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4.なぜ彼女を好きになったのか
あなたも、同人誌のこと知っているの!?
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「あら?」
リーゼは、慣れた手つきでメガネをかけてすぐ、その違和感に気づいた。
当然だ。元の自分のメガネよりは元々見づらかったメガネであったが、それがさらに見づらくなっているのだから……。
「どうしましょう、このメガネも壊れてしまったのかしら」
メガネがちゃんと機能しなくては、推し鑑賞に支障が出る。
目で愛でることができないから。
「そ、そしたらですね……」
そんなリーゼの「推し鑑賞」という言葉を聞き、別の意味で動揺し、冷や汗ダラダラのエドヴィン王子ではあったが、すでに真後ろで出されてるカンペをを見ながらこう言った。
「俺と一緒に、新しいメガネを買いに行きますか?」
「新しいメガネ、ですか?」
「はい」
「でも、メガネってとても値段高いってニーナが教えてくれたのよ」
「そうですね……?」
エドヴィン王子は、物の値段の相場は知らなかったので、いまいちリーゼが言ってることが分からなかったが「とりあえず本題を言うまで男は黙って頷け、話かそれからだ」というニーナによるアドバイスをしっかりと実践した。
「そうなの。値段を聞いた時びっくりしちゃったわ。2つの本棚に同人誌が敷き詰められる程の値段だったんだもの」
「どーじん……?」
さっきニーナから聞いた言葉だったが、意味をちゃんと教えてもらってなかったので、とりあえず
「そうですね」
と頷いてみた。すると
「あなたも、同人誌のこと知っているの!?」
リーゼの目がものすごく輝いてしまった。
そして、それを見たニーナは思った。
あれは、まずいことになるぞ、と。
リーゼは、慣れた手つきでメガネをかけてすぐ、その違和感に気づいた。
当然だ。元の自分のメガネよりは元々見づらかったメガネであったが、それがさらに見づらくなっているのだから……。
「どうしましょう、このメガネも壊れてしまったのかしら」
メガネがちゃんと機能しなくては、推し鑑賞に支障が出る。
目で愛でることができないから。
「そ、そしたらですね……」
そんなリーゼの「推し鑑賞」という言葉を聞き、別の意味で動揺し、冷や汗ダラダラのエドヴィン王子ではあったが、すでに真後ろで出されてるカンペをを見ながらこう言った。
「俺と一緒に、新しいメガネを買いに行きますか?」
「新しいメガネ、ですか?」
「はい」
「でも、メガネってとても値段高いってニーナが教えてくれたのよ」
「そうですね……?」
エドヴィン王子は、物の値段の相場は知らなかったので、いまいちリーゼが言ってることが分からなかったが「とりあえず本題を言うまで男は黙って頷け、話かそれからだ」というニーナによるアドバイスをしっかりと実践した。
「そうなの。値段を聞いた時びっくりしちゃったわ。2つの本棚に同人誌が敷き詰められる程の値段だったんだもの」
「どーじん……?」
さっきニーナから聞いた言葉だったが、意味をちゃんと教えてもらってなかったので、とりあえず
「そうですね」
と頷いてみた。すると
「あなたも、同人誌のこと知っているの!?」
リーゼの目がものすごく輝いてしまった。
そして、それを見たニーナは思った。
あれは、まずいことになるぞ、と。
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