66 / 82
幕間
花休め 1
しおりを挟む
時は二〇十八年、九月から十月になり段々と肌寒くなってきた頃。
「にゃー」
「よしよし、今おやつやるから待ってて」
そんなある日の午後三時。アイリスは相変わらず猫におやつをあげていた。
そして、そんなアイリスを眺める影が三つ。
「ふーん、あれが今回のターゲットの女か」
「超弱そう、楽勝だな」
男達はそう呟き拳銃を片手に取った。
そしてゆっくりとアイリスに構える。
しかし、男達が引き金を引くより早く、男達の中の一人の足に銃弾が撃ち込まれた。
「ーーえ?」
あまりに唐突な出来事に、男達は反応しきれなかった。
男達がアイリスの方を見ると、アイリスは男達に見向きもせずに銃を構えていた。
ーーまさか、あの女、こちらを見もせずに撃ち込んできやがった……!?
しかし男達がそれに気付いた頃にはもう既に全員の腕か足に銃弾が撃ち込まれており、手足の出血や痛みでその場から動く事すら出来なかった。
「うぐゎっ……!」
「い、痛ぁ……っ!」
「さて、行こうか」
そしてアイリスはそんな男達を一目見る事すらなく歩き出した。
その日の夕方。
「おい、お前」
「何?」
リトは、不機嫌そうに外出から帰ったばかりのアイリスに声を掛ける。
「何で俺がお前の部屋掃除をしなきゃならねーんだよ!?
後、洗濯物の下着見えない様にしてくれよ!
なんか嫌なんだよ!」
リトが本気で嫌そうな顔をして怒っている中、アイリスは涼しい顔でそれに答えた。
「はいはい。
たかだか布切れが見えたくらいで大袈裟な」
「お前にはもう少しデリカシーってもんがねーのか!?」
本当何なんだよこの女……!
リトは下着が見られても恥ずかしがりすらしないアイリスに対して怒りを超えて半ば呆れていた。
そんな時、ピンポンとインターホンが鳴らされる。
「おい、誰か来たぞ」
「えー、どうせセールスマンでしょ?
放っとこう」
出る気のないアイリスにリトは仕方がなくドアの方を見やると、すりガラスの向こうから警察官の様な制服を着た人影が見えた。
「おい、あれ警察じゃねーか?」
「えー? あ、本当だ」
リトに言われてアイリスも玄関のドアを見にやって来た。
「お前色々と犯罪がバレたんじゃねーの?
大人しくお縄についとけ」
「私そこまで何かしたっけな……
あ、今日三人程撃ったんだった」
「もうそれだろ」
「それかなぁ。
お縄につくのか……」
それからアイリスが仕方がなくドアを開けると、そこには金色の短い髪に同じく金色の瞳の男性が立っていた。
「にゃー」
「よしよし、今おやつやるから待ってて」
そんなある日の午後三時。アイリスは相変わらず猫におやつをあげていた。
そして、そんなアイリスを眺める影が三つ。
「ふーん、あれが今回のターゲットの女か」
「超弱そう、楽勝だな」
男達はそう呟き拳銃を片手に取った。
そしてゆっくりとアイリスに構える。
しかし、男達が引き金を引くより早く、男達の中の一人の足に銃弾が撃ち込まれた。
「ーーえ?」
あまりに唐突な出来事に、男達は反応しきれなかった。
男達がアイリスの方を見ると、アイリスは男達に見向きもせずに銃を構えていた。
ーーまさか、あの女、こちらを見もせずに撃ち込んできやがった……!?
しかし男達がそれに気付いた頃にはもう既に全員の腕か足に銃弾が撃ち込まれており、手足の出血や痛みでその場から動く事すら出来なかった。
「うぐゎっ……!」
「い、痛ぁ……っ!」
「さて、行こうか」
そしてアイリスはそんな男達を一目見る事すらなく歩き出した。
その日の夕方。
「おい、お前」
「何?」
リトは、不機嫌そうに外出から帰ったばかりのアイリスに声を掛ける。
「何で俺がお前の部屋掃除をしなきゃならねーんだよ!?
後、洗濯物の下着見えない様にしてくれよ!
なんか嫌なんだよ!」
リトが本気で嫌そうな顔をして怒っている中、アイリスは涼しい顔でそれに答えた。
「はいはい。
たかだか布切れが見えたくらいで大袈裟な」
「お前にはもう少しデリカシーってもんがねーのか!?」
本当何なんだよこの女……!
リトは下着が見られても恥ずかしがりすらしないアイリスに対して怒りを超えて半ば呆れていた。
そんな時、ピンポンとインターホンが鳴らされる。
「おい、誰か来たぞ」
「えー、どうせセールスマンでしょ?
放っとこう」
出る気のないアイリスにリトは仕方がなくドアの方を見やると、すりガラスの向こうから警察官の様な制服を着た人影が見えた。
「おい、あれ警察じゃねーか?」
「えー? あ、本当だ」
リトに言われてアイリスも玄関のドアを見にやって来た。
「お前色々と犯罪がバレたんじゃねーの?
大人しくお縄についとけ」
「私そこまで何かしたっけな……
あ、今日三人程撃ったんだった」
「もうそれだろ」
「それかなぁ。
お縄につくのか……」
それからアイリスが仕方がなくドアを開けると、そこには金色の短い髪に同じく金色の瞳の男性が立っていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する
青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。
両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。
母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。
リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。
マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。
すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。
修道院で聖女様に覚醒して……
大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが
マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない
完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく
今回も短編です
誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる