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幕間
花休め 2
しおりを挟む警察の割には華奢な見た目で、優しそうだが強くは無さそうである。
「あの、何か……?」
アイリスは面倒そうに警察官に問い掛けた。
「実は今日の十五時過ぎに近くの路地で発砲事件がありまして……」
警察官の言葉にアイリスは一瞬でお昼の出来事を思い出す。
(あ、思い当たりがありすぎる)
アイリスはいよいよ本当に刑務所行きかと思いつつもまあそうなったらそうなった時かと平然と話を聞いていた。
一方警察官の方はアイリスを見て焦っていた。
(どうしよう、この子ものすっごく可愛い……。
犯人を探す為に聞き込みに来たけど、絶対こんな細腕で可憐な子が犯人な訳がない!)
(※犯人です)
(それよりもこんな可愛い子が、こんな治安の悪い所のアパートに住んでるだなんて、本当に大丈夫なのだろうか……?)
「あの……?」
すっかり黙ってしまった警察官にアイリスは取り敢えず声を掛ける。
「あ! えーと、な、何かその時間頃に不審な人を見かけたとか、些細な事でも良いので教えてくれませんか?」
(落ち着けルドルフ!
今は業務中なんだから業務に集中しろ!
集中だ集中!
集中……
か、可愛い……)
しかし、警察官はアイリスの方を見るとやはりその可愛さに見惚れてしまう。
「十五時頃ですか……近所の猫に餌をあげてましたけど……」
それから男達三人に狙われていたので逆に撃ちました。とは流石に言わないでおこう。
アイリスがそう答えると、警察官はそれを聞いて脳内で悶え出した。
(近所の猫に餌やりなんて、なんて優しい子なんだ!
やっぱりこんな子が犯人な訳がない!!)
(※犯人です)
「そ、そうでしたか。
その時不審な人物とか見かけませんでしたか?」
「……さあ?」
「そうですか、捜査へのご協力ありがとうございました」
アイリスが平然とシラを切ると、警察官はそれ以上追求せず礼を言った。
「あ、それと、その!
もし何か困った事がありましたらいつでも俺……じゃなくて、警察を頼って下さいね。
それでは!」
そう言って警察官は去って行った。
「そんで? 警察だったのか?」
警察官が帰りアイリスが部屋に戻ると、リトが質問する。
「うん。私が起こした発砲事件について聞かれたから適当に答えた」
アイリスがそう答えると、リトは残念そうな顔をした。
「何だ、お前を犯人だと見抜けなかったのか……」
「そうみたいだね」
リトが残念そうにしている事には特にツッコミも触れもせずにアイリスは平然と買ってきたインスタント麺やら野菜や肉やらを片付けだした。
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