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第一章 始まりのミス
第四話 強化、魔法の磨き
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メアリー魔法強化週間、1日目。
「ここは、こうよ。草がぽわってなるのを想像するとやりやすいわ。」
「はいっ!」
メアリーは、護衛をするためにも、まずは魔法を強化しろと言われたので、5リットや、2光闇のみんなと一緒に、魔法の練習をしていた。
まずは、草魔法の強化だ。
マオさんは、草、風の魔法が使えるらしい。教え方も丁寧で、最初は気が強そうだなと思ったけど意外と丁寧だということがわかった。反対に水魔法を教わる時、優しそうだったミオさんは豹変した。
「おらぁ!ここは濁流をイメージしろっつってんだろぉ!」
と、いう感じに。口遣いも荒く………
「ひゃっ、ひゃいっっっ」
めっっっちゃこわかったーーーーー!!
エンくんやミライちゃんも、明るく接してくれてやりやすかった。
そしてもう1人。1番怖いのはこの人。そう、レイくんは、言葉が冷たい。
本当に怖い。
なのに氷魔法、風魔法。2つもあの人に教われと王はいうのだ。ひどい。酷すぎる。
「『ファーストプリンセス』のくせに、こんなこともしらないのか。」
「なんでできないんだ。ここはこうイメージしろと言っているだろ!」
口を開けば嫌味が説教。
心が折れそう………
2日目。
メアリーは少し早くから稽古場に来ていた。すると、レイとレオンがなにやら話し込んでいた。
「どうだ?メアリーは。」
(わっ、私の話だーーー!!)
「そうですね。」
(やだ、どうせ嫌味とか文句とかばっかり………!)
「………彼女は、昔から変わってない。」
(昔から………?)
唐突に違和感を覚える。
(レイくんは、私のことを知ってるの?)
考えようとするほど、頭が痛む。
“これ以上考えるな。”そう、言っているようだーーー………
「それに、覚えはいいですよ。挑発してみたら、ちゃんと強く怒れる。力を発揮できます。」
「しかし……いいのか?お前がみずから憎まれ役だなんて………」
(え………?)
どういうこと?じゃあ、レイくんの態度は、わざとーーー?
「それよりいいんですか?王。」
「なにが?」
レイはメアリーが隠れている茂みの方をにこやかに向く。
「そこ。どこぞの誰かさんが、いるようですよ?」
「刺客か。」
(やばっ!)
「待て!」
思わず逃げ出すと、レイが氷の結晶のようなものを足の下に展開し、それを踏み台にして、氷の滑りを利用し跳躍する。
そして、メアリーの目の前にストッと降り立つ。
「お前………」
少しだけ瞳孔が開かれる。
「あ、あは。ご、ごめんなさい………」
目を合わすのが気まずくて下を向いていると、くいっと顎を上げられる。
「!」
「こんなに早くから来て偉いね?
さて………しごいてやるよ」
最後の方だけ声のトーンが下がっていましたよね今!!!
顔だけは無駄にいい男め………
そう、この胸の高鳴りは、こいつの顔が無駄にいいからなのだ。
それ以外に、理由なんて、ない。
もう憎まれ役を演じているということがバレてしまったからか、レイは普通に本性を出してくるようになった。
「メアリー。違う、魔法はイメージ。
この魔法をなんのために使うか、どうなって欲しいかなどをきちんと頭の中でイメージすることによって、より洗練された魔法となる。」
「は、はいっ」
嫌味などを言ってこなくなったのはいいよ。いいけど!なんか……なんか……距離が………距離が近い!!!
(どうか、顔の赤みに、気づきませんように……!)
「メアリー?顔が赤いぞ?」
(ま、まぁやっぱり気づくよね……)
「なんでもないよ。」
「なんでもなくはないだろ。熱でもー……」
「はぁーい、ストップストップー!」
マオがレイとメアリーの間に入る。
そして、メアリーにしか見えないように、パチンとウインクをする。
(マ……マオ様ァァァァァ!!)
助かったああああああああああ……
「アーラメアリーチャンマリョクノツカイスギカナー」
(ま、マオさん。庇ってくれたのは嬉しいんですが………芝居が……芝居が下手すぎませんかぁ!?)
「そ、そうか。無理をさせてしまったか?」
しゅーんと落ち込むレイには悪いが、これ以上は心臓が持たない!!
マオはメアリーの手を引っ張って、少し遠くの別部屋まで連れてゆく。
「大丈夫?」
「は、はいっ!」
マオは意地の悪い笑みを浮かべ、とても小さな声で、メアリーの耳元で囁く。
「恋バナなら、いつでも大歓迎よ♪」
(ば、ば、バレてるうううううう)
そしてさっきと同じようにパチンとウインクをすると、叫んだ。
「よーしここで!メアリーちゃんに秘技を教えちゃうよっ⭐︎」
「へ?秘技?」
「そう!どーしても異性といる時に意識しちゃう!って時はぁー、その異性を嫌いな物と思い込むの!」
「嫌いな物………」
「メアリーちゃんは何が嫌い?」
「私の嫌いな物?嫌いな物………えぇーっと、ゴ、ゴリラ、とか?」
するとマオはきゃはははと笑う。
「ふふ、ゴリラか!それなら、レイはゴリラ、レイはゴリラ……って、頭の中で思い込むの。すると、あんまり意識しないようになると思うわ。」
「はっ、はい!ありがとうございます、やってみます!!」
「「おーい、なんの話ー?」」
ミライとエンが話しかけてきた。
「うふ、お子様二人組には、ナ、イ、ショ⭐︎」
「「えぇー」」
その後、メアリーがブツブツと『レイくんはゴリラ、レイくんはゴリラ……』と呟き、レイにブチギレられたのは内緒だ。
しかしメアリーは一つも反省せず、
“次は心の中で!”と、心に誓うのだった。
「ここは、こうよ。草がぽわってなるのを想像するとやりやすいわ。」
「はいっ!」
メアリーは、護衛をするためにも、まずは魔法を強化しろと言われたので、5リットや、2光闇のみんなと一緒に、魔法の練習をしていた。
まずは、草魔法の強化だ。
マオさんは、草、風の魔法が使えるらしい。教え方も丁寧で、最初は気が強そうだなと思ったけど意外と丁寧だということがわかった。反対に水魔法を教わる時、優しそうだったミオさんは豹変した。
「おらぁ!ここは濁流をイメージしろっつってんだろぉ!」
と、いう感じに。口遣いも荒く………
「ひゃっ、ひゃいっっっ」
めっっっちゃこわかったーーーーー!!
エンくんやミライちゃんも、明るく接してくれてやりやすかった。
そしてもう1人。1番怖いのはこの人。そう、レイくんは、言葉が冷たい。
本当に怖い。
なのに氷魔法、風魔法。2つもあの人に教われと王はいうのだ。ひどい。酷すぎる。
「『ファーストプリンセス』のくせに、こんなこともしらないのか。」
「なんでできないんだ。ここはこうイメージしろと言っているだろ!」
口を開けば嫌味が説教。
心が折れそう………
2日目。
メアリーは少し早くから稽古場に来ていた。すると、レイとレオンがなにやら話し込んでいた。
「どうだ?メアリーは。」
(わっ、私の話だーーー!!)
「そうですね。」
(やだ、どうせ嫌味とか文句とかばっかり………!)
「………彼女は、昔から変わってない。」
(昔から………?)
唐突に違和感を覚える。
(レイくんは、私のことを知ってるの?)
考えようとするほど、頭が痛む。
“これ以上考えるな。”そう、言っているようだーーー………
「それに、覚えはいいですよ。挑発してみたら、ちゃんと強く怒れる。力を発揮できます。」
「しかし……いいのか?お前がみずから憎まれ役だなんて………」
(え………?)
どういうこと?じゃあ、レイくんの態度は、わざとーーー?
「それよりいいんですか?王。」
「なにが?」
レイはメアリーが隠れている茂みの方をにこやかに向く。
「そこ。どこぞの誰かさんが、いるようですよ?」
「刺客か。」
(やばっ!)
「待て!」
思わず逃げ出すと、レイが氷の結晶のようなものを足の下に展開し、それを踏み台にして、氷の滑りを利用し跳躍する。
そして、メアリーの目の前にストッと降り立つ。
「お前………」
少しだけ瞳孔が開かれる。
「あ、あは。ご、ごめんなさい………」
目を合わすのが気まずくて下を向いていると、くいっと顎を上げられる。
「!」
「こんなに早くから来て偉いね?
さて………しごいてやるよ」
最後の方だけ声のトーンが下がっていましたよね今!!!
顔だけは無駄にいい男め………
そう、この胸の高鳴りは、こいつの顔が無駄にいいからなのだ。
それ以外に、理由なんて、ない。
もう憎まれ役を演じているということがバレてしまったからか、レイは普通に本性を出してくるようになった。
「メアリー。違う、魔法はイメージ。
この魔法をなんのために使うか、どうなって欲しいかなどをきちんと頭の中でイメージすることによって、より洗練された魔法となる。」
「は、はいっ」
嫌味などを言ってこなくなったのはいいよ。いいけど!なんか……なんか……距離が………距離が近い!!!
(どうか、顔の赤みに、気づきませんように……!)
「メアリー?顔が赤いぞ?」
(ま、まぁやっぱり気づくよね……)
「なんでもないよ。」
「なんでもなくはないだろ。熱でもー……」
「はぁーい、ストップストップー!」
マオがレイとメアリーの間に入る。
そして、メアリーにしか見えないように、パチンとウインクをする。
(マ……マオ様ァァァァァ!!)
助かったああああああああああ……
「アーラメアリーチャンマリョクノツカイスギカナー」
(ま、マオさん。庇ってくれたのは嬉しいんですが………芝居が……芝居が下手すぎませんかぁ!?)
「そ、そうか。無理をさせてしまったか?」
しゅーんと落ち込むレイには悪いが、これ以上は心臓が持たない!!
マオはメアリーの手を引っ張って、少し遠くの別部屋まで連れてゆく。
「大丈夫?」
「は、はいっ!」
マオは意地の悪い笑みを浮かべ、とても小さな声で、メアリーの耳元で囁く。
「恋バナなら、いつでも大歓迎よ♪」
(ば、ば、バレてるうううううう)
そしてさっきと同じようにパチンとウインクをすると、叫んだ。
「よーしここで!メアリーちゃんに秘技を教えちゃうよっ⭐︎」
「へ?秘技?」
「そう!どーしても異性といる時に意識しちゃう!って時はぁー、その異性を嫌いな物と思い込むの!」
「嫌いな物………」
「メアリーちゃんは何が嫌い?」
「私の嫌いな物?嫌いな物………えぇーっと、ゴ、ゴリラ、とか?」
するとマオはきゃはははと笑う。
「ふふ、ゴリラか!それなら、レイはゴリラ、レイはゴリラ……って、頭の中で思い込むの。すると、あんまり意識しないようになると思うわ。」
「はっ、はい!ありがとうございます、やってみます!!」
「「おーい、なんの話ー?」」
ミライとエンが話しかけてきた。
「うふ、お子様二人組には、ナ、イ、ショ⭐︎」
「「えぇー」」
その後、メアリーがブツブツと『レイくんはゴリラ、レイくんはゴリラ……』と呟き、レイにブチギレられたのは内緒だ。
しかしメアリーは一つも反省せず、
“次は心の中で!”と、心に誓うのだった。
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