こし始めたらしいよ!」
「へぇ、どっちにつくんだ?」
「さあ、でも……敵になるなら……。」
「世界大戦の開幕だね!」
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
追放された俺、悪魔に魂を売って全属性魔法に覚醒。悪魔契約者と蔑まれるが、まぁ事実だ。勇者? ああ、俺を見下してたやつな
自ら
ファンタジー
灰原カイトのスキルは【魔力親和】。評価F。
「外れスキル」の烙印を押された彼は、勇者パーティで三年間、荷物を運び、素材を剥ぎ、誰よりも早く野営の火を起こし続けた。
そして、捨てられた。
「お前がいると、俺の剣が重くなる」
勇者が口にした追放の理由は、侮蔑ではなかった。恐怖だった。
行き場を失ったカイトの前に、一人の悪魔が現れる。
「あなたの魂の、死後の行き先をちょうだい。代わりに、眠っている力を起こしてあげる」
病弱な妹の薬代が尽きるまで、あと十日。
カイトは迷わなかった。
目覚めたのは、全属性魔法――歴史上、伝説にしか存在しない力。
だがその代償は、使うたびに広がる魔印と、二度と消えない「悪魔契約者」の烙印。
世界中から蔑まれる。教会に追われる。かつての仲間には化け物と呼ばれる。
――まぁ、その通りだ。悪魔に魂を売ったのは事実だし。
それでも。没落貴族の剣姫と背中を預け合い、追放された聖女と聖魔の同時詠唱を編み出し、契約した悪魔自身と夜空の下で笑い合う日々は、悪くない。
これは、世界の「調律者」だった男が、その座を追われてなお、自分の手で居場所を作り直す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる