幽霊探偵は男の娘⁉︎

本田ゆき

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第9話

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学校も終わり、俺が家に帰り部屋に入ると、かなたが部屋でゴロゴロしていた。

「あ、おかえりー」

「ただいまー、

じゃなくて!」
「何お前自分の部屋かの様に人のベッドでゴロゴロしてんだよ!」

と引き剥がそうとするもやはり相手は幽霊なので掴むことが出来ない。

かなたはふふん、とドヤ顔する。
「別にいーだろ?ルームメイトなんだからさ?」
「良くないわ!」

ただでさえかなたは見た目は美少女なのだ。それが自分のベッドで寛がれると、何だか恥ずかしくなってくる。

「お前は少し恥じらいを持て!」
「えー、男同士じゃんかよ。」
そうブーブーとかなたは不貞腐れる。

喋れば確かに男なんだけれど、黙ると完全に女子なんだよな。

はあ、と俺は溜息を吐く。

「まあまあ、そんなことよりさ!」
そうかなたは目をキラキラさせて俺に話しかけてきた。

何だよと聞こうとした矢先、母がノックと同時に部屋に入ってくる。

「母さん、なんでノックした後返事を待たずに入ってくるの?」
俺が恨めしく睨む。

「あら、ごめんごめん、入ってるわよ。」

と母は何も悪気なく事後申告してくる。

「翔、最近この辺空き巣が多いから、夜は暑くても窓閉めるのよ?」

どうやらそれを言いに来たらしい。
「はいはい。」
と俺は気のない返事をする。

「まあ、でも前回の家から指紋が見つかったって言ってたから、もう捕まると思うけど。」

俺はそれを聞いてえ?と尋ねる。

「ついさっきのニュースでね、何箇所か犯人らしき指紋が発見されたとか。
しかも、その指紋の相手は鍵屋さんだっていうのよ。
怖いわよね、鍵屋さんなら確かに入れちゃうかもね。」

「マジで!捕まったの?」
俺が興奮気味に聞くと、母は、まだ容疑なだけで、逮捕じゃないけどね。と付け加えた。

それから母は鍵はちゃんとするのよ、と言って部屋を出て行った。

「でも犯人はもう見つかったんなら、もう空き巣は起こらないだろうな。」

それを聞いてすかさずかなたは違うと言ってきた。

「は?違うって何が?」

「犯人はまだ捕まっていないっていうこと。」

そうかなたは真剣に話す。

「何でそんなのが分かるんだよ。今捕まったって言ってたじゃねーか。」
そう俺が尋ねると、かなたは真面目な顔で話し始めた。

「何せ俺は今日犯行現場を見てきたからな。」

「え?どういうことだよ?」

「それを今から教えてやろう!」

そうかなたはいつものテンションで調べてきた情報を話してくれた。

「まず被害にあったのは4件、
住んでいた人は1軒目は70代の老夫婦、
2軒目は20代女性の一人暮らし、
3軒目が30代男性の一人暮らし、
そして4軒目の40代の夫婦に子供が2人の家族。

因みに被害者同士の接点は誰一人ない。そして、どの家も普段昼は家を留守にしがちだった。」

「ああ、それは聞いた。確か全員、家に帰ったら部屋が荒らされていたんだよな?しかも、玄関は勿論、部屋の窓や風呂場とかの他の窓も全て鍵が掛かっていた。」

「そう、そして、家の種類は一軒家だったりアパートだったりバラバラだった。

それから空き巣は火曜日から立て続けに起きている。恐らく平日の昼、皆が家を開ける時間を狙ってる。」

「まあ、1番狙いやすい場所と時間だよな。」
俺はそう頷く。



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