20 / 28
負けるための戦い
しおりを挟む
竜之介と戦いをしてから、帰り道には俺を殺そうとしてきたやつに出会う。かなりハードな一日を過ごしたせいもあってか結構疲労感があった。病院にはすでに退院の手続きを済ませてあるので俺は学校から直接家に帰ってきていた。
「ただいまー……って言っても誰もいないか……。」
俺は玄関のかぎをかけると自分の部屋で横になっていた。
「本当に攻撃しないでくれるとありがたいのだがな……。」
現状は魔法祭のSTARSから視線を外すことで手一杯なのにもしテロを起こされたら詠唱魔法を使わないとみんなを守ることはできないだろう。それでSTARSに目を付けられ、周りに危害が及ぶのは論外だ。
「少し、疲れたな……。少しだけ……。」
目を閉じ、仮眠をとることにした。
**************************
目が覚めると朝の5時を回っていた。
「あぁ、昨日は制服のまま寝てしまったのか……道理で寝ずらいと思った……。」
制服は汗で濡れてしまい息苦しかったのでとりあえずシャワーを浴びた。
「桃と姉さんはまだ起きてないか……。」
独り言を言いながら俺は学校に行く準備として制服に着替えていた。すると引き戸の開く音がした。
「おはよう、桃。」
「おはようございますお兄様……。」
桃は目をこすりながらパジャマで出てきた。すると徐々に目覚めてきたのか目を見開いた。
「お兄様……お兄様!?」
桃は急いで洗面所へ行き身だしなみを整えたり顔を洗いに行った。少し待った後桃が出てきた。
「もしかして寝坊してしまいましたか!?」
「いや、俺が今日早く目覚めちゃっただけだよ。何せ機能は夕方からずっと寝ていたからね。」
「そうでしたか……朝ごはんの用意をいたしますね。」
「あぁ、頼む。じゃあ俺は姉さん起こしてくる。」
「よろしくお願いします。」
「姉さん、起きて。」
全く返事が来ない、溜息を吐きながらドアを開けた途端ベッドから落下した姉さんがいた。
「お兄様!何かあったんですか?」
「何でもないよ!ただ姉さんgもごご……。」
起きた途端全力で俺の口を防ぎに姉さんが来た。人差し指で俺に静かにするように促してきた。
「なんでそんなにバレたくないの……。」
「だって私、長女だし!」
次女が家事をやっている中、胸を張って言うことではないと思う。
「姉さん、早く髪とかしてきて顔洗って。」
「えー……めんどくさいなぁ……。」
本当にこの人が長女なのだろうか。
「あ!そういえば私と桃ちゃんも勝ったよ!」
「おめでとう。」
「次はベスト8とを決める試合だよ。」
「そう……なの?」
この魔法祭、優勝を狙いに行くかそれとも目立たないようここで負けておくべきなのか……。
「姉さんと桃はどのブロックだっけ?」
「私は慧ちゃんと桃ちゃんとも違うブロックだったから決勝までは当たらないよ。けど準決勝まで行ければ慧ちゃんと桃ちゃんは戦うことになるね。」
「なるほどね。」
準決勝まで行ったら桃と戦うことになるのか……ここは次の試合は勝っておいて準々決勝で負けておくに限るな……。先の方針を考えた俺は今日は天使でどうにか乗り切ることに決め、姉さんたちと朝ご飯を一緒に食べた後学校へと向かった。
「慧、お前昨日はどこに行ってたんだよ!」
「少し病院にな……。」
「そうだったのか、昨日のお前の試合は確かにすごかったしな!俺は昨日で負けちまったけど外交科からはお前が残ってるしな!応援してるぜ!」
「ありがとよ、今日の試合も頑張るわ。」
今日の試合の内容を確認した後会場へと向かった。人数も少なくなってきているため今日は2試合やる羽目になった。
*************************
「勝者、竜虎 慧!」
「よし!これでベスト8!」
稜が腕に手をやりガッツポーズをする。俺が返ってくると稜がいたわるのとともに心配をしてきた。
「お前、これからもう一試合あるけど大丈夫なのか?」
「わからない、けどできるだけやってみるよ。」
次の試合は自然にやられることを考えなくては……。
「次の試合まで控室で休んでおいたほうがいいな。
「そうさせてもらうよ。」
俺は早めに控室に入り、負けるためのイメトレをただひたすらに重ねた。
「よろしくお願いいたします。」
「あぁ、よろしく。」
礼儀正しい女の子が試合会場へ入り、軽く俺に会釈をした。審判が「始め」の合図がすると彼女はいち早くルーンを書き始めた。
「『フォージ』!」
魔法を唱えると地面にいくつもの剣や槍、弓矢が俺と彼女を綺麗に避け、降ってきた。そして地面に突き刺さり彼女はそのうちの一本を引き抜き言った。
「これが私の魔法です。」
「俺に当たらないようにしたのはわざとか?」
「はい、大体この程度であなたは当たるほどの飛行を第一回戦ではしてませんでしたしね。」
「随分と調べ上げたな。」
「天使様にお褒めの言葉を預かり光栄です。」
「それじゃあ俺から行かしてもらうかな!」
詠唱魔法を使わないよう気を付けながらルーンを書き、天使状態になった。彼女にばれないようわざと負けるのは至難の業のようだ。
「ただいまー……って言っても誰もいないか……。」
俺は玄関のかぎをかけると自分の部屋で横になっていた。
「本当に攻撃しないでくれるとありがたいのだがな……。」
現状は魔法祭のSTARSから視線を外すことで手一杯なのにもしテロを起こされたら詠唱魔法を使わないとみんなを守ることはできないだろう。それでSTARSに目を付けられ、周りに危害が及ぶのは論外だ。
「少し、疲れたな……。少しだけ……。」
目を閉じ、仮眠をとることにした。
**************************
目が覚めると朝の5時を回っていた。
「あぁ、昨日は制服のまま寝てしまったのか……道理で寝ずらいと思った……。」
制服は汗で濡れてしまい息苦しかったのでとりあえずシャワーを浴びた。
「桃と姉さんはまだ起きてないか……。」
独り言を言いながら俺は学校に行く準備として制服に着替えていた。すると引き戸の開く音がした。
「おはよう、桃。」
「おはようございますお兄様……。」
桃は目をこすりながらパジャマで出てきた。すると徐々に目覚めてきたのか目を見開いた。
「お兄様……お兄様!?」
桃は急いで洗面所へ行き身だしなみを整えたり顔を洗いに行った。少し待った後桃が出てきた。
「もしかして寝坊してしまいましたか!?」
「いや、俺が今日早く目覚めちゃっただけだよ。何せ機能は夕方からずっと寝ていたからね。」
「そうでしたか……朝ごはんの用意をいたしますね。」
「あぁ、頼む。じゃあ俺は姉さん起こしてくる。」
「よろしくお願いします。」
「姉さん、起きて。」
全く返事が来ない、溜息を吐きながらドアを開けた途端ベッドから落下した姉さんがいた。
「お兄様!何かあったんですか?」
「何でもないよ!ただ姉さんgもごご……。」
起きた途端全力で俺の口を防ぎに姉さんが来た。人差し指で俺に静かにするように促してきた。
「なんでそんなにバレたくないの……。」
「だって私、長女だし!」
次女が家事をやっている中、胸を張って言うことではないと思う。
「姉さん、早く髪とかしてきて顔洗って。」
「えー……めんどくさいなぁ……。」
本当にこの人が長女なのだろうか。
「あ!そういえば私と桃ちゃんも勝ったよ!」
「おめでとう。」
「次はベスト8とを決める試合だよ。」
「そう……なの?」
この魔法祭、優勝を狙いに行くかそれとも目立たないようここで負けておくべきなのか……。
「姉さんと桃はどのブロックだっけ?」
「私は慧ちゃんと桃ちゃんとも違うブロックだったから決勝までは当たらないよ。けど準決勝まで行ければ慧ちゃんと桃ちゃんは戦うことになるね。」
「なるほどね。」
準決勝まで行ったら桃と戦うことになるのか……ここは次の試合は勝っておいて準々決勝で負けておくに限るな……。先の方針を考えた俺は今日は天使でどうにか乗り切ることに決め、姉さんたちと朝ご飯を一緒に食べた後学校へと向かった。
「慧、お前昨日はどこに行ってたんだよ!」
「少し病院にな……。」
「そうだったのか、昨日のお前の試合は確かにすごかったしな!俺は昨日で負けちまったけど外交科からはお前が残ってるしな!応援してるぜ!」
「ありがとよ、今日の試合も頑張るわ。」
今日の試合の内容を確認した後会場へと向かった。人数も少なくなってきているため今日は2試合やる羽目になった。
*************************
「勝者、竜虎 慧!」
「よし!これでベスト8!」
稜が腕に手をやりガッツポーズをする。俺が返ってくると稜がいたわるのとともに心配をしてきた。
「お前、これからもう一試合あるけど大丈夫なのか?」
「わからない、けどできるだけやってみるよ。」
次の試合は自然にやられることを考えなくては……。
「次の試合まで控室で休んでおいたほうがいいな。
「そうさせてもらうよ。」
俺は早めに控室に入り、負けるためのイメトレをただひたすらに重ねた。
「よろしくお願いいたします。」
「あぁ、よろしく。」
礼儀正しい女の子が試合会場へ入り、軽く俺に会釈をした。審判が「始め」の合図がすると彼女はいち早くルーンを書き始めた。
「『フォージ』!」
魔法を唱えると地面にいくつもの剣や槍、弓矢が俺と彼女を綺麗に避け、降ってきた。そして地面に突き刺さり彼女はそのうちの一本を引き抜き言った。
「これが私の魔法です。」
「俺に当たらないようにしたのはわざとか?」
「はい、大体この程度であなたは当たるほどの飛行を第一回戦ではしてませんでしたしね。」
「随分と調べ上げたな。」
「天使様にお褒めの言葉を預かり光栄です。」
「それじゃあ俺から行かしてもらうかな!」
詠唱魔法を使わないよう気を付けながらルーンを書き、天使状態になった。彼女にばれないようわざと負けるのは至難の業のようだ。
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる