魔法学院の最底辺

かる

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テロ4

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「体術の訓練でもしてたのか?魔法が栄えている今の時代にか?」

「毎日訓練は欠かしてないな。ただ、体術もやっておいて損はないと思ったからやっていただけだな。今回のようにな。」

「使い魔の類を使えばいいじゃないか。お前は魔王系統なんだからアンデッドなりゾンビなり1種類は使えるだろう?」

「俺は全く持ってそっちの類は使えなくてな。だから自分で戦うしか選択肢がないんだ。」

「そんな奴初めて見たぞ……。お前いろいろとおかしな奴だな……。」

当然、竜之介には隠しているが俺には二つの魔力がありそれをどうにか平衡で保っているのが俺の状態。その中で仮にもしアンデッドの類などを生み出したらどうなるだろうか?
正解は、『勇者系統の魔力が混ざってしまい生み出した瞬間に浄化されて消えてしまう』だ。それ故に俺はどちらの使い魔も使うことはできないのだ。

「あまりここで無駄話してる時間はないし先を急ごう。」

「りょーかい。」

俺たちは周りの様子を確認しながら軽く敵の様子を見たが、かなりの人数が集まっていた。

「どうするよ、この距離じゃまともに攻撃はできないしそれにばれたら敵が一気に寄ってくるぜ。」

「そうだな……こいつらの服を使うか……。サイズ的に俺と竜之介だな。」

「え!?ざッけんな!!他人の着た服を着るのかよ……。」

竜之介はいやいやながらも仕方なく気絶させた敵の服を着た。

「これなら遠めじゃバレないだろ。行くぞ、竜之介。」

「俺に指図すんじゃねぇ!」

俺たちは裏のほうから休憩に行くかのごとく軽い足取りで敵の集まっている場所へと向かった。

「ん?お前たち裏の見張りはどうした。」

「あぁ、少し休憩にな。」

「そうか、見張りなんかじゃ暇だしな。まぁただの学生ごときじゃ俺たちなんかが襲ってきたら足がすくんで動けやしねえか!ガハハハハ!」

俺は声を低めにしてバレない様に答えた。簡単にはバレないということはどうやらこいつらは常日頃一緒にいたりする仲間ではないらしい。適当に募集した傭兵か?

「あぁ、そうだな!ショックボルト!」

俺は上から羽織っていた服を思いっきりそいつの目の前に投げつけそのまま剣で突き刺した。
男は刺された直後にじたばたしたがその後動かなくなった。

「お前本当に殺したんじゃないだろうな!?」

「ショックボルトで眠ってもらっただけだ。流石に防具で守られていないところは魔法が効くようだな。でも腕を突き刺したから何かしらの後遺症は残るかもな!」

あまりに突然のことだったらしく、敵はひるんでその場で立ち尽くしてしまった。

「ここ!」

竜之介は叫び声とともに敵の間を縫って、地面に銃弾を当てた。そこからはアンデッドが出てきて敵を後ろから拘束した。

「へぇ、思ったよりやるな。」

「お前が異常すぎるだけだ!」

竜之介はそのまま銃弾を装填し、新たにアンデッドを呼び出した。しかしだいぶ体に負担を強いるらしく鼻血を出していた。

「あまり無茶するなよ!」

「命を懸けてテロと戦えと言ってきたやつがいまさら何を言ってるんだ!俺は命かけてんだよ!」

「そうかい!」

俺は自分のほうを警戒し、腕を切り落としながら竜之介のほうへも注意を払っていたが、一瞬の隙を逃した瞬間、敵が重火器を竜之介のほうに構えていた。

「死ねえええええええええええぇぇぇ!」

男が叫んだ瞬間、重火器の音ではなく、男の腕が地面に落ちた音がした。

「大丈夫ですか!」

桃のリザードマンがどうやら俺たちの援護をしていてくれたらしい。そのおかげもあって、敵の数はおよそ10人弱まで減っていた。
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