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第三章
戒心散花 18
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その後、男は映像の入ったUSBとノートパソコンを持ってきて、パソコンの操作をしていた。
パソコンには生前のサリーさんの姿がくっきりと映し出されている。
「最初の方は妻の日常と浮気現場だから飛ばすとして……昨日の日付、ここからだな。
一応、ここの矢印を押せば早送り、ここが一時再生、あとここで倍率を変えて倍速にしたり逆にスローにしたり出来るから。
じゃあ、僕は見たくないから部屋の外で待ってるよ」
「俺も外で待つわ」
「うん、分かった」
男から簡単に操作方法を教えてもらい二人が部屋を出た後、私はパソコンに映し出される映像を早送りで飛ばしながらマジマジと眺める。
すると、爆発シーンらしきものが映ったのですぐさま映像を爆発前の数分前まで戻した。
画面の中ではサリーさんがにこにこと笑顔で服を選んでいる最中だった。
「明日は折角の記念日だからどうしようかしら?
こっちの青のワンピースだともう年齢的に厳しいかも……?
でも……
……あら?」
ぶつぶつとさまざまな洋服と睨めっこしていたサリーさんは何かを見つけたのか視線を自身の足元へと逸らす。
しかし、その位置はベッドに隠れてカメラには映っていなかった。
確かに浮気現場を抑えるためのカメラなのだからベッドが映るように設置されている訳で、ベッドの下を写す必要なんてないので仕方がない事ではあるが。
「何かしらこのお花?
どこから入って来たのかしら?」
足元の何かをサリーさんが手に取った瞬間、チラッとだけサリーさんの手の中に映ったものを私はスロー再生と一時停止を駆使して確かめた。
「……これは、石楠花……かな」
多少荒い画質から、ピンク色のヒラヒラした花弁を持つ小さな花がいくつも咲き誇り、ひとまとまりになっているものを持っているのが確認できた。
その後映像をスローで再生すると、小さな花一つ一つが瞬く間に次々にボンッボンッとけたたましい爆発音をあげ、白い煙が辺りを覆い始めそれはサリーさんの手を中心に腕、胸元、頭から腰元まで広がり最後には画面全体が真っ白になったかと思ったら、煙が引いた次の瞬間、部屋のあちらこちらが真っ赤な鮮血で染まっていた。
「何だ? サリー、何があっ……
な、何だよこれはっ!!?
うっ、おぇ……」
それから爆発音に駆けつけた男が恐らく壮絶な現場を見て嘔吐した声が入っている。
確かに、こんなもの見てしまったら今やつれているのも無理はないだろう。
……私はもう人の死は見飽きて吐き気も何の感情も湧きはしないが。
「二軒目の女の子もピンクの花と言っていたし、犯人は同一人物で確定かな」
しかも、石楠花は的確にサリーさんの側に行って爆発してるのを見るに、操り主は相当サリーさんに殺意があったのだろう。
「まあ、犯人の目星は大体ついてるけど」
それから私は映像を消して男とローガンが待っているであろう部屋の外に出た。
パソコンには生前のサリーさんの姿がくっきりと映し出されている。
「最初の方は妻の日常と浮気現場だから飛ばすとして……昨日の日付、ここからだな。
一応、ここの矢印を押せば早送り、ここが一時再生、あとここで倍率を変えて倍速にしたり逆にスローにしたり出来るから。
じゃあ、僕は見たくないから部屋の外で待ってるよ」
「俺も外で待つわ」
「うん、分かった」
男から簡単に操作方法を教えてもらい二人が部屋を出た後、私はパソコンに映し出される映像を早送りで飛ばしながらマジマジと眺める。
すると、爆発シーンらしきものが映ったのですぐさま映像を爆発前の数分前まで戻した。
画面の中ではサリーさんがにこにこと笑顔で服を選んでいる最中だった。
「明日は折角の記念日だからどうしようかしら?
こっちの青のワンピースだともう年齢的に厳しいかも……?
でも……
……あら?」
ぶつぶつとさまざまな洋服と睨めっこしていたサリーさんは何かを見つけたのか視線を自身の足元へと逸らす。
しかし、その位置はベッドに隠れてカメラには映っていなかった。
確かに浮気現場を抑えるためのカメラなのだからベッドが映るように設置されている訳で、ベッドの下を写す必要なんてないので仕方がない事ではあるが。
「何かしらこのお花?
どこから入って来たのかしら?」
足元の何かをサリーさんが手に取った瞬間、チラッとだけサリーさんの手の中に映ったものを私はスロー再生と一時停止を駆使して確かめた。
「……これは、石楠花……かな」
多少荒い画質から、ピンク色のヒラヒラした花弁を持つ小さな花がいくつも咲き誇り、ひとまとまりになっているものを持っているのが確認できた。
その後映像をスローで再生すると、小さな花一つ一つが瞬く間に次々にボンッボンッとけたたましい爆発音をあげ、白い煙が辺りを覆い始めそれはサリーさんの手を中心に腕、胸元、頭から腰元まで広がり最後には画面全体が真っ白になったかと思ったら、煙が引いた次の瞬間、部屋のあちらこちらが真っ赤な鮮血で染まっていた。
「何だ? サリー、何があっ……
な、何だよこれはっ!!?
うっ、おぇ……」
それから爆発音に駆けつけた男が恐らく壮絶な現場を見て嘔吐した声が入っている。
確かに、こんなもの見てしまったら今やつれているのも無理はないだろう。
……私はもう人の死は見飽きて吐き気も何の感情も湧きはしないが。
「二軒目の女の子もピンクの花と言っていたし、犯人は同一人物で確定かな」
しかも、石楠花は的確にサリーさんの側に行って爆発してるのを見るに、操り主は相当サリーさんに殺意があったのだろう。
「まあ、犯人の目星は大体ついてるけど」
それから私は映像を消して男とローガンが待っているであろう部屋の外に出た。
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