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第二章 潜入開始!生徒会には近づきません!
第五話 うそ、もしかして貴方………
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「魔法の才、やっぱり君にはあるよ。」
「そうですか!?嬉しいです!」
レオンに褒められ、目を輝かせているのは、メアリー。
(お母さん、天国で見ててね。私、頑張るから………!)
天国にいるお母さんのため。
自分の未来のため、親戚のために。
「そういえば、皇子って、どんな人なんですか?」
「そうだね………、掴みどころがない、飄々とした性格だよ。」
「へぇ………。」
「でも、動揺した時は可愛いのよ♪」
ミオが口を挟む。
「なんかねぇ、いっつも笑顔の仮面みたいなのを貼り付けてるんだけどぉ、それが崩れるの。その瞬間がたまらないの♡」
まるで愛おしい男性を見るような目つきに、レオンがうぇ、と声を出す。
「お前は変わらないよなぁ……。」
そして、呆れるようにため息をついた。
「えっと、私は護衛をすればいいだけなので……不用意に近づいたりは、しなくていい……んですよね?」
「あぁ。危険なことがありそう、と思った瞬間に私に報告すること。皇子はあいつしかいないからな。他国からの刺客に狙われやすいんだ。」
「そんな………、分かりました。皇子の安全は、私が守りますっっっ!!!」
「おう、任せた、『ファーストプリンセス』。
よし、もう手続きはすんでるからな!明日から潜入だぜ⭐︎」
「………………え?」
ばちーんとウインクして親指をたてるレオンを、憎々しい……というふうに見る。
「頑張れ……」
可哀想に、というふうにミオがメアリーの肩にポンと手を置く。
「はい………(泣)」
「ここが………テルノアーツ学園………?」
目の前に広がる景色を、ぱちぱちと瞬きをして見つめる。
「すご………」
黒塗りの壁がずっと奥まで続いている。
これは迷いそうだ。
うわー、なんか、昔小説で読んだ魔法学園みたいなところだ。楽しみ………
(でも……ここに通ってるのって、貴族の方々、なんだよね。)
メアリーは今、ある貴族の養子として扱われている。
それが、王の知り合いの人達で、とてもいい人達だ。
その娘さんも、この学園に通っているらしい。いつか会えるといいな。
「やば、もう教室に行かないと………!」
メアリーの教室は、一応中等科の一組。
だけど、選択授業のため、組はあまり関係ない。
「はあ、はあ……!」
全力疾走で教室の前にたどり着いたメアリーは、息を整えた。
メアリーが教室の前に来たということを確認した先生が、みんなの前で言った。
「はい、転校生の紹介をしますよ。」
どきんっと心臓が跳ねる。
「入ってきてください、メアリーさん。」
「あっ、はいっ!」
扉を開けると、しゃらん、と鈴の音がなる。教室の多くの人の注目が集まる。
「あっ、えとっ、メ、メアリー、です、
よろしくお願いしますっ!」
言葉がうまく出なく狼狽える。
(どうしよう、どうしよう……)
「よろしく!」
同じ金髪の、制服をリボンなどで飾っている女の子がメアリーに声をかけてくれる。
「よろしくねー!」
それを聞いて、他の子達も、ちらほらと声をかけ始めてくれた。
“貴族”というだけで偏見を覚えた自分に恥ずかしくなる。
(みんな、いい人、だ………)
あとで、あの金髪の女の子に『ありがとう』って言おう……
「あ、あのっ!」
声をかけると、金髪の女の子が振り返る。
「なに?」
「えと、さっきは、ありがとう、ございましたっ!」
すると、金髪の女の子は、瞬きして「あ、そゆこと」とこぼした。
「全然構わないよ。あんなん私の自己満足みたいなものだもの。」
「え?いや、えと、それでも、私は嬉し、かったです。」
といってふわっと笑ったメアリーをみて、金髪の女の子も笑ってくれた。
「ありがと……、私はアリア。よろしく。仲良くしてくれたら嬉しいな。」
メアリーはキラキラと目を輝かせる。
「よ、よろしく、ですっ」
「あはっ。あのね、私ね、いつも“自己満足”して何が楽しいの?とか、よく言われるの。それに、私も一応、平民生まれだから……貴族の子達とはうまくいかなくて。」
この子……アリアも、平民生まれ、なんだ。
やっぱり、貴族と平民の子だと、うまくいかないのかな。
「よかった、よろこんでくれて。」
でも、そう言って笑うアリアが、悪い子には思えなかった。
「メアリー嬢。」
振り返ると、扇子を顔の前で持った3人の令嬢がいた。
「ご機嫌よう、私の名前はリリアンですわ。」
「ミミでしてよ」
「コノハですわ」
「えっと、なにか、用、で?」
「えぇ。ちょっと話を」
ばさっと扇子を広げる。
「したいのですけれど。」
ふ、不穏………!!!
「ひゃ、ひゃい………」
アリアが小さな声で、「気をつけてね」と言った。
誰もこなさそうな屋上までメアリーを連れて行くと、リリアンは言った。
「貴方、王直々紹介で名家の養子になったんですってね。」
「え?えと………、」
これ、言ってもいいの?分からない………
「あーーー!!あんなところに皇子がーーー!!!」
空中から声が聞こえる。
(だっ、誰?不穏?護衛?皇子?危険?誰、誰。わかんないよーーー!!)
「えっ、どこ、どこですの?皇子、皇子!?」
「リア」
(え………………)
違和感を覚えた隙に、腰を抱かれ、箒の上に乗せられる。
「きゃ……っ、貴方………誰?」
顔をあげると、漆黒の髪に、紅色の瞳。
あれ?この髪、この瞳。どこかで…?
というかまず、なぜ、私のあだ名を、知っているの…?
不信感を抱くメアリーの瞳を悲しそうに見つめると、少年は口を開いた。
「俺は、アルバート。覚えてない?」
アルバート。それは、昔、よく一緒にあそんでたけど、急に消えちゃった男の子。
私の、幼なじみ。
「あ………アル………?」
幼なじみの懐かしい呼び名を口に出すと、アルは笑った。
「良かった、覚えてたんだね。」
「もっ、もちろん、でも、うそ……なんでここに…」
「うん、俺にもちょっと事情が、ね。
……ところで、さっきリアが困ってそうだったから声かけたんだけど………ダメだったかな。」
「う、ううん!助かった……!」
「なら良かった^_^」
アル、結構変わった………
優しそうな面影はあまりなく、今は見た目としてはきつそうな感じだ。
不良っぽい………
(わ、わたしがこの学校にいる理由、なんで伝えたら………!?)
密かに焦るメアリーなのだった。
*言い忘れててごめんなさい!
メアリーは金髪に碧眼です。
結構美少女です。
これからも頑張りますので、良かったら良いねやコメント、お願いします(^人^)
「そうですか!?嬉しいです!」
レオンに褒められ、目を輝かせているのは、メアリー。
(お母さん、天国で見ててね。私、頑張るから………!)
天国にいるお母さんのため。
自分の未来のため、親戚のために。
「そういえば、皇子って、どんな人なんですか?」
「そうだね………、掴みどころがない、飄々とした性格だよ。」
「へぇ………。」
「でも、動揺した時は可愛いのよ♪」
ミオが口を挟む。
「なんかねぇ、いっつも笑顔の仮面みたいなのを貼り付けてるんだけどぉ、それが崩れるの。その瞬間がたまらないの♡」
まるで愛おしい男性を見るような目つきに、レオンがうぇ、と声を出す。
「お前は変わらないよなぁ……。」
そして、呆れるようにため息をついた。
「えっと、私は護衛をすればいいだけなので……不用意に近づいたりは、しなくていい……んですよね?」
「あぁ。危険なことがありそう、と思った瞬間に私に報告すること。皇子はあいつしかいないからな。他国からの刺客に狙われやすいんだ。」
「そんな………、分かりました。皇子の安全は、私が守りますっっっ!!!」
「おう、任せた、『ファーストプリンセス』。
よし、もう手続きはすんでるからな!明日から潜入だぜ⭐︎」
「………………え?」
ばちーんとウインクして親指をたてるレオンを、憎々しい……というふうに見る。
「頑張れ……」
可哀想に、というふうにミオがメアリーの肩にポンと手を置く。
「はい………(泣)」
「ここが………テルノアーツ学園………?」
目の前に広がる景色を、ぱちぱちと瞬きをして見つめる。
「すご………」
黒塗りの壁がずっと奥まで続いている。
これは迷いそうだ。
うわー、なんか、昔小説で読んだ魔法学園みたいなところだ。楽しみ………
(でも……ここに通ってるのって、貴族の方々、なんだよね。)
メアリーは今、ある貴族の養子として扱われている。
それが、王の知り合いの人達で、とてもいい人達だ。
その娘さんも、この学園に通っているらしい。いつか会えるといいな。
「やば、もう教室に行かないと………!」
メアリーの教室は、一応中等科の一組。
だけど、選択授業のため、組はあまり関係ない。
「はあ、はあ……!」
全力疾走で教室の前にたどり着いたメアリーは、息を整えた。
メアリーが教室の前に来たということを確認した先生が、みんなの前で言った。
「はい、転校生の紹介をしますよ。」
どきんっと心臓が跳ねる。
「入ってきてください、メアリーさん。」
「あっ、はいっ!」
扉を開けると、しゃらん、と鈴の音がなる。教室の多くの人の注目が集まる。
「あっ、えとっ、メ、メアリー、です、
よろしくお願いしますっ!」
言葉がうまく出なく狼狽える。
(どうしよう、どうしよう……)
「よろしく!」
同じ金髪の、制服をリボンなどで飾っている女の子がメアリーに声をかけてくれる。
「よろしくねー!」
それを聞いて、他の子達も、ちらほらと声をかけ始めてくれた。
“貴族”というだけで偏見を覚えた自分に恥ずかしくなる。
(みんな、いい人、だ………)
あとで、あの金髪の女の子に『ありがとう』って言おう……
「あ、あのっ!」
声をかけると、金髪の女の子が振り返る。
「なに?」
「えと、さっきは、ありがとう、ございましたっ!」
すると、金髪の女の子は、瞬きして「あ、そゆこと」とこぼした。
「全然構わないよ。あんなん私の自己満足みたいなものだもの。」
「え?いや、えと、それでも、私は嬉し、かったです。」
といってふわっと笑ったメアリーをみて、金髪の女の子も笑ってくれた。
「ありがと……、私はアリア。よろしく。仲良くしてくれたら嬉しいな。」
メアリーはキラキラと目を輝かせる。
「よ、よろしく、ですっ」
「あはっ。あのね、私ね、いつも“自己満足”して何が楽しいの?とか、よく言われるの。それに、私も一応、平民生まれだから……貴族の子達とはうまくいかなくて。」
この子……アリアも、平民生まれ、なんだ。
やっぱり、貴族と平民の子だと、うまくいかないのかな。
「よかった、よろこんでくれて。」
でも、そう言って笑うアリアが、悪い子には思えなかった。
「メアリー嬢。」
振り返ると、扇子を顔の前で持った3人の令嬢がいた。
「ご機嫌よう、私の名前はリリアンですわ。」
「ミミでしてよ」
「コノハですわ」
「えっと、なにか、用、で?」
「えぇ。ちょっと話を」
ばさっと扇子を広げる。
「したいのですけれど。」
ふ、不穏………!!!
「ひゃ、ひゃい………」
アリアが小さな声で、「気をつけてね」と言った。
誰もこなさそうな屋上までメアリーを連れて行くと、リリアンは言った。
「貴方、王直々紹介で名家の養子になったんですってね。」
「え?えと………、」
これ、言ってもいいの?分からない………
「あーーー!!あんなところに皇子がーーー!!!」
空中から声が聞こえる。
(だっ、誰?不穏?護衛?皇子?危険?誰、誰。わかんないよーーー!!)
「えっ、どこ、どこですの?皇子、皇子!?」
「リア」
(え………………)
違和感を覚えた隙に、腰を抱かれ、箒の上に乗せられる。
「きゃ……っ、貴方………誰?」
顔をあげると、漆黒の髪に、紅色の瞳。
あれ?この髪、この瞳。どこかで…?
というかまず、なぜ、私のあだ名を、知っているの…?
不信感を抱くメアリーの瞳を悲しそうに見つめると、少年は口を開いた。
「俺は、アルバート。覚えてない?」
アルバート。それは、昔、よく一緒にあそんでたけど、急に消えちゃった男の子。
私の、幼なじみ。
「あ………アル………?」
幼なじみの懐かしい呼び名を口に出すと、アルは笑った。
「良かった、覚えてたんだね。」
「もっ、もちろん、でも、うそ……なんでここに…」
「うん、俺にもちょっと事情が、ね。
……ところで、さっきリアが困ってそうだったから声かけたんだけど………ダメだったかな。」
「う、ううん!助かった……!」
「なら良かった^_^」
アル、結構変わった………
優しそうな面影はあまりなく、今は見た目としてはきつそうな感じだ。
不良っぽい………
(わ、わたしがこの学校にいる理由、なんで伝えたら………!?)
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