本当は私、最強なんです。

るこら

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第二章 潜入開始!生徒会には近づきません!

第六話 言ってもいいのかな?

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「それで?どうしてお前がここにいるんだ。」
「そっ、それは……それは、アルもでしょ。」
 思わず言い返すと、不快だ、というふうにアルが目を細める。
「いいから、言え。」
「いや、だ!」
「なんで………」
「わー授業始まるなーじゃね!」
 風の魔法を使って箒から飛び降り、下に着地する。
(逃げなきゃ。アル、ごめん……!!)
 でも、言えないの………!言えないのよ!


メアリーの目尻には、涙が浮かんでいた。
「ごめんなさい………」


 メアリーの記念する一回目の授業は、魔法の授業だった。
 学園に入って1番目の授業は、魔法だと決まっているそう。
 なぜなら、杖をもらわないといけないから。しかし、メアリーに杖は必要なかった、本当は。
 しかし正体がバレてはいけないので、杖を使って魔法を使うフリをしなければならない。


「はい、メアリーさんには、杖を。」
「あっ!ありがとうっ、ございますっっ!」
 これが、普通みんなが使う杖………!
杖をもらい、空いてる席にすとんと座る。
「ねぇねぇ聞いたー?『ファーストプリンセス』の噂!」
 びくぅっと肩が震える。会話しているのは隣の女子達。
 そう、この間王様は、世に『ファーストプリンセス』のことを公表した。
しかし、その正体は教えず。
「気になるよねー。でもさ、5リットも、あまり顔は見せないけど、2光闇も美男美女よ。きっと『ファーストプリンセス』様も美人なんでしょうね~♡」
「そうよね、そうよね!どこの令嬢なのかしら!」
「一回見てみたいわぁ!だって、杖なしに魔法が使えるんでしょう?」
「うんうん、どうしたらそんなことできるのかしらねぇ。」
いや特に何もしてませんーーー!!
 ちょっと……ほんの少しだけ努力しただけなんですぅぅぅーーー!!
それにわたし別に美人じゃないしっっっ!
 本当に……お願いだから……『ファーストプリンセス』に、そんなに期待しないでほしい………!!


*******************
「へぇ、そんなことがあったのねぇ」
「は、はい、そうなんです。みんな、みんな私に期待しすぎなんですううううう」
「あはははっ」
 今私の身柄を預かってくれているアイリスという女性にそのことを話すとツボにハマってしまったようで、ずっと大爆笑している。
「もう、酷いです!」
「ふふ、貴方は別に不細工じゃないわよ。」
「へ?」
「メアリーちゃんは、美人よ。」
「そんなことないですうううー……」


「王!まずいことが起きましたッッッ!!」
「なんだ?」
「わ、私の幼なじみに、遭遇しちゃいましたぁぁぁぁ」
「幼なじみ………?」
「こわいですぅ、無理やり聞き出そうとしてきます絶対ィィィィィ!!昨日もちょっとやばかったんですぅ!頑張って逃げたけどぉ!ア、アルは、私が全魔法杖なしに使えることも知ってるからぁ!」
「おま……っ、ちゃんと喋れるじゃねーか!」
「ふぇ?」
 エンがメアリーの肩をバンバン叩きながらニカっと笑う。
「最初の方はオドオドして全然話せてなかったけどな!」
 がーん………
「今の方がいいぜ、絶対!俺が保証する!」
 ミオが口を挟む。
「あら、エンに保証されても嬉しくないわぁ~♡」
「ミオってさぁ、ホワホワしながらサラッと酷いこと言うよなぁ(泣)!」
「おほほほほほほほほほほほほ」
「怖いし!!」
 目の前のやりとりが面白くてプハっと吹き出してしまう。
「そうそ、いっつもそうやって笑ってればいいのよ!」
「あ、ありがとうございます…」
「そうなのか……それはまずいな。まぁ、協力を頼むのもいいが……、その『アル』と言うものは信用できるか?」
「………っ」
昔、私は、アルに裏切られたことがある。


「それじゃあ、明日、家に迎えに行くよ。
一緒にパーティしようね。」
「うん、うん!アル、約束、だよ。」
 そういって、約束したのに。
翌日、アルは来なかった。
村からも、消えていた。
「アル………、なんで。約束、したのに。」
 約束のメッセージカードは、破り捨てて、アルの家の前に捨ててあった。
 メアリーはそのメッセージカードを握りしめ、涙を流す。
「ばか、ばか。アルなんて……アルなんて、だいっきらぁいっ………!」


「メアリー?」
 はっ、と意識が呼び戻される。
「あ、いや、わかり、ません。アルは………平気で人を裏切る人、かもしれない………」
「“かもしれない?”」
「ごめんなさい……分かりません……、私にも、わからない………!」
「分かった、落ち着け?」
「ごめんなさい………」
 わしゃっとエンに頭をいじられる。
「大丈夫かー?」
「うん……ありが、とう」
「そういえば、私からもメアリーにプレゼントがあったんだよ。」
「え?」
「ほら、これ」
 レオンは、何かを取り出したかと思えば、それをメアリーの腕の中におく。
「た、たまご………?」
「そうだ。これは霊獣だから、何が生まれるかはわからないんだが………、ドラゴンが生まれたら普通、ペガサスでラッキー、くらいに思っておけ。まぁ多分ドラゴンだろう。」
「へー、何が生まれるのか楽しみです。」


 メアリーが去った後、ぼそっとミオがレオンに言う。
「あら、レオンちゃあーん、本当にドラゴンが生まれる、だなんて思っていないんでしょう?」
「ふっ。あれは、持ち主の実力によって何が生まれるかが変わる。何が生まれるのか楽しみだよ、ほんと。」
「あら、相変わらず性格が悪いのね」
「ふん。………そういえば、メアリーは幼なじみのことをあんまり信用してはなさそうだったよな。なにか……過去を抱えていそうだ。」
「そうね。すごく辛そうな顔だった」


「たまご、か………」
 この子、どんな子になるんだろ………
 可愛い子だといいなー。
 結構小さめの卵なので、これならカバンに入れて持ち歩けそうだ。
「明日から、持っていこう」
(はぁ、でも………アルの事………どう、しよ………)
 考えているうちに、メアリーは眠りについたーーー………
















  




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