何れ人か神の花〜今日も殺し損ねた少女と一つ屋根の下で暮らしています〜

本田ゆき

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花休め 1

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 時は二〇十八年、九月から十月になり段々と肌寒くなってきた頃。

「にゃー」

「よしよし、今おやつやるから待ってて」

 そんなある日の午後三時。アイリスは相変わらず猫におやつをあげていた。

 そして、そんなアイリスを眺める影が三つ。

「ふーん、あれが今回のターゲットの女か」
「超弱そう、楽勝だな」

 男達はそう呟き拳銃を片手に取った。

 そしてゆっくりとアイリスに構える。

 しかし、男達が引き金を引くより早く、男達の中の一人の足に銃弾が撃ち込まれた。

「ーーえ?」

 あまりに唐突な出来事に、男達は反応しきれなかった。

 男達がアイリスの方を見ると、アイリスは銃を構えていた。

 ーーまさか、あの女、こちらを見もせずにノールックで撃ち込んできやがった……!?

 しかし男達がそれに気付いた頃にはもう既に全員の腕か足に銃弾が撃ち込まれており、手足の出血や痛みでその場から動く事すら出来なかった。

「うぐゎっ……!」
「い、痛ぁ……っ!」

「さて、行こうか」

 そしてアイリスはそんな男達を一目見る事すらなく歩き出した。

 その日の夕方。

「おい、お前」
「何?」

 リトは、不機嫌そうに外出から帰ったばかりのアイリスに声を掛ける。

「何で俺がお前の部屋掃除をしなきゃならねーんだよ!?
後、洗濯物の下着見えない様にしてくれよ!
なんか嫌なんだよ!」

 リトが本気で嫌そうな顔をして怒っている中、アイリスは涼しい顔でそれに答えた。

「はいはい。
たかだか布切れが見えたくらいで大袈裟な」

「お前にはもう少しデリカシーってもんがねーのか!?」

 本当何なんだよこの女……!

 リトは下着が見られても恥ずかしがりすらしないアイリスに対して怒りを超えて半ば呆れていた。

 そんな時、ピンポンとインターホンが鳴らされる。

「おい、誰か来たぞ」
「えー、どうせセールスマンでしょ?
放っとこう」

 出る気のないアイリスにリトは仕方がなくドアの方を見やると、すりガラスの向こうから警察官の様な制服を着た人影が見えた。

「おい、あれ警察じゃねーか?」
「えー? あ、本当だ」

 リトに言われてアイリスも玄関のドアを見にやって来た。

「お前色々と犯罪がバレたんじゃねーの?
大人しくお縄についとけ」
「私そこまで何かしたっけな……
あ、今日三人程撃ったんだった」
「もうそれだろ」
「それかなぁ。
お縄につくのか……」

 それからアイリスが仕方がなくドアを開けると、そこには金色の短い髪に同じく金色の瞳の男性が立っていた。
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