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第6話 君と哲学
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「いらっしゃいませー。
お2人様ですね?
現在カップル限定でフルーツシャルロットをお配りしていますので席にかけてお待ち下さい」
「はーい!」
遥は店員に元気良く返事を返した。
その後2人は案内された席へ着く。
(……なんか……。
すっげーいかにも女子っぽい店で居づらい!!)
静夜はファンシーな店の内装に落ち着かず辺りをキョロキョロと見回した。
カップルイベントのお陰で周りにはカップル客が多い事が静夜にとってはせめてもの救いであった。
(良かった……俺以外にも戸惑ってる人何人かいて)
「やっぱりこういう店って東くんも苦手?」
そんな静夜の様子を見て遥は質問する。
「え? まあ初めて来たから、落ち着かないってゆーか……」
「ユウちゃんもこういう店苦手だって言ってたんだよねー。
でもケーキはすっごく美味しいから!
あ、そう言えば東くんケーキは食べれる?」
静夜とは対照的に遥はウキウキとした表情で質問を続ける。
「まあ、別に嫌いではない、かな」
「良かった~。
ユウちゃんは甘い物苦手でさ……あ、ユウちゃんってクラスの河井ユウちゃんの事ね! 幼馴染なんだー」
「そ、そうなんだ」
「でね、ユウちゃん甘いの苦手だから、こういうイベントの時はいつも私がユウちゃんの分もお金払って、ユウちゃんのケーキも食べてるんだ~」
「へぇ」
普通に話しかけてくる遥に静夜は適当に相槌を打ちながら考えた。
(どうやらケーキ好きなのは本当みたいだな)
「でも今日は東くんが来てくれて本当良かった!
私フルーツの入ったケーキが全般的に好きなのに今回はユウちゃんも誘えなくてどうしようか本気で悩んでたんだ~。
私彼氏出来た事ないし!」
「いや、葵さんレベルなら彼氏なんてすぐ出来そうなのに……」
そう言って静夜は内心しまったと呟いた。
(今のは流石に勝手な事言い過ぎたか……)
1人静かに反省している静夜に特に気づかず遥は明るく答えた。
「いや~。確かに告白された事なら山の様にあるんだけどね!」
静夜の発言を全く気にしていない遥の様子を見て静夜はほっとしつつも会話を続ける。
「……まあ、初日から告白されてたしね」
「まあね!
でも私恋愛ってよく分かんなくてさ。
好きの基準? というのかな、何を思ったら好きなのかとか、そういうのよく分かんなくて。
もしかしたらこのまま一生恋愛が分からないままなのかもしれないなぁって……」
そう遥は少し寂しそうに笑いながら話す。
その姿が一瞬、物凄く哀しそうに見えて、静夜はたまらず口を開いた。
「……まあ、俺も恋愛とかは分からないけど……。
葵さん、ケーキ好きなんでしょ?」
突然の静夜の発言に遥は驚きつつも返事をする。
「へ? 好きだけど……。
それがどうかした?」
「何で好きなの?」
「そりゃあ勿論、美味しいから?」
訳が分からないながらにも答える遥を気にせず静夜は話を続ける。
「それと、そのスマホについてるよく分かんないキャラクターとかも好きで付けてるんでしょ?」
静夜はテーブルに置かれていた遥のスマホについている、顔がしわしわの猫の様なマスコットを指差して言った。
「あ、これ皺猫ってキャラなの!
可愛いでしょ!?」
可愛いでしょと聞かれた静夜はマジマジと猫のキーホルダーを見るが、どう返事をするか悩んだ。
(女子ってたまによく分からんものを可愛いって言ったりするよな……)
そんな静夜の表情を察してか、遥は明るく答える。
「……まあ誰にも理解された事ないんだけどね!」
そうドヤ顔で宣言する遥に静夜は半ば呆れながらも話を続けた。
「まあとにかく、葵さんは美味しいからって理由で好きな食べ物があって、可愛いからって理由で好きなキャラクターがいるんでしょ?
それなら、どんな簡単な理由であれいずれ好きな人が出来る事だってあるんじゃない?」
(……って、何語ってんだ俺恥ずかしい……)
静夜は内心柄にもなく恥ずかしい事言ってしまったと思い俯いた。
しかし遥はそんな静夜の言葉に感心しながらパチパチと手を叩いて褒める。
「すご~い!
哲学的だね!」
「いや、そんな褒められる様な事言ってないから。なんか恥ずかしいからやっぱ忘れて」
顔を赤くして恥ずかしがる静夜の様子を遥は不思議そうに眺めながら口を開く。
「え? 全然恥ずかしい事なんて言ってなくない? 全然分かりやすかったし!
要はシンプルに特別な何かがある訳でもなく、簡単な理由で好きになる人が今後現れるかもしれないって事だよね?」
「まあ、そうなんじゃない?」
「でも運が悪かったら一生訪れないかもしれない……と」
「まあ、それもあるかもしれないけど……」
(あれ? フォローしたつもりが良く考えたら何にもフォローになってなくないか?)
「ところでケーキ遅いね~。
やっぱ混んでるから忙しいのかな?」
遥はもう恋愛の話が飽きたのかケーキが待ちきれない様だった。
「あ、そうだね」
遥の切り替えの早さに戸惑いつつ、静夜はまあいいかと内心呟いた。
お2人様ですね?
現在カップル限定でフルーツシャルロットをお配りしていますので席にかけてお待ち下さい」
「はーい!」
遥は店員に元気良く返事を返した。
その後2人は案内された席へ着く。
(……なんか……。
すっげーいかにも女子っぽい店で居づらい!!)
静夜はファンシーな店の内装に落ち着かず辺りをキョロキョロと見回した。
カップルイベントのお陰で周りにはカップル客が多い事が静夜にとってはせめてもの救いであった。
(良かった……俺以外にも戸惑ってる人何人かいて)
「やっぱりこういう店って東くんも苦手?」
そんな静夜の様子を見て遥は質問する。
「え? まあ初めて来たから、落ち着かないってゆーか……」
「ユウちゃんもこういう店苦手だって言ってたんだよねー。
でもケーキはすっごく美味しいから!
あ、そう言えば東くんケーキは食べれる?」
静夜とは対照的に遥はウキウキとした表情で質問を続ける。
「まあ、別に嫌いではない、かな」
「良かった~。
ユウちゃんは甘い物苦手でさ……あ、ユウちゃんってクラスの河井ユウちゃんの事ね! 幼馴染なんだー」
「そ、そうなんだ」
「でね、ユウちゃん甘いの苦手だから、こういうイベントの時はいつも私がユウちゃんの分もお金払って、ユウちゃんのケーキも食べてるんだ~」
「へぇ」
普通に話しかけてくる遥に静夜は適当に相槌を打ちながら考えた。
(どうやらケーキ好きなのは本当みたいだな)
「でも今日は東くんが来てくれて本当良かった!
私フルーツの入ったケーキが全般的に好きなのに今回はユウちゃんも誘えなくてどうしようか本気で悩んでたんだ~。
私彼氏出来た事ないし!」
「いや、葵さんレベルなら彼氏なんてすぐ出来そうなのに……」
そう言って静夜は内心しまったと呟いた。
(今のは流石に勝手な事言い過ぎたか……)
1人静かに反省している静夜に特に気づかず遥は明るく答えた。
「いや~。確かに告白された事なら山の様にあるんだけどね!」
静夜の発言を全く気にしていない遥の様子を見て静夜はほっとしつつも会話を続ける。
「……まあ、初日から告白されてたしね」
「まあね!
でも私恋愛ってよく分かんなくてさ。
好きの基準? というのかな、何を思ったら好きなのかとか、そういうのよく分かんなくて。
もしかしたらこのまま一生恋愛が分からないままなのかもしれないなぁって……」
そう遥は少し寂しそうに笑いながら話す。
その姿が一瞬、物凄く哀しそうに見えて、静夜はたまらず口を開いた。
「……まあ、俺も恋愛とかは分からないけど……。
葵さん、ケーキ好きなんでしょ?」
突然の静夜の発言に遥は驚きつつも返事をする。
「へ? 好きだけど……。
それがどうかした?」
「何で好きなの?」
「そりゃあ勿論、美味しいから?」
訳が分からないながらにも答える遥を気にせず静夜は話を続ける。
「それと、そのスマホについてるよく分かんないキャラクターとかも好きで付けてるんでしょ?」
静夜はテーブルに置かれていた遥のスマホについている、顔がしわしわの猫の様なマスコットを指差して言った。
「あ、これ皺猫ってキャラなの!
可愛いでしょ!?」
可愛いでしょと聞かれた静夜はマジマジと猫のキーホルダーを見るが、どう返事をするか悩んだ。
(女子ってたまによく分からんものを可愛いって言ったりするよな……)
そんな静夜の表情を察してか、遥は明るく答える。
「……まあ誰にも理解された事ないんだけどね!」
そうドヤ顔で宣言する遥に静夜は半ば呆れながらも話を続けた。
「まあとにかく、葵さんは美味しいからって理由で好きな食べ物があって、可愛いからって理由で好きなキャラクターがいるんでしょ?
それなら、どんな簡単な理由であれいずれ好きな人が出来る事だってあるんじゃない?」
(……って、何語ってんだ俺恥ずかしい……)
静夜は内心柄にもなく恥ずかしい事言ってしまったと思い俯いた。
しかし遥はそんな静夜の言葉に感心しながらパチパチと手を叩いて褒める。
「すご~い!
哲学的だね!」
「いや、そんな褒められる様な事言ってないから。なんか恥ずかしいからやっぱ忘れて」
顔を赤くして恥ずかしがる静夜の様子を遥は不思議そうに眺めながら口を開く。
「え? 全然恥ずかしい事なんて言ってなくない? 全然分かりやすかったし!
要はシンプルに特別な何かがある訳でもなく、簡単な理由で好きになる人が今後現れるかもしれないって事だよね?」
「まあ、そうなんじゃない?」
「でも運が悪かったら一生訪れないかもしれない……と」
「まあ、それもあるかもしれないけど……」
(あれ? フォローしたつもりが良く考えたら何にもフォローになってなくないか?)
「ところでケーキ遅いね~。
やっぱ混んでるから忙しいのかな?」
遥はもう恋愛の話が飽きたのかケーキが待ちきれない様だった。
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遥の切り替えの早さに戸惑いつつ、静夜はまあいいかと内心呟いた。
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