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第二章
合縁奇縁 7
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◇
「ったく、今日は本当についてねぇ……」
少女の住んでるアパートから出て来てまず時計を確認すると、時計の針はまだ昼過ぎを指していた。
俺はどうやらそんなに長くは寝込んではいなかったらしい。
だけど、これからどうしたものか……。
ズキズキいっている腹を抑えつけながら俺は思考した。
初めて殺しの仕事を失敗した。
しかも、相手に顔がバレてしまった。
誰からの依頼かだなんて興味もないが、依頼人は俺を口封じの為に殺しに来るだろう。
生き残るには、その依頼人や組織もろとも消し去るか……。
しかしそんな非現実的な事、恐らく出来ない。
後は見つからない様ひっそりと暮らすしかない。
「ただでさえこれまでも影の中生きてきたのに、そこすら追い出されるだなんてな……」
結局、あの少女の情けで生き残っても、結果は変わりない。
そう考えていると、ふと何やら嫌な視線を感じた。
……見られている?
「クソっ! もうお迎えが来たとか冗談じゃねぇ!」
俺は腹の痛みも忘れて一目散に逃げ出した。
恐らく、もう別のスナイパーが俺を狙っているのだろう。
すると、威嚇射撃のつもりなのかパンッと一発銃声が鳴り響いた。
「……マズいな」
この辺の土地勘はある方なのだが、相手は俺をどうやら奥の広場に追い込む気らしく、射撃でそう誘導されてしまう。
しかし、それを逆らって別の道に行こうとしてもそこにも敵がいる気配がしてどうしようもない。
結局、俺は行き止まりの広場まで来てしまった。
逃げるにはぐるっと囲まれたフェンスを上らなければならないが、そんなの上っている間に撃たれたら終わりである。
それに、逃げている際は夢中で忘れていたが、打撲している腹部がズキズキと脈打っていた。
「やっべぇ……」
すると、何処からともなくパンッと音が鳴ったかと思うと、俺の足元スレスレに銃弾が撃ち込まれた。
狙撃失敗か?
俺がそんな事を考えていると、ドサっと人が落ちてきた。
「……は?」
目の前で落ちてきた人の血溜まりを眺めながら、俺は何が起きたのか一瞬頭が真っ白になった。
かと思うと、今度は上からぴょんぴょんと誰かが軽い足取りで降りてきた。
見てみると、それは先程まで部屋にいたあの和服の少女だった。
「そう言えば、お前私の襲撃が失敗したんだから、結局命狙われてるんだね?」
少女は相変わらず無表情でそう尋ねてくる。
「てめぇは何しに来たんだよ?」
「助けて欲しいなら、助けるよ」
俺の問いに、少女はそう口にした。
「は?
何で?」
俺は訳が分からず尋ねる。
「まあ元々私を狙ってた人達だからね。
そんな事より今のでどんどん人来たけど」
「っな!」
少女にそう言われて一つしかない出口の通路の方を見やると、いつの間にか黒スーツの何処ぞの組織っぽい奴らが四、五十人程わらわらとこの広場に押し寄せて来ていた。
「ったく、今日は本当についてねぇ……」
少女の住んでるアパートから出て来てまず時計を確認すると、時計の針はまだ昼過ぎを指していた。
俺はどうやらそんなに長くは寝込んではいなかったらしい。
だけど、これからどうしたものか……。
ズキズキいっている腹を抑えつけながら俺は思考した。
初めて殺しの仕事を失敗した。
しかも、相手に顔がバレてしまった。
誰からの依頼かだなんて興味もないが、依頼人は俺を口封じの為に殺しに来るだろう。
生き残るには、その依頼人や組織もろとも消し去るか……。
しかしそんな非現実的な事、恐らく出来ない。
後は見つからない様ひっそりと暮らすしかない。
「ただでさえこれまでも影の中生きてきたのに、そこすら追い出されるだなんてな……」
結局、あの少女の情けで生き残っても、結果は変わりない。
そう考えていると、ふと何やら嫌な視線を感じた。
……見られている?
「クソっ! もうお迎えが来たとか冗談じゃねぇ!」
俺は腹の痛みも忘れて一目散に逃げ出した。
恐らく、もう別のスナイパーが俺を狙っているのだろう。
すると、威嚇射撃のつもりなのかパンッと一発銃声が鳴り響いた。
「……マズいな」
この辺の土地勘はある方なのだが、相手は俺をどうやら奥の広場に追い込む気らしく、射撃でそう誘導されてしまう。
しかし、それを逆らって別の道に行こうとしてもそこにも敵がいる気配がしてどうしようもない。
結局、俺は行き止まりの広場まで来てしまった。
逃げるにはぐるっと囲まれたフェンスを上らなければならないが、そんなの上っている間に撃たれたら終わりである。
それに、逃げている際は夢中で忘れていたが、打撲している腹部がズキズキと脈打っていた。
「やっべぇ……」
すると、何処からともなくパンッと音が鳴ったかと思うと、俺の足元スレスレに銃弾が撃ち込まれた。
狙撃失敗か?
俺がそんな事を考えていると、ドサっと人が落ちてきた。
「……は?」
目の前で落ちてきた人の血溜まりを眺めながら、俺は何が起きたのか一瞬頭が真っ白になった。
かと思うと、今度は上からぴょんぴょんと誰かが軽い足取りで降りてきた。
見てみると、それは先程まで部屋にいたあの和服の少女だった。
「そう言えば、お前私の襲撃が失敗したんだから、結局命狙われてるんだね?」
少女は相変わらず無表情でそう尋ねてくる。
「てめぇは何しに来たんだよ?」
「助けて欲しいなら、助けるよ」
俺の問いに、少女はそう口にした。
「は?
何で?」
俺は訳が分からず尋ねる。
「まあ元々私を狙ってた人達だからね。
そんな事より今のでどんどん人来たけど」
「っな!」
少女にそう言われて一つしかない出口の通路の方を見やると、いつの間にか黒スーツの何処ぞの組織っぽい奴らが四、五十人程わらわらとこの広場に押し寄せて来ていた。
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