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第65話 君とデート2
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「……本当に優しいな、静夜くんは」
遥は静夜の後ろ姿を眺めながら静かに呟いた。
(私が可愛くて美人な事は分かってる。昔から色んな人から散々言われて来たし。街中で何度か芸能事務所の人に声をかけられた事もあるし、今でも学校の先生達から芸能科に編入しないかとか言われるし)
(静夜くんはただその事実を述べただけで、私を喜ばせたくて言った訳じゃないのも分かってる。
きっと他にも美人な人が居たら美人だって素直な感想として言うんだと思う)
(私にデートに誘われても断る理由がないから付き合ってくれてるだけで、積極的に静夜くんから誘ってくれる事なんてないし……)
(完全に私の片想いなんだよなぁ……。しかも私の想いはバレてるのに)
はぁ……と深くため息をついた遥はべちんっと自分の顔を両手で叩いた。
「ダメダメ、静夜くんの前で弱気になるな葵遥! まだまだチャンスはいくらでもあるんだ! 今はまず気分を上げる為に!」
「スイーツ写真撮りまくって沢山食べるぞぉぉぉ!!」
そう宣言して遥は勢い良くスイーツを連写して携帯のカメラに収めていく。
(葵さん、相変わらずだなぁ……)
スイーツを持って戻ってきた静夜は人目も気にせず楽しそうに写真撮影している遥に苦笑した。
「あ! お帰り静夜くん! わあ! 静夜くんが持って来た物も美味しそうだね! 私も後で取りに行こっと!」
「そんなに食べきれる?」
「もちのろん!」
ドンと胸に手を当てドヤ顔する遥に静夜は不思議そうに声をかけた。
「葵さんって、あんまり人目気にしないよね」
「まあね! だって他人にどう思われようが関係なくない?」
堂々と言い切る遥に静夜は目を丸くして感心した。
「なんかかっこいいね、葵さん」
「え!? か、かっこいい!? そうかな!?」
思いもよらない言葉をかけられ戸惑う遥に静夜は言葉を続ける。
「俺割と人目気にする方だからさ、葵さんみたいに割り切れたら良いんだけど」
「まあ外でも私達の事とやかく言ってた人もいたもんねー。釣り合ってないとか、お前らが決める事じゃないってのにさ、失礼だよね本当!」
遥の言葉に静夜は純粋に驚いた。
「葵さん、聞こえてたんだ……」
「そりゃあね! でもいちいち気にしてても仕方ないし、私は何言われても気にしない様にしてるよ! まあ静夜くんのそんな繊細なところも良いと思うけど!」
そう言って遥は口を軽くナプキンで吹くと、そこには今朝つけたリップが薄っすら付いていた。
「あ! ナプキンで吹いたらリップ落ちた~! ショック~! 折角上手く付けれたと思ったのに~……」
周りの言葉には動じないのにリップが少し取れただけで嘆いている遥を見て静夜は口を開く。
「葵さんも案外繊細な所あったんだね……」
「わ、私だって普通の人間だからね!? そりゃあ落ち込む事だってあるよ!?」
「あ、もしかして電車でいつもと違うとこってそれ?」
静夜が電車内での事を思い出し遥に訪ねると、遥はこくんと首を縦に振った。
「そうだったんだ」
「まあ、汗でチークも落ちちゃってただろうし、気付かないのも仕方ないよね……」
そう落ち込む遥に静夜は言葉をかける。
「女子ってメイクとか大変そうだな」
「まあね……でも好きな人の前ではいつも以上に可愛くなりたいんだよ」
「そっか……まあなんて言うか、頑張るのは良い事だと、思う……」
遥のメイクに気付けなかった静夜は静夜なりに精一杯の言葉で遥を励ました。
そんな静夜の思いやりに遥は感動しつつ笑顔で答える。
「……!
分かった! じゃあ次はもっとおしゃれ頑張って静夜くんに心から可愛いって言われる様に頑張るね!」
やる気満々に遥はそう答えると、お皿に乗っていた最後のケーキを食べ終わり即座に立ち上がる。
「おかわりしてくるね!」
「え? ああ、うん」
静夜は3つ目のケーキを食べていたが、すでにもう甘さにやられていた。
(凄いな葵さん、ケーキ6つ食べてまだ入るのか……葵さん戻ってきたらコーヒー取りに行こう……)
「お待たせ!」
遥はまたお皿に大量のケーキを乗せて戻ってきて、写真撮影を始めた。
「葵さんよくそんなにケーキだけ食べれるね」
「うーん、まあ好きだしね! それに歳取ったら甘い物食べれなくなるって言うから、今のうちに沢山食べようと思って」
遥の返事に静夜は大人になってもケーキを沢山食べている遥を想像した。
「……葵さん、健康には気をつけてね」
「私まだうら若き女子高生なんですが!?」
静夜の言葉に遥が突っ込む。
「俺飲み物取ってくる」
「はーい」
遥の突っ込みをスルーして静夜がそう言うと、遥は写真撮影を終えてまたスイーツを食べ始めた。
それから静夜がコーヒーを取って戻ってくると、遥は更にスイーツをおかわりしに行き、戻って来るとまた写真を撮り始める。
「葵さん毎度写真撮ってるけど、インスタか何かに投稿でもするの?」
静夜に問われて遥は一旦写真を撮る手を止めて返事をした。
「投稿なんてしないよー。私SNSとか疎いし。スマホにスイーツアルバム作ってるからそこに保存してるの!」
「へぇ、趣味みたいなもん?」
静夜に聞かれて遥はそうだね、と答える。
「趣味と言えばそうかな。でも、前回と今回は静夜くんと食べに行けた思い出としての意味合いもあるというか……。だって静夜くん本人の写真撮れないし……」
ぼそっと遥が最後の方の台詞を呟くと、静夜はキョトンとしながら声をかけた。
「え? 別に写真くらい撮っても良いけど」
「え? ……えぇ!?」
静夜の言葉に遥は目を見開いて驚いた。
「別に悪用したりしなければ写真くらいなら構わないけど」
「本当ですか!? いやいや断じて悪用なんて致しません! 静夜くんの画像は私だけが使用……じゃなくて鑑賞します! 絶対に悪用なんてしません! 是非お願いします!」
「お、おう」
頭を下げて勢い良くお願いしてくる遥に圧倒されつつ静夜が返事をすると、遥はスマホをそっと持ちカメラを静夜に向けた。
「そ、それじゃあ撮らせて頂きます!」
「はあ……どうぞ」
カメラを向けられやれやれと思いつつ若干緊張気味の静夜に、遥は声をかける。
「静夜くんもしかしてちょっと緊張してる? 何だか表情固いよー? もっとリラックスして普段の状態の静夜くんを撮りたいからさー」
「モデルのカメラマンか何かか?」
遥の発言に静夜は突っ込みつつも遥に言われた通りカメラを意識しない様にした。
すると遥が勢い良く連写した。
「ストップ、何で連写?」
「そりゃあより良い1枚を厳選する為にだよ!」
「連写はやめてくれ」
静夜の要望の元遥は渋々連写を諦め通常で1枚パシャリと撮った。
「もし良かったらケーキ食べてるところとかコーヒー飲んでるとことか撮っちゃ駄目?」
「そこまでは恥ずかしいから嫌だ」
「む~仕方ないか~」
遥はそれ以上の静夜のプライベート写真を諦めてスマホを置き残りのケーキを食べ終えたのだった。
遥は静夜の後ろ姿を眺めながら静かに呟いた。
(私が可愛くて美人な事は分かってる。昔から色んな人から散々言われて来たし。街中で何度か芸能事務所の人に声をかけられた事もあるし、今でも学校の先生達から芸能科に編入しないかとか言われるし)
(静夜くんはただその事実を述べただけで、私を喜ばせたくて言った訳じゃないのも分かってる。
きっと他にも美人な人が居たら美人だって素直な感想として言うんだと思う)
(私にデートに誘われても断る理由がないから付き合ってくれてるだけで、積極的に静夜くんから誘ってくれる事なんてないし……)
(完全に私の片想いなんだよなぁ……。しかも私の想いはバレてるのに)
はぁ……と深くため息をついた遥はべちんっと自分の顔を両手で叩いた。
「ダメダメ、静夜くんの前で弱気になるな葵遥! まだまだチャンスはいくらでもあるんだ! 今はまず気分を上げる為に!」
「スイーツ写真撮りまくって沢山食べるぞぉぉぉ!!」
そう宣言して遥は勢い良くスイーツを連写して携帯のカメラに収めていく。
(葵さん、相変わらずだなぁ……)
スイーツを持って戻ってきた静夜は人目も気にせず楽しそうに写真撮影している遥に苦笑した。
「あ! お帰り静夜くん! わあ! 静夜くんが持って来た物も美味しそうだね! 私も後で取りに行こっと!」
「そんなに食べきれる?」
「もちのろん!」
ドンと胸に手を当てドヤ顔する遥に静夜は不思議そうに声をかけた。
「葵さんって、あんまり人目気にしないよね」
「まあね! だって他人にどう思われようが関係なくない?」
堂々と言い切る遥に静夜は目を丸くして感心した。
「なんかかっこいいね、葵さん」
「え!? か、かっこいい!? そうかな!?」
思いもよらない言葉をかけられ戸惑う遥に静夜は言葉を続ける。
「俺割と人目気にする方だからさ、葵さんみたいに割り切れたら良いんだけど」
「まあ外でも私達の事とやかく言ってた人もいたもんねー。釣り合ってないとか、お前らが決める事じゃないってのにさ、失礼だよね本当!」
遥の言葉に静夜は純粋に驚いた。
「葵さん、聞こえてたんだ……」
「そりゃあね! でもいちいち気にしてても仕方ないし、私は何言われても気にしない様にしてるよ! まあ静夜くんのそんな繊細なところも良いと思うけど!」
そう言って遥は口を軽くナプキンで吹くと、そこには今朝つけたリップが薄っすら付いていた。
「あ! ナプキンで吹いたらリップ落ちた~! ショック~! 折角上手く付けれたと思ったのに~……」
周りの言葉には動じないのにリップが少し取れただけで嘆いている遥を見て静夜は口を開く。
「葵さんも案外繊細な所あったんだね……」
「わ、私だって普通の人間だからね!? そりゃあ落ち込む事だってあるよ!?」
「あ、もしかして電車でいつもと違うとこってそれ?」
静夜が電車内での事を思い出し遥に訪ねると、遥はこくんと首を縦に振った。
「そうだったんだ」
「まあ、汗でチークも落ちちゃってただろうし、気付かないのも仕方ないよね……」
そう落ち込む遥に静夜は言葉をかける。
「女子ってメイクとか大変そうだな」
「まあね……でも好きな人の前ではいつも以上に可愛くなりたいんだよ」
「そっか……まあなんて言うか、頑張るのは良い事だと、思う……」
遥のメイクに気付けなかった静夜は静夜なりに精一杯の言葉で遥を励ました。
そんな静夜の思いやりに遥は感動しつつ笑顔で答える。
「……!
分かった! じゃあ次はもっとおしゃれ頑張って静夜くんに心から可愛いって言われる様に頑張るね!」
やる気満々に遥はそう答えると、お皿に乗っていた最後のケーキを食べ終わり即座に立ち上がる。
「おかわりしてくるね!」
「え? ああ、うん」
静夜は3つ目のケーキを食べていたが、すでにもう甘さにやられていた。
(凄いな葵さん、ケーキ6つ食べてまだ入るのか……葵さん戻ってきたらコーヒー取りに行こう……)
「お待たせ!」
遥はまたお皿に大量のケーキを乗せて戻ってきて、写真撮影を始めた。
「葵さんよくそんなにケーキだけ食べれるね」
「うーん、まあ好きだしね! それに歳取ったら甘い物食べれなくなるって言うから、今のうちに沢山食べようと思って」
遥の返事に静夜は大人になってもケーキを沢山食べている遥を想像した。
「……葵さん、健康には気をつけてね」
「私まだうら若き女子高生なんですが!?」
静夜の言葉に遥が突っ込む。
「俺飲み物取ってくる」
「はーい」
遥の突っ込みをスルーして静夜がそう言うと、遥は写真撮影を終えてまたスイーツを食べ始めた。
それから静夜がコーヒーを取って戻ってくると、遥は更にスイーツをおかわりしに行き、戻って来るとまた写真を撮り始める。
「葵さん毎度写真撮ってるけど、インスタか何かに投稿でもするの?」
静夜に問われて遥は一旦写真を撮る手を止めて返事をした。
「投稿なんてしないよー。私SNSとか疎いし。スマホにスイーツアルバム作ってるからそこに保存してるの!」
「へぇ、趣味みたいなもん?」
静夜に聞かれて遥はそうだね、と答える。
「趣味と言えばそうかな。でも、前回と今回は静夜くんと食べに行けた思い出としての意味合いもあるというか……。だって静夜くん本人の写真撮れないし……」
ぼそっと遥が最後の方の台詞を呟くと、静夜はキョトンとしながら声をかけた。
「え? 別に写真くらい撮っても良いけど」
「え? ……えぇ!?」
静夜の言葉に遥は目を見開いて驚いた。
「別に悪用したりしなければ写真くらいなら構わないけど」
「本当ですか!? いやいや断じて悪用なんて致しません! 静夜くんの画像は私だけが使用……じゃなくて鑑賞します! 絶対に悪用なんてしません! 是非お願いします!」
「お、おう」
頭を下げて勢い良くお願いしてくる遥に圧倒されつつ静夜が返事をすると、遥はスマホをそっと持ちカメラを静夜に向けた。
「そ、それじゃあ撮らせて頂きます!」
「はあ……どうぞ」
カメラを向けられやれやれと思いつつ若干緊張気味の静夜に、遥は声をかける。
「静夜くんもしかしてちょっと緊張してる? 何だか表情固いよー? もっとリラックスして普段の状態の静夜くんを撮りたいからさー」
「モデルのカメラマンか何かか?」
遥の発言に静夜は突っ込みつつも遥に言われた通りカメラを意識しない様にした。
すると遥が勢い良く連写した。
「ストップ、何で連写?」
「そりゃあより良い1枚を厳選する為にだよ!」
「連写はやめてくれ」
静夜の要望の元遥は渋々連写を諦め通常で1枚パシャリと撮った。
「もし良かったらケーキ食べてるところとかコーヒー飲んでるとことか撮っちゃ駄目?」
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