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テロ
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あの日から魔法祭は異様な空気に包まれていた。いきなり準決勝を飛ばして決勝が始まろうとする謎の緊張感。そして、桃や姉さんに向けられた失望と憎悪の視線。考えてみれば当然だ。自分を倒してコマを進めた主席二人がまさかの準決勝で同時に棄権とはいくら何でもタイミングが良すぎるのだ。
明らかに俺に対する憎悪や嘲笑、見下しの視線も紛れていたに違いない。その中でも姉さんと桃は悠々と歩いていた。
「姉さんに桃、いやだったらこんなところ来なくてもいいんだよ?」
俺は二人に耳打ちするように、手を口元にあてて、小さく話す。すると二人はこちらを見て笑顔で
「私たちは期待からここにいるんです。」
と返してきたのを見て俺は心の中で二人の成長に感動をしていた。姉さんはいつも元気なのでこの状況でも俺の前を堂々と歩いていただろう。しかし、桃までも一切姿勢を崩すことなく歩くのを見て俺は二人の血のつながりを改めて実感した。
司会が少しためらいながらも咳払いの後、現在の状況について説明をしだした。
「えー……1年生の今回の準決勝ですが、竜虎茜選手と竜虎桃選手が棄権されたためただいまより決勝をとり行いたいと思います!」
会場は元気よく雄たけびを上げるも、やはり今回の決勝は唐突だったため盛り上がりに欠けていた。俺は3人で立ち見の席から見学をしていた。
「あの子たちが今回の桃と姉さんの相手になる予定だった子か。」
入り口から出てきたのはエメラルドグリーンのような美しい緑色をした髪色に軽くふわっとしたショートボブの髪形をした子であった。対する相手の子は眼鏡をかけたいかにも真面目という言葉が似合うような黒髪の男子生徒であった。
「では……試合開始!」
次の瞬間ルーンを書き始めた男子生徒が後ろから唐突に刺された。
試合開始の合図とともに突然の出来事に会場全体の時が止まったようであった。
そして2秒かおいて、男子生徒が地面に倒れた瞬間、会場に叫び声が響いた。周りの生徒たちは突然の出来事にただ叫んだりおろおろするしかなく、誰一人として何かアクションを起こそうとしなかった。俺はスモークを全力で使い会場一帯を包んだ。その観覧席から飛び降りて、男子生徒のほうへ行くとその男子生徒に回復魔法を使い、どうにか応急処置は施した。
なるべく俺がやったこととはばれないようにするため、完治はできない回復魔法をかけておいた。男子生徒には気の毒だがある程度、療養してもらおう。
その後観覧席へ戻ると、ちょうどスモークも晴れてたので、桃や姉さんが心配をしていたのか俺のところへとやってきた。
「大丈夫でしたか!?彼……。」
「あぁ、もう大丈夫だ。胃袋は完ぺきに貫枯れていたし、心臓の動脈のあたりも削れていたから後2、3分遅れていたら死んでいただろう。」
「そうでしたか……。大丈夫ならよかったです。」
そう考えていたのも束の間、アリーナ全体に武装集団がいて、すでに中に突入をしていた。
「俺とりあえず武装集団と戦ってくるからお前たちはここにいてくれ。」
「なーにいってんの?私たちも当然行くよ!」
「何かあったらこれに魔力を投入してくれ……これで俺に緊急の合図が届く。」
「さっすがけいちゃん!大好き!」
「あ!またお姉さま抱き着こうとしてる!」
「はぁ、二人とも早く行くよ!」
俺たちが階段から降りると1回にはすでに10名ほどの兵士がいた。その兵士たちはトランシーバーなどで連絡を取り合ったり重火器を持っていたりと、時代が古いところと魔法用チョッキなどを着ている最新鋭のところが混在している兵士たちであった。
「このご時世に重火器かよ……。」
確かに重火器自体の威力は高いし、ルーンを書く必要がない、しかし持ち運びにくかったり魔弾の登場などによって徐々に衰退していった。しかし今の状況において重火器はかなり厄介なものになる。ルーンを書く暇さえ与えてくれない、そして魔法がっっ校という限定された状況において、魔法対策チョッキという対魔法用繊維が練りこまれた防具がより一層俺たちは不利な状況に立たされていた。
明らかに俺に対する憎悪や嘲笑、見下しの視線も紛れていたに違いない。その中でも姉さんと桃は悠々と歩いていた。
「姉さんに桃、いやだったらこんなところ来なくてもいいんだよ?」
俺は二人に耳打ちするように、手を口元にあてて、小さく話す。すると二人はこちらを見て笑顔で
「私たちは期待からここにいるんです。」
と返してきたのを見て俺は心の中で二人の成長に感動をしていた。姉さんはいつも元気なのでこの状況でも俺の前を堂々と歩いていただろう。しかし、桃までも一切姿勢を崩すことなく歩くのを見て俺は二人の血のつながりを改めて実感した。
司会が少しためらいながらも咳払いの後、現在の状況について説明をしだした。
「えー……1年生の今回の準決勝ですが、竜虎茜選手と竜虎桃選手が棄権されたためただいまより決勝をとり行いたいと思います!」
会場は元気よく雄たけびを上げるも、やはり今回の決勝は唐突だったため盛り上がりに欠けていた。俺は3人で立ち見の席から見学をしていた。
「あの子たちが今回の桃と姉さんの相手になる予定だった子か。」
入り口から出てきたのはエメラルドグリーンのような美しい緑色をした髪色に軽くふわっとしたショートボブの髪形をした子であった。対する相手の子は眼鏡をかけたいかにも真面目という言葉が似合うような黒髪の男子生徒であった。
「では……試合開始!」
次の瞬間ルーンを書き始めた男子生徒が後ろから唐突に刺された。
試合開始の合図とともに突然の出来事に会場全体の時が止まったようであった。
そして2秒かおいて、男子生徒が地面に倒れた瞬間、会場に叫び声が響いた。周りの生徒たちは突然の出来事にただ叫んだりおろおろするしかなく、誰一人として何かアクションを起こそうとしなかった。俺はスモークを全力で使い会場一帯を包んだ。その観覧席から飛び降りて、男子生徒のほうへ行くとその男子生徒に回復魔法を使い、どうにか応急処置は施した。
なるべく俺がやったこととはばれないようにするため、完治はできない回復魔法をかけておいた。男子生徒には気の毒だがある程度、療養してもらおう。
その後観覧席へ戻ると、ちょうどスモークも晴れてたので、桃や姉さんが心配をしていたのか俺のところへとやってきた。
「大丈夫でしたか!?彼……。」
「あぁ、もう大丈夫だ。胃袋は完ぺきに貫枯れていたし、心臓の動脈のあたりも削れていたから後2、3分遅れていたら死んでいただろう。」
「そうでしたか……。大丈夫ならよかったです。」
そう考えていたのも束の間、アリーナ全体に武装集団がいて、すでに中に突入をしていた。
「俺とりあえず武装集団と戦ってくるからお前たちはここにいてくれ。」
「なーにいってんの?私たちも当然行くよ!」
「何かあったらこれに魔力を投入してくれ……これで俺に緊急の合図が届く。」
「さっすがけいちゃん!大好き!」
「あ!またお姉さま抱き着こうとしてる!」
「はぁ、二人とも早く行くよ!」
俺たちが階段から降りると1回にはすでに10名ほどの兵士がいた。その兵士たちはトランシーバーなどで連絡を取り合ったり重火器を持っていたりと、時代が古いところと魔法用チョッキなどを着ている最新鋭のところが混在している兵士たちであった。
「このご時世に重火器かよ……。」
確かに重火器自体の威力は高いし、ルーンを書く必要がない、しかし持ち運びにくかったり魔弾の登場などによって徐々に衰退していった。しかし今の状況において重火器はかなり厄介なものになる。ルーンを書く暇さえ与えてくれない、そして魔法がっっ校という限定された状況において、魔法対策チョッキという対魔法用繊維が練りこまれた防具がより一層俺たちは不利な状況に立たされていた。
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